52 / 53
第52話 迫る闇(デルゴサイド)
しおりを挟む
――― ダンジョンポータル、12階層。
ウオオオオオオンッ!
巨大な体躯を持つ一つ目の巨人が、駆け出しの探索者たちに迫る。
「う、うわあああああああっ!?」
「な、なんでこんな低階層にサイクロプスが!?」
逃げ惑う探索者たち。
彼ら彼女らのほとんどは、探索者を始めて数か月の初心者だ。
中には若者に人気のダンジョン配信に参入しようとして派遣された、アイドルとテレビ局のクルーの姿も見える。
ブオンッ……がすっ!
「げふっ!?」
ブンッ
「ぐはっ!?」
サイクロプスの棍棒は、哀れな探索者やテレビクルーを次々にとらえ、血の海に沈めていく。
べしゃっ!
「ひいいいっ!?」
返り血を浴び、腰を抜かして座り込むアイドルの少女。
グオオオオオオンッ
ズンッ
彼女に近づいていくサイクロプスは、その醜い陰茎を屹立させている。
この巨人が何をしようとしているかは明らかだった。
ビリイイイイッ
「いっ、いやあああああああああっ!?」
布を裂く音と少女の悲鳴が、動く者のいなくなったダンジョンの中に木霊した。
救援部隊が到着したのは、それから20分後のことだった。
*** ***
「ふむ、悪くないな」
新聞の一面に大々的に取り上げられている事件の記事を見て、満足げな吐息を漏らすデルゴ。
昨日発生した、低層ダンジョンでのSランクモンスター出現事件。
駆け出し探索者が多い日曜午後だったこともあり、20名の死者と15名の重軽傷者が出る大惨事となっていた。
特にアイドルの少女がサイクロプスに犯される様子はテレビ局クルーのハンドカメラに残っており、デルゴの手引きで魔導通信網(ネット)上に動画を流しておいた。
ダンジョンの恐ろしさ、モンスターの醜悪さを改めて目の当たりにし、モンスター撲滅の声が大きくなる一方、少女の動画を面白おかしく楽しむゲス野郎どももいて、ネット上のカオスは留まることを知らない。
「このガキはまだ使いどころがある」
救援部隊として現場に送り込まれたのはデルゴの派遣した悪霊の鷹(エビルズ・イーグル)である。
サイクロプスに犯され瀕死のアイドルを見つけた彼らは、どう処分するかをデルゴに問い合わせてきたのだが、デルゴは回復アイテム使い彼女を治療するように指示した。
モンスターの恐怖を体の芯まで刻み込まれた少女は、モンスター抹殺世論の象徴となるだろう。
「人々の憎悪の念がダンジョンポータルに向けば向くほど、バランスは”闇”に倒れる」
やり過ぎとの批判も多かった、苛烈なダンジョン配信を行う悪霊の鷹の人気はうなぎのぼりで、モンスターを殺し尽くす彼らのスタイルはこの事件を経て更なる支持を集めていた。
それがより深い闇(カオス)を魔窟に与えるのだ。
タクミとYuyuを一定期間ヴァナランドに隔離するというデルゴの策は、十分な効果を上げていた。浄化役である彼らがいないダンジョンポータルは、闇に染まっていくしかない。
ヴィンッ
その時、デルゴのスマートフォンが赤紫の光を放つ。
「奴か」
高位魔族のみが使える特殊な通信魔法を応用したもので、発信元は彼の手駒であり皇国の高官としてヴァナランド政府内に潜り込ませている魔族からだ。
「私だ。
なにがあった?」
『はっ、実は……』
スマートフォンから聞こえる苦々し気な声。
何があったかはだいたい予想がつく。
類まれな”聖”の力を持つタクミとYuyuが向こうに行っているのだ。
”魔族”にとって不都合な事態が発生したのだろう。
「ふん、その程度想定の範囲内だ。
それより、予定通り3日後に魔窟に対する実験を行う。
そのタイミングで【特異点】とリアンを魔窟に近づけろ……分かったな?」
ドスの効いた声で指示を与えるデルゴなのだった。
*** ***
「はううぅぅ」
「…………(赤面)」
模擬戦を兼ねた演武を終え、リアン様主催のお茶会に招かれた俺たち。
先ほどの公開キスを思い出して俺とユウナはいまだ顔が赤い。
いくら儀式だったとはいえ、公衆の面前である。
ユウナは恥ずかしそうに顔を背けているが、俺の服のすそを握っているのがいじらしい。
なでなで
いつまでも恥ずかしがっているわけにはいかないので、ユウナの頭を優しく撫でてやる。
「ふへへ~♡」
とたんにふにゃりとした笑みを浮かべるユウナ。
「なるほど、これが”ちょろかわ!”というヤツね! 勉強になるわ!」
何故か手帳にメモを取っているアリス。
俺は右手でユウナを撫でながら、左手でスマホを開く。
先ほどアップした模擬戦の動画に対する反応コメントをマサトさんが送ってくれたのだ。
”ゆゆアリとだんきちの模擬戦!!”
だんきちフルクロスwwwww
”だんきちつえ~!”
”ヴァナランドの魔法使いつよつよ!”
”リアン様美人だな~”
”え? リアン様ってこないだのぶらありすに出てた人に似てね?”
”ああ、ゆゆアリちゃんねるだけが心の癒しだよ~”
”早くダンジョン配信に戻って来て! もう限界!”
(……ん?)
いつものコメントの中に混じる内容に少しだけ違和感を感じる。
ヴァナランドにいる間は休止中のダンジョン配信を切望されるのは嬉しいのだが……。
「タクミ殿、ユウナ殿、アリス殿」
コメントを更に読み進めようとした時、グレーのスーツを着込んだミーニャさんが話しかけてくる。
少し困ったような表情を浮かべている。
「明日からの予定に少し変更が入ってしまって……先に”魔窟”方面に行くことになった。念のためではあるが、冒険のご用意を」
当初の予定では、聖地であるヴェーナー神殿へ行く予定だった。
魔窟とダンジョンポータルの紹介は、その後の予定だったが入れ替わったのだろうか?
「申し訳ありません、タクミさん。
日本の紹介をして頂いたのだから、次は我が国と日本の絆を紹介すべきだろう、と産業振興を担当している大臣からねじ込まれまして……」
両手にお菓子を持ってやってきたリアン様も少々困り顔だ。
「彼がどうしてもと言いますので……」
リアン様の視線の先には漆黒の羽根を持ったエビル族の高官の姿が。
「…………」
ちらとリアン様に一礼すると、部屋を出て行ってしまった。
「ふぅ」
小さくため息をつくリアン様。
政治的にも色々あるのだろう。
「問題ないですよ、俺もダンジョンポータルの成り立ちは気になっていましたので」
「ダンジョンポータルに出るモンスターは、その魔窟で発生するんですよね?」
「とっても興味深いわ!」
「……ふふっ」
興味津々の俺たちに笑みを浮かべるリアン様。
こうして俺たちは、予定を変更して魔窟があるエリアに向かう事になったのだった。
ウオオオオオオンッ!
巨大な体躯を持つ一つ目の巨人が、駆け出しの探索者たちに迫る。
「う、うわあああああああっ!?」
「な、なんでこんな低階層にサイクロプスが!?」
逃げ惑う探索者たち。
彼ら彼女らのほとんどは、探索者を始めて数か月の初心者だ。
中には若者に人気のダンジョン配信に参入しようとして派遣された、アイドルとテレビ局のクルーの姿も見える。
ブオンッ……がすっ!
「げふっ!?」
ブンッ
「ぐはっ!?」
サイクロプスの棍棒は、哀れな探索者やテレビクルーを次々にとらえ、血の海に沈めていく。
べしゃっ!
「ひいいいっ!?」
返り血を浴び、腰を抜かして座り込むアイドルの少女。
グオオオオオオンッ
ズンッ
彼女に近づいていくサイクロプスは、その醜い陰茎を屹立させている。
この巨人が何をしようとしているかは明らかだった。
ビリイイイイッ
「いっ、いやあああああああああっ!?」
布を裂く音と少女の悲鳴が、動く者のいなくなったダンジョンの中に木霊した。
救援部隊が到着したのは、それから20分後のことだった。
*** ***
「ふむ、悪くないな」
新聞の一面に大々的に取り上げられている事件の記事を見て、満足げな吐息を漏らすデルゴ。
昨日発生した、低層ダンジョンでのSランクモンスター出現事件。
駆け出し探索者が多い日曜午後だったこともあり、20名の死者と15名の重軽傷者が出る大惨事となっていた。
特にアイドルの少女がサイクロプスに犯される様子はテレビ局クルーのハンドカメラに残っており、デルゴの手引きで魔導通信網(ネット)上に動画を流しておいた。
ダンジョンの恐ろしさ、モンスターの醜悪さを改めて目の当たりにし、モンスター撲滅の声が大きくなる一方、少女の動画を面白おかしく楽しむゲス野郎どももいて、ネット上のカオスは留まることを知らない。
「このガキはまだ使いどころがある」
救援部隊として現場に送り込まれたのはデルゴの派遣した悪霊の鷹(エビルズ・イーグル)である。
サイクロプスに犯され瀕死のアイドルを見つけた彼らは、どう処分するかをデルゴに問い合わせてきたのだが、デルゴは回復アイテム使い彼女を治療するように指示した。
モンスターの恐怖を体の芯まで刻み込まれた少女は、モンスター抹殺世論の象徴となるだろう。
「人々の憎悪の念がダンジョンポータルに向けば向くほど、バランスは”闇”に倒れる」
やり過ぎとの批判も多かった、苛烈なダンジョン配信を行う悪霊の鷹の人気はうなぎのぼりで、モンスターを殺し尽くす彼らのスタイルはこの事件を経て更なる支持を集めていた。
それがより深い闇(カオス)を魔窟に与えるのだ。
タクミとYuyuを一定期間ヴァナランドに隔離するというデルゴの策は、十分な効果を上げていた。浄化役である彼らがいないダンジョンポータルは、闇に染まっていくしかない。
ヴィンッ
その時、デルゴのスマートフォンが赤紫の光を放つ。
「奴か」
高位魔族のみが使える特殊な通信魔法を応用したもので、発信元は彼の手駒であり皇国の高官としてヴァナランド政府内に潜り込ませている魔族からだ。
「私だ。
なにがあった?」
『はっ、実は……』
スマートフォンから聞こえる苦々し気な声。
何があったかはだいたい予想がつく。
類まれな”聖”の力を持つタクミとYuyuが向こうに行っているのだ。
”魔族”にとって不都合な事態が発生したのだろう。
「ふん、その程度想定の範囲内だ。
それより、予定通り3日後に魔窟に対する実験を行う。
そのタイミングで【特異点】とリアンを魔窟に近づけろ……分かったな?」
ドスの効いた声で指示を与えるデルゴなのだった。
*** ***
「はううぅぅ」
「…………(赤面)」
模擬戦を兼ねた演武を終え、リアン様主催のお茶会に招かれた俺たち。
先ほどの公開キスを思い出して俺とユウナはいまだ顔が赤い。
いくら儀式だったとはいえ、公衆の面前である。
ユウナは恥ずかしそうに顔を背けているが、俺の服のすそを握っているのがいじらしい。
なでなで
いつまでも恥ずかしがっているわけにはいかないので、ユウナの頭を優しく撫でてやる。
「ふへへ~♡」
とたんにふにゃりとした笑みを浮かべるユウナ。
「なるほど、これが”ちょろかわ!”というヤツね! 勉強になるわ!」
何故か手帳にメモを取っているアリス。
俺は右手でユウナを撫でながら、左手でスマホを開く。
先ほどアップした模擬戦の動画に対する反応コメントをマサトさんが送ってくれたのだ。
”ゆゆアリとだんきちの模擬戦!!”
だんきちフルクロスwwwww
”だんきちつえ~!”
”ヴァナランドの魔法使いつよつよ!”
”リアン様美人だな~”
”え? リアン様ってこないだのぶらありすに出てた人に似てね?”
”ああ、ゆゆアリちゃんねるだけが心の癒しだよ~”
”早くダンジョン配信に戻って来て! もう限界!”
(……ん?)
いつものコメントの中に混じる内容に少しだけ違和感を感じる。
ヴァナランドにいる間は休止中のダンジョン配信を切望されるのは嬉しいのだが……。
「タクミ殿、ユウナ殿、アリス殿」
コメントを更に読み進めようとした時、グレーのスーツを着込んだミーニャさんが話しかけてくる。
少し困ったような表情を浮かべている。
「明日からの予定に少し変更が入ってしまって……先に”魔窟”方面に行くことになった。念のためではあるが、冒険のご用意を」
当初の予定では、聖地であるヴェーナー神殿へ行く予定だった。
魔窟とダンジョンポータルの紹介は、その後の予定だったが入れ替わったのだろうか?
「申し訳ありません、タクミさん。
日本の紹介をして頂いたのだから、次は我が国と日本の絆を紹介すべきだろう、と産業振興を担当している大臣からねじ込まれまして……」
両手にお菓子を持ってやってきたリアン様も少々困り顔だ。
「彼がどうしてもと言いますので……」
リアン様の視線の先には漆黒の羽根を持ったエビル族の高官の姿が。
「…………」
ちらとリアン様に一礼すると、部屋を出て行ってしまった。
「ふぅ」
小さくため息をつくリアン様。
政治的にも色々あるのだろう。
「問題ないですよ、俺もダンジョンポータルの成り立ちは気になっていましたので」
「ダンジョンポータルに出るモンスターは、その魔窟で発生するんですよね?」
「とっても興味深いわ!」
「……ふふっ」
興味津々の俺たちに笑みを浮かべるリアン様。
こうして俺たちは、予定を変更して魔窟があるエリアに向かう事になったのだった。
10
あなたにおすすめの小説
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる