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第15話 迷惑配信者をブッ飛ばせ(後編)
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「は……?」
「一体……なにが?」
信じられない現象に、唖然として固まる悪霊の鷹(エビルズ・イーグル)たち。
「いまだ、ゆゆ!!」
こうなったら逃げるより、コイツらをぶちのめした方が早いと俺は判断していた。
「ういっ☆」
流石ゆゆ、俺の意図を正確に汲み取ってくれた。
「もう絶対、許さんからね!!」
だんっ!
体勢を立て直したゆゆが、力強く地面を蹴る。
「しまっ!?」
悪霊の鷹(エビルズ・イーグル)は、魔法のエキスパート。
だが、魔法メインの探索者は懐に入り込まれると弱い訳で。
「たあっ!」
バキッ!
ゆゆのドロップキックがトウジの顔面にめり込む。
「ぐへええええええっ!?」
鼻血をまき散らし、吹っ飛ぶトウジ。
「トウジ!?」
「トウジさん!?」
「こんのクソガキ!」
我に返り、ゆゆに向かって魔法を放とうとする悪霊の鷹のメンバー。
やらせるか!
ぽむっ!
マサトさんの魔改造により大幅に強化された、だんきちの両脚が力強くダンジョンの床を蹴る。
「”クリーナー・フィーア”!」
ばしゅうっ!
「なに!? 爆炎魔法も打ち消すのか!?」
「タクミっち、ナイス!」
ドガッ!
ドロップキックの反動を利用して、飛翔したゆゆの右ストレートが茶髪男の腹を捉える。
「ぐはっ!?」
鎧を貫く衝撃に、意識を刈り取られる茶髪男。
「サイガ!」
「くそっ、ウェイクLV3!」
もう一人のメンバーで、回復役らしい黒髪が、気絶した茶髪に回復魔法を飛ばす。
「甘い!」
「”クリーナー・フィーア”!」
ジャンプ一番、回復魔法の光の玉をスキルで打ち消す。
「マジかよ!? チートだろあれ!!」
「は~い、背中ががら空きだし☆」
「や、やべっ」
どがっ!
振り向きざまに放たれた、ゆゆの回し蹴りが黒髪のこめかみを強打する。
「がっ!?」
これで残りはあと一人。
「ちょ、待てよ!?」
いちばん年少で、実力も劣ると思われる青髪の男。
魔法を封じられた奴に出来ることはもうない。
「おいまてや! 話せばわかる!
たかがモンスターの1匹じゃねぇか!」
「ゆゆ……やるか!」
「もち♪」
ここまでされて、見逃すことなどできない。
「ゆゆ、スペシャルフィニッシュブロー!!」
ドガバキッ!
「ぐべえええええっ!?」
青髪男はゆゆの連続攻撃を受け、盛大に吹っ飛んだ。
「よし、ゆゆ! カーバンクルを!」
「うんっ!」
全員が気絶していることを確認した俺は、倒れているホワイトカーバンクルの元に駆け寄る。
よく見ると僅かにお腹が動いている。
よかった、ギリギリ急所は外れているみたいだ。
「ヒールLV2!」
「回復薬も全部使うぞ!」
………………きゅうっ?
賢明な治療の甲斐もあり、ホワイトカーバンクルが目を覚ます。
”やった! カーバンクルちゃんも無事!”
”よくやったぞ、ゆゆ! だんきち!!”
”二人とも最高! かっこよすぎ!!”
”ていうか中の人のタクミさん? スキルヤバ過ぎね?”
”カーバンクルちゃんの治療費に! >>1万”
”だんきちの強化希望 >>3万”
湧き上がるコメント欄。
すごい勢いで投げ銭のカウントが上がっていく。
”悪霊の鷹ざっこ!”
”エビルズさんのファン、全員逃げてて草”
あれだけ煽っていたくせに、一瞬でコメント欄から消えた悪霊の鷹のファンたち。
「なんだったんだ……」
程なくしてダンジョン警察が到着し、神獣モンスターの虐待と中層階への無許可侵入、他探索者への無用な挑発行為など諸々の容疑で悪霊の鷹の面々を拘束したのだった。
「一体……なにが?」
信じられない現象に、唖然として固まる悪霊の鷹(エビルズ・イーグル)たち。
「いまだ、ゆゆ!!」
こうなったら逃げるより、コイツらをぶちのめした方が早いと俺は判断していた。
「ういっ☆」
流石ゆゆ、俺の意図を正確に汲み取ってくれた。
「もう絶対、許さんからね!!」
だんっ!
体勢を立て直したゆゆが、力強く地面を蹴る。
「しまっ!?」
悪霊の鷹(エビルズ・イーグル)は、魔法のエキスパート。
だが、魔法メインの探索者は懐に入り込まれると弱い訳で。
「たあっ!」
バキッ!
ゆゆのドロップキックがトウジの顔面にめり込む。
「ぐへええええええっ!?」
鼻血をまき散らし、吹っ飛ぶトウジ。
「トウジ!?」
「トウジさん!?」
「こんのクソガキ!」
我に返り、ゆゆに向かって魔法を放とうとする悪霊の鷹のメンバー。
やらせるか!
ぽむっ!
マサトさんの魔改造により大幅に強化された、だんきちの両脚が力強くダンジョンの床を蹴る。
「”クリーナー・フィーア”!」
ばしゅうっ!
「なに!? 爆炎魔法も打ち消すのか!?」
「タクミっち、ナイス!」
ドガッ!
ドロップキックの反動を利用して、飛翔したゆゆの右ストレートが茶髪男の腹を捉える。
「ぐはっ!?」
鎧を貫く衝撃に、意識を刈り取られる茶髪男。
「サイガ!」
「くそっ、ウェイクLV3!」
もう一人のメンバーで、回復役らしい黒髪が、気絶した茶髪に回復魔法を飛ばす。
「甘い!」
「”クリーナー・フィーア”!」
ジャンプ一番、回復魔法の光の玉をスキルで打ち消す。
「マジかよ!? チートだろあれ!!」
「は~い、背中ががら空きだし☆」
「や、やべっ」
どがっ!
振り向きざまに放たれた、ゆゆの回し蹴りが黒髪のこめかみを強打する。
「がっ!?」
これで残りはあと一人。
「ちょ、待てよ!?」
いちばん年少で、実力も劣ると思われる青髪の男。
魔法を封じられた奴に出来ることはもうない。
「おいまてや! 話せばわかる!
たかがモンスターの1匹じゃねぇか!」
「ゆゆ……やるか!」
「もち♪」
ここまでされて、見逃すことなどできない。
「ゆゆ、スペシャルフィニッシュブロー!!」
ドガバキッ!
「ぐべえええええっ!?」
青髪男はゆゆの連続攻撃を受け、盛大に吹っ飛んだ。
「よし、ゆゆ! カーバンクルを!」
「うんっ!」
全員が気絶していることを確認した俺は、倒れているホワイトカーバンクルの元に駆け寄る。
よく見ると僅かにお腹が動いている。
よかった、ギリギリ急所は外れているみたいだ。
「ヒールLV2!」
「回復薬も全部使うぞ!」
………………きゅうっ?
賢明な治療の甲斐もあり、ホワイトカーバンクルが目を覚ます。
”やった! カーバンクルちゃんも無事!”
”よくやったぞ、ゆゆ! だんきち!!”
”二人とも最高! かっこよすぎ!!”
”ていうか中の人のタクミさん? スキルヤバ過ぎね?”
”カーバンクルちゃんの治療費に! >>1万”
”だんきちの強化希望 >>3万”
湧き上がるコメント欄。
すごい勢いで投げ銭のカウントが上がっていく。
”悪霊の鷹ざっこ!”
”エビルズさんのファン、全員逃げてて草”
あれだけ煽っていたくせに、一瞬でコメント欄から消えた悪霊の鷹のファンたち。
「なんだったんだ……」
程なくしてダンジョン警察が到着し、神獣モンスターの虐待と中層階への無許可侵入、他探索者への無用な挑発行為など諸々の容疑で悪霊の鷹の面々を拘束したのだった。
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