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第5話 エロ魔獣と外道村長編 その3 探偵サナ、村の闇を見る
しおりを挟むはい、サナです。13歳巨乳です。
さきほど、リリ様から潜入捜査を仰せつかり、やる気十分、[ルーヴィン村少女失踪事件 (仮称、今思いつきました)]の、真相を暴いてやります!
……リリ様は”隠密魔法”を掛けたっておっしゃってましたが、ほんとでしょうか? わたし、リリ様をたいへん敬愛していますが、さっきの反応は結構適当でした。怪しいです。
自分で魔法が掛かっているかはよく分からないので、村長宅で働いているボーイさんに試してみましょう……こっそりと、シャツの胸元を開いていきます。
ボーイさんは推定15歳の少年、木の股にもハァハァするお年頃のはずです…………って、本当に見えてないのでしょうか、ドキドキしてきました。変な性癖が付いたら、リリ様のせいです!
「んん? 何か臭うな……発酵しすぎたチーズみたいな……うえ」
がーん! そうでした、姿は見えていないようですが、わたしたち獣人族は独特の体臭があるんでした! リリ様は元ドラゴンなので気にされませんが、人間相手にはマニア向けでした……
次の街で、絶対リリ様にオーデコロンを買ってもらおうと思います!
微妙にショックを受けましたが、本当に見えてないようなので、気を取り直して、潜入捜査継続です!
わたしは、家人がいない隙を狙い、玄関から外に出ます。玄関の両側には立派な生け垣があり、奥が見えないようになっています。
生垣の内側を歩き、建物の裏手に回り込むと、ありました! 一見物置のようですが、石造りでしっかりした建物です。
入り口の扉には、案の定鍵がかかっています。ですが、これくらいなら……
わたしは、ヘアピンを1本取り出すと、ちょいちょいっと……なんですか?どこでこんなスキルをって? 良いじゃないですか。親無しの獣人族女がひとりで生きるのは大変なんです。
ですが、女神に誓って! 善良なお店には何もしてませんよ。何もしてませんったら!
思わず女神さまに言い訳していると、かちゃり、と扉が開きました。
ギイッ……
わたしは、足音を殺しながら、中に入ります。においと音は消せないようなので、慎重に行きましょう。
中は小部屋になっており、地下室に続いているようです。
……おっと、鳴子が仕掛けてありますね……ふふん、設置の仕方が素人ですね……なんですか? これ以上は禁則事項です!
地下につきました。廊下の突き当りに扉があり、僅かに明かりが漏れています。わたしは扉の前まで移動すると、部屋の中を見るためにそっと扉を開けました。ちょっとです。ちょっとですよ。
「……えっ!?」
最初に感じたのは、むっとするような臭いでした。汗と男女の体臭と、体液の臭い。 それと、ロウソク?が燃える臭いでしょうか……それらがごちゃ混ぜになった、濃密な”性の臭い”が漂っています。
「おい、やり過ぎて壊すなよ! 調教の完成度は、クライアントからのオーダーを守るように。 ウチの商品は、品質が命だ! 前金も頂いてる。納期も順守だぞ!」
鞭でバシバシと床をたたきながら、筋骨隆々の男が叫んでいます。 体には無数の傷、顔には眼帯をしており、どう見てもカタギの人間ではありません……そいつの目線の先には、数人の男と、女の子が……
嬌声をあげる子、泣いて許しを請う子、気絶している子など、様々ですが、正直、見てられません……商品として”調整”されていく女の子たちの姿がそこにありました。
なんて、なんて酷い光景なんでしょう、サナ、分かっちゃいました。
村長一味は、”エビル・オーク”の習性を悪用し、生贄を要求されていることにして、選ばれた女の子たちを非合法組織に高く売りつけていたのです……怒りに震えるわたし……こんなやつら、リリ様に吹き飛ばしてもらうべきです。
……そうでした、リリ様は”証拠を撮っておけ”とおっしゃりました。正直、この光景を記録するのは気が進みませんが、リリ様には何かお考えがある様子です。
わたしは、震える手で、アルカディアを操作し、悪事の証拠を記録しました。
*** ***
サナの報告を聞く。
なるほどな……大体予想通りだったが、思ったよりひでーな。
まったく人間どもはわかっちゃいねー。 女の子にはあくまで優しく、自分色に染めていくんだ。時間をかけて深めた絆と体の相性が、最高の快感を導いてくれるんだぜ?
こういう、女の子の意思を無視したやり方は、オレは大嫌いだ。
「ほんとに、ほんとうに酷いです! 許せません! リリ様、いますぐ奴らを消し炭にしましょう!」
よほど頭にきているのだろう。サナが涙目で訴えかけてくる。
「サナ、おちつけ。 オレが今すぐ奴らを吹き飛ばしたとして、はたから見ると、急にやってきた旅人のオレたちが、村長一味をヤッたようにしかみえないぞー。」
「おそらく、この裏の事実を知るのは村長一味だけ。この村は辺境にしては、建物や家具の質が高い……それ以外の村人には、奴らは上手くやっているようだしな。 映像だけだと捏造だっていう奴も出て来るぜ?」
「まずは、ほかの村人を味方に付けよう。 オレ達でエビル・オークを退治するんだ。 そのうえで、奴らの悪事を公表してやれば……なっ?」
「うう、そう上手く行くでしょうか? 本当にエビル・オークがいけにえを要求してるのかもわかりませんよ?」
「心配するな、今回は本当にいけにえを要求されてると思う。そうじゃなければ、村の外から来たオレたちを使おうとか思わないはずだ……村の女を使った方が、情報が外に漏れる心配がない。」
「それに、モンスターどもが興奮する臭いをわずかに感じるんだ……オレのカン、当たるぜ?」
「はうう、リリ様、かわいい……わかりました、そういわれるなら……」
バチーンとウィンクしながら説明してやったところ、サナは顔を真っ赤にしている。ふふん、かわいい奴だぜ……
「ということで、明日に備えて早めに休む! 寝不足はお肌の大敵だ!」
「わかりました……ただ、この胸の憤りを発散する場がないので……失礼します!」
おおっ!? サナの奴、ぴょーん、とオレのベッドに飛び込んできやがった!
くっ、回復魔法を掛けてきただと……ああ、またオレの敏感な、輝く尻尾にこいつの巨乳が!?
むにむにっ、さわさわ、むにゅん!
「んんあああぁ……きゃああああああ!?(即落ち)」
部屋の中に、リリのかわいい断末魔の悲鳴(意味深)が響き渡ったのだった……
*** ***
「昨日はお楽しみでしたね(笑)」
くうぅ、まさか自分がこんなテンプレなセリフを言われる日が来るとは……オレ達の部屋に朝食を囲んできてくれた、小間使いのオバさんの口元が笑っている……
サナは満ち足りた顔でまだ寝てやがる……くそ、今度仕返ししてやるからな……
オレたちは朝食を平らげると、身支度を整えた。さーて、いっちょやりますか!
身体もなじんできたし、十分な休養も取ったしで、絶好調だ!
*** ***
エビル・オークは、村外れの洞窟に巣くっているらしい。そこの近くに小屋を建て、そこに生贄を入れておくそうだ。
奴からの要求がないときは、夜になった後に、そこから女の子を連れて行くんだろう。
「ふんふふ~~ん♪」
上機嫌で鼻歌さえ歌いながら歩く俺に、右隣で周囲を警戒するサナ。そして左隣には一人の少女が一緒に歩いている。
年の頃は14歳くらいか……栗色の長い髪に、緑の瞳、小柄だがすらりとした身体は、貧乳だ。
いい、凄くいい!
この娘、ルーナとか言ったか。 事件解決の暁には、ぜひとも一晩を共にしたいね!
「む~~、リリ様、不埒なことを考えていますね……お傍にこんなに魅力的なサナちゃんがいますのに……」
「ふふん、お前が胸を小さくしたら考えてもいいぞ~? 魔法で小さくしてやろうか?」
「だっ、ダメです! ひもじい生活の中で栄養を注いで、苦労して大きくしたんですから!」
じゃれあうオレたちを、ルーナが驚いた顔で見つめてくる。
「あの、ふたりとも、なんでそんなに笑えるんですか? アタシたち、生贄にされちゃうんですよ? おふたりは旅人さんなのに、巻き込まれちゃって……」
「ん~~? なぜなら、オレが最強だからだ。 エビル・オークなんて、あっさり退治してやんよ? ルーナ、安心しな。 お前さんは無事に家に帰れるよ(キラキラ)」
不安げに震えるルーナに、オレは全力で作った表情と、斜め後ろからかっこよく見える角度を、完璧に計算した上でポーズをとる。
「ふああ、リリさん……」
「り、リリ様がイケメンオーラ全開に……これは永久保存ですね」(写真カシャカシャ)
「……なんか、今回の生贄、緊張感がない……」
付き添いの村人に呆れられてしまった。
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