地獄の王子サマ

犬丸大福

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1章 王子サマの日常

困った双子 ②

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じゃがの、被害者なんて思って同情なんぞしようもんなら、骨の髄までしゃぶられるぞ。

ありゃ、ある意味、生粋の鬼じゃ。

業の塊じゃ。

壊して愉しむ。愉悦じゃ。

あぁ、柊路と樹魅がアヤツらを苦手にしとるのは何故かって?

うん、樹魅が生まれてから、わし、篁、柊路、樹魅の4人で暮らしとったじゃろ。

「なにそれ、うらやましい」

紀伊助、その昔話は、後で樹魅にでも聞け。

ある日、わしと篁、2人共留守にする事になった時、
閻魔や獄卒の仕事を見学させろといって、閻魔が柊路と樹魅を預かったんじゃよ。

初日は閻魔と獄卒の仕事を見とったらしい。
次の日か?あの双子が、閻魔にねだりにやってきた。

で、柊路と樹魅を見つけての、カワイイと大騒ぎして、気がついたら衆合地獄へ連れて帰っていた。
あんのクソ閻魔、兄弟で仲良くしてるだろうと、呑気に放置してたらしい。

自分が業のプログラムしといて、何も分かってない、知ろうとしない。

あの双子は、気に入ったモノは壊して遊ぶ、と聞いてないか?

物を一緒に分解して、仕組みを学ぶなら、奨励するべきものよ。

違うわい。



精神を壊しにかかるんじゃよ。




柊路と樹魅は共に暮らす兄弟じゃ。
幼い子供の世界なぞ、家族がすべてじゃろう。

言うことを聞かなければ、相手を傷つけると脅し
自分さえ我慢すれば、大事な兄弟は無事だと、健気に我慢する姿を楽しんでから、
こんなに相手のために耐えている自分を相手は必要としていない、と嘯くんじゃよ。
そんな子供でもワタシ達なら愛してあげるよ、と依存させるんじゃな。

わしらが育てた樹魅がそんな手にのるかい。
大暴れして、逃げ出した。
子供の手加減なしの鳩尾へクリティカルヒット、
悶絶じゃぞ。

子供の第六感は凄いぞ。
樹魅は的確に柊路を見つけた。

でもなぁ、柊路は、育児放棄にあっとったからの。

その下地があったんじゃろうなぁ。

柊路が氷の無表情に変わっとった事に、樹魅は気づいての、

樹魅がキレた。

樹魅に属性が発現した。

そして、樹魅も子供だったじゃからかのう、
キレた相手は柊路じゃった。


柊路、ボクを信じないって、どういうこと?!
お兄ちゃんでしょう、ボクを守るべきでしょう!!!


それまでの極限状態と、その言葉での
柊路の属性が発現した。
しかも、いきなり暴走状態じゃ。

暑い地獄が、ホワイトアウトよ。

あの双子も焦ったんじゃろ。
寒いなんて感覚、鬼生初じゃからな。

閻魔に助けを求めてきた所に、
わしと篁がちょうど帰ってきての、
クソ閻魔をどつくことも忘れて、衆合地獄へ二人を迎えに行った。

そこではじめて、柊路と樹魅の属性発現が発覚した。

樹魅は、植物で自分と柊路を覆って、樹氷のかまくら状態。
二人で丸くなって気絶しとった。
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