お助け最強幼女! 下僕少女と世直し旅 ~最強竜なのに人間に討伐され幼女として復活したオレ、竜スキルでハーレムを築いたら楽しすぎ~

なっくる

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第23話 楽しい学院生活編 その9(解決編) クリスの戦いと、かけがえのない仲間達

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 アスマン家の屋敷、当主の部屋。

「どうしたんだね? クリスティーネ、急に帰ってきて。 学院は順調かい?」

「……お父様。 本日は、アスマン家次期当主として、お伺いしたいことがあります」

 クリスティーネは、覚悟を決めた表情で、自分の父である、アスマン家当主に対峙していた。

「……こちらの書類について、お父様はご存知でしょうか?」

「ふむ、改めてどうしたというのだね? む……これは……お前っ……これをどこで!?」

 クリスティーネが、サナに復元してもらった補助金申請書類の原本と、不正の疑惑について記載された報告書を執務机の上に置く。
 それを読んだ当主の顔色が変わる。

 クリスティーネの戦いが、ここから始まろうとしていた。


 ***  ***

「”アスマン家、魔導災害を自作自演! 巨額の補助金詐欺、当主の指示か?”か、ほー、なるほど」

 ここは学院の学生食堂。

 オレ達特Aクラスは、世界最大部数を誇る雑誌、”公国文春”を持ち寄り、今週号の表紙を飾った大事件について語り合っていた。

 ここにいるのは、オレ、サナ、ハンナ、グスタフの4人。
 クリスは、アスマン家のゴタゴタを片付けているらしく、この1週間、ほとんど学院に顔を出していない。

「”次期当主である、クリスティーネ嬢からの内部告発! 混乱するアスマン家内部。 現当主派とクリスティーネ派の間で、内紛勃発か!?”って書いてあるけど、クリスちゃん、大丈夫かなー? 魔導通信端末アルカディアでも、なかなか返信くれないし……」

 友人として心配なのだろう。
 ハンナはしきりに、クリスとやり取りしたメッセージをチェックしている。

「こういう雑誌は、大げさに書くモノだが、現当主と次期当主の真っ向勝負なんだ。 内紛といっても差し支えないよなー」

「それにしてもクリスの奴、不正の証拠を見つけ、マスコミにリークし、言い逃れできない状況を作るとは……根性あるよな……マジで見直したぜ」

 自分の家の恥を、ここまで堂々と追求できるとは……自分に不利益なことも多いだろうに、たいした奴だ。

「雑誌によると、”公国財務省から巨額の賠償金が課せられる可能性! 名家アスマン、存続の危機か!?”ともありますね……クリスさん、学院に戻ってこれるんでしょうか?」

「えーっ!? そんなのやだよ! せっかくみんな仲良くなれたし、実力も上がってきてるのに!」

 サナが、雑誌を読みながら、その可能性に言及する。 オレとしても、そうならないようにしてやりたいが……。

「うーん、これはアスマン家内部の問題だからなー。 オレがいくらチートだとは言っても、こればかりは、どうしようもないなー」

 オレは腕を組むと、うむむ……と唸る。 さすがにクリスと対立している、当主派を実力行使で吹き飛ばすわけには行かないし……

 うーん……オレ達4人が思案していると、

「まったくどうしたんですの、皆さん! 不景気な顔を並べて……運が逃げますわよ?」

「「「「クリスっ!?」」」」

 学生食堂の入り口に仁王立ちしているのは、1週間ぶりに現れた、クリスティーネ・アスマンその人だった。


 ***  ***

「じゃあ、じゃあ、クリスちゃん、大丈夫なんだねっ? いままでどおり、学院にも通えるんだね?」

「あったりまえですわ! もともとわたくしは特待生。 実家からの仕送りがなくとも、わたくし個人の貯蓄と、努力と根性で乗り切って見せますわ!」

「なにより、わたくしが目指すのは、世界一の雷系魔導士! こんなところで立ち止まっていられません!」

「やったー! クリスちゃん、これからもよろしくー!!」

「……」

 無邪気にはしゃぐハンナだが、オレにはクリスが無理しているのが分かってしまった。

 彼女の自慢の金髪にはわずかに枝毛ができているのが見えるし、化粧でごまかしているが、わずかに目の下にクマができている……何より、名家の内紛が、そんな簡単に収まるわけはないだろう……ここは、オレが癒してやるべきだろう!
 無敵のナイト・キティ(この呼び名、ちょっと気に入ってる)、リリ様として! メンタル的に! じっくりねっとりと!

「ああ、またリリ様の目が欲望の光に濡れて……たぶん途中でわたしも巻き込まれるんですね……」

 ふふふ、サナ。 よく分かってんじゃねーか!


 ***  ***

 夕焼けの学生食堂。
 生徒の数はまばらで、近くにいるのはオレとクリスの2人だけだ。

「よう、クリス。 最近がんばってるみたいじゃねーか。 だが、無理はよくねーぞ? オレの目をごまかせると思ったか?」

「リリ!? わ、わたくしは無理してなど…………ふぅ、わたくし最強のライバルである、アナタに強がっても無駄のようですわね?」

「ふん、そーいうこった。 なんにしろ、お前は気力が消耗している……不十分なメンタルで戦いに挑むと、事故るぜ……?」

「こー言うときは、メンタルケアもできる最強コンビ、オレとサナのコンビに任せることをオススメする……心配するな……後悔はさせないぜ?」

 オレはさりげなくクリスの腰を抱き寄せると、情感に潤んだ目で、クリスの瞳を見つめる。
 彼女は、オレの濡れた真紅の瞳に吸い込まれそうな感覚を覚えているに違いない……

「あ、アナタ……そ、そんな不埒なこと……だいたい、アスマン家の女は、結婚まで純潔を……」

「ふふ、だいじょーぶ。 この最強リリ様と下僕サナにかかれば、純潔を守った上で、お前が今まで味わったことがない、天上の快感を……」

 夕陽の中、背伸びしたオレと、クリスの影が重なる……

「ちょっと、リリ! まってくださいな……ああ、んっ……あーーーーっ(即落ち)」

 その夜、女子寮の一室で、朝まで意味深な悲鳴が上がり続けたという……


 ***  ***

 2週間後、短期留学最終日。

 上機嫌でツヤツヤしてるオレと、困り顔をしつつもやはりツヤツヤしているサナは、学院のグラウンドにいた。

 留学修了式も終わり、オレ達2人は正式に”公国認定S級魔導士”の称号を認められた。
 まー、オレ達には特に必要ないものであるが。

「リリちゃーん! サナちゃーん! 修了おめでとう!」

 だきっ!

 ハンナが走ってきて、オレ達に抱きつく。

「あーん、でもしばらくこの”むにむに”が味わえないなんて……ハンナ、欲求不満になっちゃいそう!」

「滞在先は教えてね! 転移魔法で週二で会いに行くから!」

「あん! ですからハンナちゃん……昼間から変なところを揉まないでください! って、週二は駄目ですっ!」

「えーっ」

 サナとハンナがじゃれあっている……ふむ、こういうのを、横から眺めるのもいいものだな!

「まったくハンナは……見送りなんですから、もっとしゃきっとしなさい、シャキッと!」

「うーっす、リリ、サナ、おめでとうっす!」

 クリスと、グスタフも来てくれたようだ。

 ふふ、そしてクリス。 先ほどから赤い顔でオレをチラチラ見てくるな……かわいい奴だ。

 くくっ、この2週間、オレとクリスは、サナ・ハンナコンビを巻き込んで、毎夜女子寮で秘密のナイト・トレーニング(意味深)に励んでいたのだ……詳細を語ると、R-18になってしまうので描写しないが、大変充実した2週間だったといえよう。

 その副産物とでも言うのか、面白い現象があったのだが……

「あー、もう! 恥ずかしいのはわたくしの性に合いませんわ! リリ、サナ、これはわたくしからの餞別です! アナタ達の旅に、幸運と女神の加護があらんことを!」

「”ライトニング・バースト!!”」

 クリスが唱えた、SSクラス雷撃魔法が、七色の稲妻を伴い、美しい花火で学院上空を彩るのだった。


 そうなのだ! オレ達との毎夜のとれーにんぐ(意味深)の効果により、クリスとハンナの魔力はどんどん上昇、この2人も、オレ達の修了と同じタイミングで、”公国認定S級魔導士”となった。

 アスマン家100年ぶりのSSクラス雷撃魔法の使い手ということで、クリスも対立勢力を実力でねじ伏せていくことだろう。


「さて、サナ。 そろそろ出発するか! 次の街も楽しみだな!」

「はい、リリ様! それでは皆さん、また会いましょう!」

 オレ達は、次のロリちゃんとの出会いに対する期待に、胸を膨らませながら、学院を旅立つのだった。


 ***  ***

 学院の執務室の窓から、イレーネはグラウンドで騒ぐ自慢の生徒たちを見つめていた。

「ふふっ……使SSSレベル少女と、世界でも有数の回復魔法の使い手……そして、学院はじまって以来の、レベルB、A魔導士の、短期間でのレベルSへの昇段、それがしかも2人だ……」

「面白い時代になってきてるようだね……」

 イレーネのメガネが、キラリと光る。

 彼女たちは、この国を正す、救世主となってくれるかもしれない。

 ***  ***

 リリ様ファンクラブ(ゴールド) 5→8人
 リリ様ファンクラブ(ブロンズ) 150→321人(崇拝者多数)
 サナちゃんファンクラブ(ゴールド) 0→1人 NEW!!
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