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第1話 グレイト・ドラゴン 転生し、巨乳少女を拾う
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……次は、もっと無害な生物に生まれ変わり、人生を謳歌するがいい
……いや! なんか理不尽じゃねー? オレ、グレイト・ドラゴン。 そう、世間では最凶の害獣とか言われてるけど、太古の神を始祖に持つ最強生物なんですが。
そんなグレイト・ドラゴンの中でも将来を嘱望される最強オレ、害獣扱いから竜族を救うぞと一念発起!
景気づけに、好みのメスドラゴン (ロリ!)をナンパし、子作りえっちに励んでいたら、後ろからいきなり撃たれたんだけど。
酷くね……輝ける竜人生が……オレの意識は……そこで途切れた。
*** ***
……はっ!?
次にオレが目覚めたのは、洞窟の中……
……ここは……オレは、誰だ?
なーんて、お約束な展開じゃねーぞ。 ここは、オレが復活のために、何か所か用意してた復活の間だ。
オレの身体の周りには、巨大な魔法陣が描かれ、赤く点滅している。
よしよし、復活魔法は正常に発動したな。 それにしてもさっきの人間ども、ひでーぜ。さっそく復讐してやる……ああ、腹がかゆい……。復活してすぐは、状態が安定してないため、すぐ身体がかゆくなる。 オレは、前足を腹に伸ばして……
むにっ
……はっ?
前足に伝わった妙な感触に、オレは慌てて飛び起きる。
丸太の様に屈強だったオレの前足は、人間の手に変わっていた。
「な、なんじゃこりゃああ……!?」
やけに甲高いオレの声が、洞窟に響く……おいおい待てよ、今オレがしゃべったのは……人間どもの言葉、だと?
オレは魔法で鏡を取り出すと(魔法は普通に使えるようだ)、自分の”身体”をまじまじと観察した。
体長140センチくらいだろうか、すらりとした体躯に長い手足。細い手の先にある指は白魚のようだ。まっすぐに伸びた脚は白く、見事な脚線美を構成している。
僅かに膨らんだ胸元には桜色の突起。ぷっくりとした愛らしい頬と唇。少し生意気そうな大きな瞳は吸い込まれそうな赤。先が少しとがった耳を、肩にかかる美しい金髪が覆っている。
そして、視線を下げると、本来そこにあるべき、たくましいモノが、ない! 無い! ナイ!?
「……ってこれ、人間族の幼女じゃねーかあああああぁぁ!?」
もう一度、オレのかわいい声が洞窟に響いた。
*** ***
……10分後、オレは状況を冷静に分析していた。
復活魔法の誤動作はおそらく、オレにとどめを刺した”アイツ”のせいだ。
** 無害な生物に生まれ変わり、人生を謳歌 **
この言葉が言霊となり、魔法に影響してしまったんだろう。それはいい。もう過ぎたこと……まずは現在の能力の確認だ。
ドラゴン界、2万年にひとりの逸材なオレは、過ぎた事をくよくよ悩むような小物ではないのだ。
「ふんっ!」
ドガッ!
オレが手のひらに魔力を込めると、洞窟の壁に直径10メートルくらいの穴が開いた。
よし、竜魔法は問題なく使えるようだ。
次に、口を大きく開ける。上下8本の尖った犬歯が、ドラゴンであった名残を示してくれるようだ。 オレは、口内に力を込める。
ブオオオッ!
青白いブレスが一直線に伸び、洞窟の天井を貫通、直径20メートル程度の大穴を開けた。青い空が見える。
よしよし、グレイト・ドラゴンさん最大の奥義、ドラゴン・ブレスも問題なく使えるようだ。
それに……
パアァ……
オレが、”羽根”をイメージすると、背中に、ほのかに緑色に輝く”大きな光の翼”と、お尻に”光の尻尾”が出現する。
パタパタ……
よしよしよし、これで空も飛べるな。ドラゴン種の翼は、エーテル粒子を捉え、自由自在に空を飛ぶことができるのだ。貧弱な人間の飛行魔法とはわけが違うのである。
それに、この尻尾……
さすさす……
「んっ……くうっん!」
優しくなでてみると、しびれるような快感が走り、我ながらとてもかわいい声が漏れる。
どうやら、えっちな部位になっているようだ。いいじゃないか……さらにこの尻尾は、光の粒子で出来ており、実体がない。
ということは……女の子を傷つけず (ここ重要)に、何度でも楽しめるという事だ!!
よい……これはよいぞ! オレはロリコンだが、ドラゴンだけでなく人間族や獣人族でもイケる、性癖のデパートとまで呼ばれた男だ。
どうせ、人間形態の寿命はせいぜい70年、次にドラゴンとして復活するまで、復讐はお預けだ! せっかくだから、欲望に忠実に生きてやるとしようか!!
テンションの上がってきたオレは、先程開けた大穴から、大空に飛び立った。
オレサマの最強チート竜生(人間だけど)がいま、始まる!
*** ***
天気の良い青空を、気持ちよく駆ける。洞窟は超辺境にある為、眼下は一面の森。大空は、オレ達の絶対安全領域だ。人間族の飛行魔法では、ここまで上がってこれない。
さて……ロリでも探すか……くんくん
オレの高性能な鼻は、女の子の匂いを100キロ先からでも検知できるのだ。
個体数の少ないドラゴンが繁殖相手を探すには、必須の能力である。
「お、向こうからいいニオイがするな……よし……って!?」
がくんっ!
その時、オレの光の翼が頼りなく点滅し、一気に高度が落ちる。 うおっ、あぶねっ!
バキバキッ!!
……派手に墜落してしまった。防御魔法で衝撃を吸収したが、少し痛い。
うーん、どうやらこの姿は魔力量が少ないらしい……魔法攻撃力は7,777だが、MPが200、みたいな感じを想像してもらえばわかりやすいと思う。
ま、魔力量は1時間くらいでチャージされるみたいだから、問題ない。タンクにはプールくらい入っているが、くみ出すための器がマグカップ、ってイメージだね。
ガサガサ……
「んー? なんだぁ? なんでこんなところに女のガキが……?」
「おかしら、どうしたんです? もうすぐ取引先に会う時間ですよ?」
その時、茂みをかき分けて現れたのは、数人の人間族の男どもだった。
身体だけはデカいが、小汚い恰好をしている。おそらく、野盗か……しかも臭い。
「なんでこのガキ、裸なんですかね……へへ、でも相当の上玉ですねこりゃ。 おかしら、コイツもとっ捕まえて売っちまいませんか?」
「ぐふふ、そうだな……それに予定外の収穫だ……まずは一発犯して黙らせとくか……」
「まったく、おかしらはいつもそうだ。 壊さんでくださいよ」
げへへ、と下卑た笑いを漏らす男達。 不快な奴らだ。女の子は、じっくり愛でて開発するのが至高なのだ。一発ヤッて終わりとか、男の風上にも置けん(今は女の子だけど)!
「……ねえ、おっさんたち。 オレはいますごくアタマに来てるんだー。 いますぐ逃げれば、見逃してあげるけど、どう?」
「はっ、このガキ、ナマ言うんじゃねーよ! 黙らせてやる!」
オレの慈悲深き言葉に、激昂するおっさん。 (アレを)いきり立てて手を伸ばしてくる。 まったく、下品な奴らだ。
「はっ!!」
ドン!
オレのドラゴン・アーツで、おっさんどもは灰になった。合掌。
しかし、オレが美少女なのは当然として、素っ裸だと余計なトラブルを招きそうだ。しょうがない、服を着るか。 服とか着るの、嫌いなんだけどな。
素材魔法を発動させると、衣装を合成する。
髪はポニーテールに。耳にはイヤリング。
動きやすいように、トップスは半そでシャツに革製のベストを合わせる。
ボトムスは少しゆったりとしたショートパンツに本革のローファー。
先日、人間界の雑誌、”帝国ノンノン”で見た、幼女向けコーデを再現してみた。おお、なかなかカワイイじゃないか。自分に欲情しそうだ。
……と、灰になった男たちの近くに、長方形の板のようなものが落ちているのに気づく。
そういえば人間どもが話しているのを聞いたな。最近世間で話題の「アルカディア」とか言う、魔導通信端末のようだが……オレは興味本位でそれを拾うと、画面を見る。どうやら、通信メッセージが入っているようだ。
”女奴隷取引の件、本日11時、××の森奥、獣岩の影で待つ。 現金一括で支払いのこと”
先程した女の子の匂いはこれか! ロリの予感がするぜ、先回りだ!
オレはアルカディアをショートパンツのポケットにしまうと、走り出した。
*** ***
奴隷商の男は不機嫌だった。
まず、取引相手の野盗どもが時間に遅れている。メッセージを入れるが、返信がない。
しかも今日は商品が微妙だ。ヤクザな仕入れ先が送ってきたのは、獣人族の女だ。コイツは独特の体臭があるので、一部の好色家を除き、人気が無い。
買いたたかれることを覚悟しなければならないか……それにしても遅い。もう10分して来なかったら、帰るか。自分は獣人族は趣味でないし、商品の女も処分だな。
奴隷商はため息をつく。
……ガサガサ
「よう、クズなおっさんよ、荷車のなかの”商品”は、オレがもらうぜ?」
奴隷商は唖然とした。草むらから現れたのは、薄汚い野盗ではなく、金髪美少女ロリだったのだから。
「まさか嬢ちゃんが取引先? ……そんなわけはないか」
ああでも、この獣人族の女よりはよほど高く売れそうだ。今日は運がいいな。
「方針変更だ。 嬢ちゃん、ワシとくるんだ。悪いようにはしないよ……少し気持ちよくなる薬を打って、お金持ちのおじさんの所に遊びに行くだけだからね……」
はあ、思わずため息をつく。
この国にはこんな男しかいねーのか……嘆かわしい。
カッ!
オレは必殺のドラゴン・ブレスで奴隷商をチリにした。
さてさて、戦利品は……ウキウキしながら荷車の扉を開けると……
そこにいたのは獣人族の少女。
人間年齢で、13~4歳くらいだろうか。
肩まであるふわふわの緑色の髪は、汚れてしまっている。頭からピンと伸びるはずのケモノ耳もへにゃり、としおれている。
恐怖に震えるたれ気味の大きな緑の瞳には、大粒の涙が溜まっている。合格。
柔らかそうな頬に、ぷっくりとした唇。合格。
たおやかな長い手足は、とても柔らかそう。合格。
その胸元は豊かな曲線を描き……なに!? 巨乳ロリだと!?
オレは、驚愕に目を見開く。
「あの、あなた様が……助けてくれたのですか……? わたし、サナって言います。 せめてお名前を……教えていただけないでしょうか」
「……えっ!? オレか? オレは……えーと、リリ・グレイト! ちゃんとおぼえとけよ!」
でも、これは、これはダメだ! 俺的に!
「だが、オレは巨乳が嫌いなんだ。 何もしないから、カエレ!!」
「……はっ?」
森の中に、困惑した少女の声が響いた……
……いや! なんか理不尽じゃねー? オレ、グレイト・ドラゴン。 そう、世間では最凶の害獣とか言われてるけど、太古の神を始祖に持つ最強生物なんですが。
そんなグレイト・ドラゴンの中でも将来を嘱望される最強オレ、害獣扱いから竜族を救うぞと一念発起!
景気づけに、好みのメスドラゴン (ロリ!)をナンパし、子作りえっちに励んでいたら、後ろからいきなり撃たれたんだけど。
酷くね……輝ける竜人生が……オレの意識は……そこで途切れた。
*** ***
……はっ!?
次にオレが目覚めたのは、洞窟の中……
……ここは……オレは、誰だ?
なーんて、お約束な展開じゃねーぞ。 ここは、オレが復活のために、何か所か用意してた復活の間だ。
オレの身体の周りには、巨大な魔法陣が描かれ、赤く点滅している。
よしよし、復活魔法は正常に発動したな。 それにしてもさっきの人間ども、ひでーぜ。さっそく復讐してやる……ああ、腹がかゆい……。復活してすぐは、状態が安定してないため、すぐ身体がかゆくなる。 オレは、前足を腹に伸ばして……
むにっ
……はっ?
前足に伝わった妙な感触に、オレは慌てて飛び起きる。
丸太の様に屈強だったオレの前足は、人間の手に変わっていた。
「な、なんじゃこりゃああ……!?」
やけに甲高いオレの声が、洞窟に響く……おいおい待てよ、今オレがしゃべったのは……人間どもの言葉、だと?
オレは魔法で鏡を取り出すと(魔法は普通に使えるようだ)、自分の”身体”をまじまじと観察した。
体長140センチくらいだろうか、すらりとした体躯に長い手足。細い手の先にある指は白魚のようだ。まっすぐに伸びた脚は白く、見事な脚線美を構成している。
僅かに膨らんだ胸元には桜色の突起。ぷっくりとした愛らしい頬と唇。少し生意気そうな大きな瞳は吸い込まれそうな赤。先が少しとがった耳を、肩にかかる美しい金髪が覆っている。
そして、視線を下げると、本来そこにあるべき、たくましいモノが、ない! 無い! ナイ!?
「……ってこれ、人間族の幼女じゃねーかあああああぁぁ!?」
もう一度、オレのかわいい声が洞窟に響いた。
*** ***
……10分後、オレは状況を冷静に分析していた。
復活魔法の誤動作はおそらく、オレにとどめを刺した”アイツ”のせいだ。
** 無害な生物に生まれ変わり、人生を謳歌 **
この言葉が言霊となり、魔法に影響してしまったんだろう。それはいい。もう過ぎたこと……まずは現在の能力の確認だ。
ドラゴン界、2万年にひとりの逸材なオレは、過ぎた事をくよくよ悩むような小物ではないのだ。
「ふんっ!」
ドガッ!
オレが手のひらに魔力を込めると、洞窟の壁に直径10メートルくらいの穴が開いた。
よし、竜魔法は問題なく使えるようだ。
次に、口を大きく開ける。上下8本の尖った犬歯が、ドラゴンであった名残を示してくれるようだ。 オレは、口内に力を込める。
ブオオオッ!
青白いブレスが一直線に伸び、洞窟の天井を貫通、直径20メートル程度の大穴を開けた。青い空が見える。
よしよし、グレイト・ドラゴンさん最大の奥義、ドラゴン・ブレスも問題なく使えるようだ。
それに……
パアァ……
オレが、”羽根”をイメージすると、背中に、ほのかに緑色に輝く”大きな光の翼”と、お尻に”光の尻尾”が出現する。
パタパタ……
よしよしよし、これで空も飛べるな。ドラゴン種の翼は、エーテル粒子を捉え、自由自在に空を飛ぶことができるのだ。貧弱な人間の飛行魔法とはわけが違うのである。
それに、この尻尾……
さすさす……
「んっ……くうっん!」
優しくなでてみると、しびれるような快感が走り、我ながらとてもかわいい声が漏れる。
どうやら、えっちな部位になっているようだ。いいじゃないか……さらにこの尻尾は、光の粒子で出来ており、実体がない。
ということは……女の子を傷つけず (ここ重要)に、何度でも楽しめるという事だ!!
よい……これはよいぞ! オレはロリコンだが、ドラゴンだけでなく人間族や獣人族でもイケる、性癖のデパートとまで呼ばれた男だ。
どうせ、人間形態の寿命はせいぜい70年、次にドラゴンとして復活するまで、復讐はお預けだ! せっかくだから、欲望に忠実に生きてやるとしようか!!
テンションの上がってきたオレは、先程開けた大穴から、大空に飛び立った。
オレサマの最強チート竜生(人間だけど)がいま、始まる!
*** ***
天気の良い青空を、気持ちよく駆ける。洞窟は超辺境にある為、眼下は一面の森。大空は、オレ達の絶対安全領域だ。人間族の飛行魔法では、ここまで上がってこれない。
さて……ロリでも探すか……くんくん
オレの高性能な鼻は、女の子の匂いを100キロ先からでも検知できるのだ。
個体数の少ないドラゴンが繁殖相手を探すには、必須の能力である。
「お、向こうからいいニオイがするな……よし……って!?」
がくんっ!
その時、オレの光の翼が頼りなく点滅し、一気に高度が落ちる。 うおっ、あぶねっ!
バキバキッ!!
……派手に墜落してしまった。防御魔法で衝撃を吸収したが、少し痛い。
うーん、どうやらこの姿は魔力量が少ないらしい……魔法攻撃力は7,777だが、MPが200、みたいな感じを想像してもらえばわかりやすいと思う。
ま、魔力量は1時間くらいでチャージされるみたいだから、問題ない。タンクにはプールくらい入っているが、くみ出すための器がマグカップ、ってイメージだね。
ガサガサ……
「んー? なんだぁ? なんでこんなところに女のガキが……?」
「おかしら、どうしたんです? もうすぐ取引先に会う時間ですよ?」
その時、茂みをかき分けて現れたのは、数人の人間族の男どもだった。
身体だけはデカいが、小汚い恰好をしている。おそらく、野盗か……しかも臭い。
「なんでこのガキ、裸なんですかね……へへ、でも相当の上玉ですねこりゃ。 おかしら、コイツもとっ捕まえて売っちまいませんか?」
「ぐふふ、そうだな……それに予定外の収穫だ……まずは一発犯して黙らせとくか……」
「まったく、おかしらはいつもそうだ。 壊さんでくださいよ」
げへへ、と下卑た笑いを漏らす男達。 不快な奴らだ。女の子は、じっくり愛でて開発するのが至高なのだ。一発ヤッて終わりとか、男の風上にも置けん(今は女の子だけど)!
「……ねえ、おっさんたち。 オレはいますごくアタマに来てるんだー。 いますぐ逃げれば、見逃してあげるけど、どう?」
「はっ、このガキ、ナマ言うんじゃねーよ! 黙らせてやる!」
オレの慈悲深き言葉に、激昂するおっさん。 (アレを)いきり立てて手を伸ばしてくる。 まったく、下品な奴らだ。
「はっ!!」
ドン!
オレのドラゴン・アーツで、おっさんどもは灰になった。合掌。
しかし、オレが美少女なのは当然として、素っ裸だと余計なトラブルを招きそうだ。しょうがない、服を着るか。 服とか着るの、嫌いなんだけどな。
素材魔法を発動させると、衣装を合成する。
髪はポニーテールに。耳にはイヤリング。
動きやすいように、トップスは半そでシャツに革製のベストを合わせる。
ボトムスは少しゆったりとしたショートパンツに本革のローファー。
先日、人間界の雑誌、”帝国ノンノン”で見た、幼女向けコーデを再現してみた。おお、なかなかカワイイじゃないか。自分に欲情しそうだ。
……と、灰になった男たちの近くに、長方形の板のようなものが落ちているのに気づく。
そういえば人間どもが話しているのを聞いたな。最近世間で話題の「アルカディア」とか言う、魔導通信端末のようだが……オレは興味本位でそれを拾うと、画面を見る。どうやら、通信メッセージが入っているようだ。
”女奴隷取引の件、本日11時、××の森奥、獣岩の影で待つ。 現金一括で支払いのこと”
先程した女の子の匂いはこれか! ロリの予感がするぜ、先回りだ!
オレはアルカディアをショートパンツのポケットにしまうと、走り出した。
*** ***
奴隷商の男は不機嫌だった。
まず、取引相手の野盗どもが時間に遅れている。メッセージを入れるが、返信がない。
しかも今日は商品が微妙だ。ヤクザな仕入れ先が送ってきたのは、獣人族の女だ。コイツは独特の体臭があるので、一部の好色家を除き、人気が無い。
買いたたかれることを覚悟しなければならないか……それにしても遅い。もう10分して来なかったら、帰るか。自分は獣人族は趣味でないし、商品の女も処分だな。
奴隷商はため息をつく。
……ガサガサ
「よう、クズなおっさんよ、荷車のなかの”商品”は、オレがもらうぜ?」
奴隷商は唖然とした。草むらから現れたのは、薄汚い野盗ではなく、金髪美少女ロリだったのだから。
「まさか嬢ちゃんが取引先? ……そんなわけはないか」
ああでも、この獣人族の女よりはよほど高く売れそうだ。今日は運がいいな。
「方針変更だ。 嬢ちゃん、ワシとくるんだ。悪いようにはしないよ……少し気持ちよくなる薬を打って、お金持ちのおじさんの所に遊びに行くだけだからね……」
はあ、思わずため息をつく。
この国にはこんな男しかいねーのか……嘆かわしい。
カッ!
オレは必殺のドラゴン・ブレスで奴隷商をチリにした。
さてさて、戦利品は……ウキウキしながら荷車の扉を開けると……
そこにいたのは獣人族の少女。
人間年齢で、13~4歳くらいだろうか。
肩まであるふわふわの緑色の髪は、汚れてしまっている。頭からピンと伸びるはずのケモノ耳もへにゃり、としおれている。
恐怖に震えるたれ気味の大きな緑の瞳には、大粒の涙が溜まっている。合格。
柔らかそうな頬に、ぷっくりとした唇。合格。
たおやかな長い手足は、とても柔らかそう。合格。
その胸元は豊かな曲線を描き……なに!? 巨乳ロリだと!?
オレは、驚愕に目を見開く。
「あの、あなた様が……助けてくれたのですか……? わたし、サナって言います。 せめてお名前を……教えていただけないでしょうか」
「……えっ!? オレか? オレは……えーと、リリ・グレイト! ちゃんとおぼえとけよ!」
でも、これは、これはダメだ! 俺的に!
「だが、オレは巨乳が嫌いなんだ。 何もしないから、カエレ!!」
「……はっ?」
森の中に、困惑した少女の声が響いた……
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