1 / 59
第1話 ダンジョンバスター
しおりを挟む
ザンッ!
ロングソードをホブゴブリンに叩きつける。
グエエエエエッ!?
光の粒子となって消えるホブゴブリン。
「や、やっと終わった……」
目の前に広がっていた石造りのダンジョンは消え、何の変哲もない土壁に変わる。
「よっと」
俺は地面に落ちたICチップを拾い上げ、右手に持ったスマホでスキャンする。
ピッ
『依頼No:F282941、Fランクダンジョンの消失を確認』
『現金報酬10,000円 スキルポイント報酬:75(獲得倍率0.5)』
「相変わらず安いな……はぁ、帰るか」
俺はため息一つ、梯子を上って地上に出る。
小さな工事現場が今日の仕事場だ。
ダンジョン。
20年ほど前、突如出現した”災害”。
地下鉄駅や鉱山、工事現場などあらゆる”穴”に発生し、ゴブリンなどのモンスターを吐き出す厄介もの。
現代兵器が効かないモンスターに世界中が大混乱に陥ったものの、ほどなくして人間たちの中に奴らを倒せる”スキル”持ちが現れる。
ボスを倒せば、ダンジョンは消失する。
その仕組みに気付いた人類は彼らをダンジョンバスター通称ダンバスと呼び、今ではすっかり一般的な職業になっていた。
「ていうかダンバスってブラック労働だよなぁ」
ダンジョンは24時間365日いつでも出現する。
過当競争で報酬は安く、身の危険もある。
最上位であるSSランクのダンバスになれば、年収数億円も夢じゃないけどFランクの俺は日銭を稼ぐので精一杯である。
「魔法や剣技が使えるのは楽しいとはいえ」
ロマンだけでは飯は食えない……とはいってもダンバス以外に取り立てて特技のない俺は、家族を養うためにこの仕事を続けている。
『報酬が振り込まれました』
スマホが振動し、通知メッセージが表示される。
俺はダンジョンバスター総合支援アプリ、通称ダンバスアプリを立ち上げる。
======
■個人情報
明石 優(アカシ ユウ)
年齢:25歳 性別:男
所属:東兵庫第25ギルド
ランク:F
スキルポイント残高:275(+75)
スキルポイント獲得倍率:0.5
口座残高:123,500円(+6000)
■ステータス
HP :10/30
MP :0/10
攻撃力 :10
防御力 :10
素早さ :10
魔力 :5
運の良さ:5
■装備/スキル
武器:ショートソード(使用回数0)
防具:皮の鎧(使用回数0)
特殊スキル:ヒールLV1(使用回数0)
======
悲しいほどに低いステータスだがそれには理由がある。
ダンジョンの中は異世界であり、そこでは毎回”スキルポイント”を各ステータスに割り振って戦う。
武器や防具、魔法はスキルポイントを支払って使用回数を購入する仕組みだ。
ゲームのようにレベルという概念はない。
「達人はスキルポイントを節約しながら戦うらしいけど」
底辺な俺にはとても無理な話で、大抵が攻撃力で押し切る脳筋スタイルだ。
『残りのステータスを清算し、スキルポイント10が返却されました』
「げ、結局スキルポイントは赤字か……」
このダンジョン攻略にはスキルポイント150を割り当て、獲得スキルポイントは85。
赤字も赤字、大赤字である。
「ていうか、”スキルポイント獲得倍率:0.5”ってのがなぁ……」
基本的に可変なステータスのうち、数少ない固有パラメータがこの”スキルポイント獲得倍率”である。
ダンジョンには獲得スキルポイントの「基礎値」が設定されており、その値に獲得倍率を掛けたポイントが手に入る。
「鑑定係のおっちゃん、二度見してたもんな」
一般的なダンバスで1.2~1.5倍。
天才と言われる因子持ちで2~5倍。
倍率1以下というのはダンバスの歴史始まって以来、前代未聞である。
「こんな”ユニーク”いらねぇ……」
コイツのせいで俺のスキルポイント収支は基本赤字、ダンバスの”ランク”も上がらないのだ。
ランクが上がらないと購入できる武器やスキルが増えない→弱いまま、という悪循環だ。
「はぁ」
電車賃がもったいないので、傍らに止めた自転車にまたがる。
「ていうか、ギルドの取り分が40パーって暴利じゃね?」
愚痴をこぼしながら、俺はギルドへ帰るのだった。
*** ***
「アカシ ユウ。
今月の成績、Fランク11、Eランク1」
俺が勤怠報告を終えると、事務員さんが氷のようなまなざしで俺を見てくる。
「これでは到底追加報酬は出せませんね……逆に払ってほしいくらいです。
お疲れ様でした」
「……お、お疲れ様でした」
俺は一礼すると、そそくさとギルドの出口へと向かう。
「……なあ、ユウさんってダンバス10年目だよな?」
「それでまだFランクってヤバくね?」
同僚が俺の陰口をたたいている。
みな俺より若く、10代の若者だ。
「そういや、こないだ経営を先代から引き継いだジンさんだっけ?」
「なんかダンバスの求人を出すって……」
やばい。
ここ数年いっこうに上がらないランクに、首のあたりが涼しくなってくる。
俺は逃げるように事務所から出るのだった。
*** ***
「せっかくだから牛肉を……うっ、たかっ!」
「ケーキはマストだよな」
仕事帰り、いつもより少しだけ高級なスーパーに立ち寄る。
なぜなら、明日は愛娘の誕生日。
11歳になる可愛い可愛い娘を養うため、俺は必死に仕事を続けているのだ。
ぴこん
『迷宮掃除人管理局より当月分の児童手当を振り込みました』
『小計:52……』
ショートケーキに乗せるイチゴの数をどうすべきか……悲しいほど小市民的な事に悩んでいると、無機質な通知メッセージがスマホの画面に浮かび上がる。
そうか、今日が支給日だった!
小さい子供がいるダンバスには、国から児童手当が支給される。
俺がなんとかダンバスを続けられているのは、正直この手当の存在が大きい。
「……いつもより少し多い?」
メッセージは見切れているが、いつもと違う数字が見えた。
もしかしたら、誕生日手当かもしれない。
そういえば、片親のダンバスに対する支援を手厚くするというニュースを見た。
「ありがたやありがたや」
俺は夕食のごちそう(当家比)を買い集めると、愛しい娘が待つわが家へ急いだ。
*** ***
ギイイッ
築50年の2DK。
風が吹けば吹き飛びそうなボロアパートは外階段を上るたびに異音がする。
がちゃっ
「パパ、おかえりなさいっ!」
ドアを開けた途端抱きついてきたのは、ひとりの女の子。
ふさふさとしたプラチナブロンドに近い銀髪は肩の長さで大きく広がっている。
まぶたが上下するたびに見え隠れする、くりくりとしたエメラルドグリーンの大きな瞳。
ふっくらとしたほっぺに、すらりとした体躯。
某有名私立学園の制服である蒼いブレザーに身を包んだ少女の名前は、アカシ リーサ・レンフィード。
最愛の一人娘である。
「ただいま、リーサ」
もふもふの頭を優しく撫でてやる。
「えへへ。
パパ呼びもアリかと思って……どうかな?」
「さ、最高だ!」
「えへへ~♡」
ふにゃっ、とはにかむリーサ。
ああ、この瞬間のために生きていると言っても過言ではない。
「いつもおしごとお疲れさまっ」
ぎゅうっ……抱きついてくるリーサを優しく抱き上げる。
また少し背が伸びたかな、娘の成長を感じるのが父の幸せである。
「わたしのために……本当にだいすき。
なでなで」
俺の頭をよしよし、してくれるリーサ。
天使か?
天使だったわ。
「明日はリーサの誕生日だろ、ケーキもあるぞ!」
「やたっ♪
これでわたしも11歳……ようやくユウを助けられるねっ」
「……うーん、本当にいいのか?」
俺を”助ける”ことは、彼女の希望。
とはいえ、リーサも忙しい私立小学生。
そんな事をしてもらう暇は……。
ピリリリリ
夕食の後、家族会議かな?
そう考えていた俺のスマホが呼び出し音を立てる。
「迷宮掃除人管理局:内線6721……?」
知らない番号だ。
迷宮掃除人管理局とはダンバスを統括している国家機関で、先ほど児童手当をくれた役所だが……。
「……もしもし?」
役所からの電話となれば、出ないわけにはいかない。
少々緊張して通話アイコンをタップすると、聞こえてきたのは涼やかな女性の声。
『申し訳ありません、児童手当を誤振り込みしました。 つきましては、隠蔽《いんぺい》にご協力頂けないでしょうか?』
「……は?」
思いもよらない申し出に、目が点になった。
ロングソードをホブゴブリンに叩きつける。
グエエエエエッ!?
光の粒子となって消えるホブゴブリン。
「や、やっと終わった……」
目の前に広がっていた石造りのダンジョンは消え、何の変哲もない土壁に変わる。
「よっと」
俺は地面に落ちたICチップを拾い上げ、右手に持ったスマホでスキャンする。
ピッ
『依頼No:F282941、Fランクダンジョンの消失を確認』
『現金報酬10,000円 スキルポイント報酬:75(獲得倍率0.5)』
「相変わらず安いな……はぁ、帰るか」
俺はため息一つ、梯子を上って地上に出る。
小さな工事現場が今日の仕事場だ。
ダンジョン。
20年ほど前、突如出現した”災害”。
地下鉄駅や鉱山、工事現場などあらゆる”穴”に発生し、ゴブリンなどのモンスターを吐き出す厄介もの。
現代兵器が効かないモンスターに世界中が大混乱に陥ったものの、ほどなくして人間たちの中に奴らを倒せる”スキル”持ちが現れる。
ボスを倒せば、ダンジョンは消失する。
その仕組みに気付いた人類は彼らをダンジョンバスター通称ダンバスと呼び、今ではすっかり一般的な職業になっていた。
「ていうかダンバスってブラック労働だよなぁ」
ダンジョンは24時間365日いつでも出現する。
過当競争で報酬は安く、身の危険もある。
最上位であるSSランクのダンバスになれば、年収数億円も夢じゃないけどFランクの俺は日銭を稼ぐので精一杯である。
「魔法や剣技が使えるのは楽しいとはいえ」
ロマンだけでは飯は食えない……とはいってもダンバス以外に取り立てて特技のない俺は、家族を養うためにこの仕事を続けている。
『報酬が振り込まれました』
スマホが振動し、通知メッセージが表示される。
俺はダンジョンバスター総合支援アプリ、通称ダンバスアプリを立ち上げる。
======
■個人情報
明石 優(アカシ ユウ)
年齢:25歳 性別:男
所属:東兵庫第25ギルド
ランク:F
スキルポイント残高:275(+75)
スキルポイント獲得倍率:0.5
口座残高:123,500円(+6000)
■ステータス
HP :10/30
MP :0/10
攻撃力 :10
防御力 :10
素早さ :10
魔力 :5
運の良さ:5
■装備/スキル
武器:ショートソード(使用回数0)
防具:皮の鎧(使用回数0)
特殊スキル:ヒールLV1(使用回数0)
======
悲しいほどに低いステータスだがそれには理由がある。
ダンジョンの中は異世界であり、そこでは毎回”スキルポイント”を各ステータスに割り振って戦う。
武器や防具、魔法はスキルポイントを支払って使用回数を購入する仕組みだ。
ゲームのようにレベルという概念はない。
「達人はスキルポイントを節約しながら戦うらしいけど」
底辺な俺にはとても無理な話で、大抵が攻撃力で押し切る脳筋スタイルだ。
『残りのステータスを清算し、スキルポイント10が返却されました』
「げ、結局スキルポイントは赤字か……」
このダンジョン攻略にはスキルポイント150を割り当て、獲得スキルポイントは85。
赤字も赤字、大赤字である。
「ていうか、”スキルポイント獲得倍率:0.5”ってのがなぁ……」
基本的に可変なステータスのうち、数少ない固有パラメータがこの”スキルポイント獲得倍率”である。
ダンジョンには獲得スキルポイントの「基礎値」が設定されており、その値に獲得倍率を掛けたポイントが手に入る。
「鑑定係のおっちゃん、二度見してたもんな」
一般的なダンバスで1.2~1.5倍。
天才と言われる因子持ちで2~5倍。
倍率1以下というのはダンバスの歴史始まって以来、前代未聞である。
「こんな”ユニーク”いらねぇ……」
コイツのせいで俺のスキルポイント収支は基本赤字、ダンバスの”ランク”も上がらないのだ。
ランクが上がらないと購入できる武器やスキルが増えない→弱いまま、という悪循環だ。
「はぁ」
電車賃がもったいないので、傍らに止めた自転車にまたがる。
「ていうか、ギルドの取り分が40パーって暴利じゃね?」
愚痴をこぼしながら、俺はギルドへ帰るのだった。
*** ***
「アカシ ユウ。
今月の成績、Fランク11、Eランク1」
俺が勤怠報告を終えると、事務員さんが氷のようなまなざしで俺を見てくる。
「これでは到底追加報酬は出せませんね……逆に払ってほしいくらいです。
お疲れ様でした」
「……お、お疲れ様でした」
俺は一礼すると、そそくさとギルドの出口へと向かう。
「……なあ、ユウさんってダンバス10年目だよな?」
「それでまだFランクってヤバくね?」
同僚が俺の陰口をたたいている。
みな俺より若く、10代の若者だ。
「そういや、こないだ経営を先代から引き継いだジンさんだっけ?」
「なんかダンバスの求人を出すって……」
やばい。
ここ数年いっこうに上がらないランクに、首のあたりが涼しくなってくる。
俺は逃げるように事務所から出るのだった。
*** ***
「せっかくだから牛肉を……うっ、たかっ!」
「ケーキはマストだよな」
仕事帰り、いつもより少しだけ高級なスーパーに立ち寄る。
なぜなら、明日は愛娘の誕生日。
11歳になる可愛い可愛い娘を養うため、俺は必死に仕事を続けているのだ。
ぴこん
『迷宮掃除人管理局より当月分の児童手当を振り込みました』
『小計:52……』
ショートケーキに乗せるイチゴの数をどうすべきか……悲しいほど小市民的な事に悩んでいると、無機質な通知メッセージがスマホの画面に浮かび上がる。
そうか、今日が支給日だった!
小さい子供がいるダンバスには、国から児童手当が支給される。
俺がなんとかダンバスを続けられているのは、正直この手当の存在が大きい。
「……いつもより少し多い?」
メッセージは見切れているが、いつもと違う数字が見えた。
もしかしたら、誕生日手当かもしれない。
そういえば、片親のダンバスに対する支援を手厚くするというニュースを見た。
「ありがたやありがたや」
俺は夕食のごちそう(当家比)を買い集めると、愛しい娘が待つわが家へ急いだ。
*** ***
ギイイッ
築50年の2DK。
風が吹けば吹き飛びそうなボロアパートは外階段を上るたびに異音がする。
がちゃっ
「パパ、おかえりなさいっ!」
ドアを開けた途端抱きついてきたのは、ひとりの女の子。
ふさふさとしたプラチナブロンドに近い銀髪は肩の長さで大きく広がっている。
まぶたが上下するたびに見え隠れする、くりくりとしたエメラルドグリーンの大きな瞳。
ふっくらとしたほっぺに、すらりとした体躯。
某有名私立学園の制服である蒼いブレザーに身を包んだ少女の名前は、アカシ リーサ・レンフィード。
最愛の一人娘である。
「ただいま、リーサ」
もふもふの頭を優しく撫でてやる。
「えへへ。
パパ呼びもアリかと思って……どうかな?」
「さ、最高だ!」
「えへへ~♡」
ふにゃっ、とはにかむリーサ。
ああ、この瞬間のために生きていると言っても過言ではない。
「いつもおしごとお疲れさまっ」
ぎゅうっ……抱きついてくるリーサを優しく抱き上げる。
また少し背が伸びたかな、娘の成長を感じるのが父の幸せである。
「わたしのために……本当にだいすき。
なでなで」
俺の頭をよしよし、してくれるリーサ。
天使か?
天使だったわ。
「明日はリーサの誕生日だろ、ケーキもあるぞ!」
「やたっ♪
これでわたしも11歳……ようやくユウを助けられるねっ」
「……うーん、本当にいいのか?」
俺を”助ける”ことは、彼女の希望。
とはいえ、リーサも忙しい私立小学生。
そんな事をしてもらう暇は……。
ピリリリリ
夕食の後、家族会議かな?
そう考えていた俺のスマホが呼び出し音を立てる。
「迷宮掃除人管理局:内線6721……?」
知らない番号だ。
迷宮掃除人管理局とはダンバスを統括している国家機関で、先ほど児童手当をくれた役所だが……。
「……もしもし?」
役所からの電話となれば、出ないわけにはいかない。
少々緊張して通話アイコンをタップすると、聞こえてきたのは涼やかな女性の声。
『申し訳ありません、児童手当を誤振り込みしました。 つきましては、隠蔽《いんぺい》にご協力頂けないでしょうか?』
「……は?」
思いもよらない申し出に、目が点になった。
0
あなたにおすすめの小説
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる