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1章 王子サマの日常
等活地獄 ③
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罪人を落とすと言う絶壁への登り口に到着した。
実際登ってみる。
道がガタガタであった。
「これ、お馬さん、かわいそうぅ」
「うむ。馬がダメにならんかね?暴れる罪人を引っ張るのだろう、馬に相当な負荷がかかるのでは?」
モフラー紀伊助と動物大好き剛磨である。
「このガタボコ具合も引きずり責め苦になるのですが、馬も転んだりします。ですが、」
「馬の種類は?寒立馬とか、ペルシュロン種とかにします?あら、あの子達暑さに弱い?」樹魅も考えているようだ。
「いや、あの、」
「もうさぁ~、いっそのこと、火車とか、朧車に引っ張って貰っちゃったら~」
皆一斉に焔矢の方を見る。
「え?なになになになに?そんなにダメなこと言っ………」
「それです!!!!!!!」
言葉を遮って樹魅が叫ぶ。
「1日1回、罪人を1ヵ所に集めて、朧車で罪人をまとめて落っことして貰えばいいんですよ!落っことす場所は熱した鉄の棒です。それで熱した鉄の棒で罪人を刺す手間も省けます!!そして朧車!!最近、天狗治安部隊から、相談きてたんですよ、暴走朧車族が出るって!暇な朧車にいくらでも暴走していいと言う仕事を与えてたら解消しそうじゃないですか。一石二鳥です!」いいこと考えた!と樹魅が嬉しそうに話すと、
「あの!!!罪人を引っ張る馬達ですが、牛頭馬頭さんの紹介というか、ご親戚?です!なので、多少転んだりしても、」
「今、何て言いました?」さっきまでの楽しげな雰囲気から一変、鬼気迫る勢いで、樹魅が鬼縁の両肩を掴み、ぐいっと顔を寄せる。
「え?いや、ですから、多少転んでも……」
「その前です!!!」
「は?え?なんでしたっけ?」
「牛頭馬頭さんのご親戚って、おっしゃいませんでした?!」
「あ、はい、そうです」
「なんと言うことでしょう!!!そんなスバラシイ人材がいたなんて!!!」
「「「え?」」」
「牛頭馬頭さんのご親戚なら、ココじゃなく、もうちょっと暑い所でも大丈夫じゃありません?」
「いや、それはご本馬達に確認してみないことには……」
「あ、それもそうですね、じゃ、午後に別の場所への人事異動スカウトしてみましょう。
って、あ、皆さん、朧車達が罪人を落っことすのでも大丈夫です?」
「は、え、まぁ、たぶん?」
「午後にいろいろ検討してみましょう」
樹魅がとんでもなくご機嫌である。
等活地獄の視察は、樹魅に、かなりの収穫をもたらしたようだ。
実際登ってみる。
道がガタガタであった。
「これ、お馬さん、かわいそうぅ」
「うむ。馬がダメにならんかね?暴れる罪人を引っ張るのだろう、馬に相当な負荷がかかるのでは?」
モフラー紀伊助と動物大好き剛磨である。
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「馬の種類は?寒立馬とか、ペルシュロン種とかにします?あら、あの子達暑さに弱い?」樹魅も考えているようだ。
「いや、あの、」
「もうさぁ~、いっそのこと、火車とか、朧車に引っ張って貰っちゃったら~」
皆一斉に焔矢の方を見る。
「え?なになになになに?そんなにダメなこと言っ………」
「それです!!!!!!!」
言葉を遮って樹魅が叫ぶ。
「1日1回、罪人を1ヵ所に集めて、朧車で罪人をまとめて落っことして貰えばいいんですよ!落っことす場所は熱した鉄の棒です。それで熱した鉄の棒で罪人を刺す手間も省けます!!そして朧車!!最近、天狗治安部隊から、相談きてたんですよ、暴走朧車族が出るって!暇な朧車にいくらでも暴走していいと言う仕事を与えてたら解消しそうじゃないですか。一石二鳥です!」いいこと考えた!と樹魅が嬉しそうに話すと、
「あの!!!罪人を引っ張る馬達ですが、牛頭馬頭さんの紹介というか、ご親戚?です!なので、多少転んだりしても、」
「今、何て言いました?」さっきまでの楽しげな雰囲気から一変、鬼気迫る勢いで、樹魅が鬼縁の両肩を掴み、ぐいっと顔を寄せる。
「え?いや、ですから、多少転んでも……」
「その前です!!!」
「は?え?なんでしたっけ?」
「牛頭馬頭さんのご親戚って、おっしゃいませんでした?!」
「あ、はい、そうです」
「なんと言うことでしょう!!!そんなスバラシイ人材がいたなんて!!!」
「「「え?」」」
「牛頭馬頭さんのご親戚なら、ココじゃなく、もうちょっと暑い所でも大丈夫じゃありません?」
「いや、それはご本馬達に確認してみないことには……」
「あ、それもそうですね、じゃ、午後に別の場所への人事異動スカウトしてみましょう。
って、あ、皆さん、朧車達が罪人を落っことすのでも大丈夫です?」
「は、え、まぁ、たぶん?」
「午後にいろいろ検討してみましょう」
樹魅がとんでもなくご機嫌である。
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