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外伝 センバは続く
私の行く道 27
一心に祈ってると思ってたんですが、ゴロゴロと雷の音で目が覚め、気がつけばクッションと毛布に埋もれて寝ていました。
外は嵐です。
子供達も既に起きていて、外を見ていたり、毛布にくるまっておしゃべりしていたり、ベビーベットの脇に立って赤ちゃんを見たりしています。
「アンジュ様、起きた?アンさんに伝えてくるね!」
私に気づいたアレグロが部屋から出ていこうとしたら、ミツバが入って来ました。
「さぁ皆、着替えて支度をしたら、朝食を取りに食堂へ。食べ終わったら今の状況を説明しますからね」
「「「はーーい!」」」
子供達は元気に返事をして、部屋から出ていきます。
「アンジュ様も、一旦お部屋に戻ってお支度いたしましょう」
「うん」
ミツバと手を繋いで部屋に戻って支度を済ませ、食堂へ行くとヨーク様がいました。ええ、抱っこしてもらいますよ。
その間も、ずっと雷は止まず、大雨も降っています。
うん、なんか、知識神様が目茶苦茶怒ってる気がします。
センバは大丈夫でしょうか。
皆で食事を済ませた後、セバスがやってきて、説明をしてくれました。
チィおばさまの顔色は戻ったが、まだ意識は戻らないこと。
赤ちゃんはまだ1人お腹にいるが、安定したこと。
りおじさまとママは、定期的に魔力譲渡するためにチィおばさまのそばを離れられないこと。
魔力譲渡はすごい集中力が必要なため、お部屋の近くで騒がないこと。
そのため、赤ちゃんのお部屋も移動してるから、移動が終わったら見に行っても良いこと。
お乳の出る人が来たら、お乳が出る、つまりその人は子連れのはずなので、その子供とも仲良くする事。センバじゃない子供だから優しく、丁寧に扱うこと。冗談でも叩いたり、引っ張ったり、決して、決して〝たかいたかい〞なんて真似はしないこと。
セバスの話を聞いて、あ、って顔する子が多数。
なるほど、センバの子供じゃない子が混ざるのは、一緒に遊ぶのも危険だと!
私がキチンと見張るしかないわね!
そして嵐の中、馬車が到着、赤ちゃんを抱いた女性がセンバのお屋敷にやってきました。
ハジカミとセリがその女性のお世話をし、赤ちゃんにもようやく満足のいくお乳を飲んで貰えました。
一安心です。
そんな中、アレグロが私にささやきます。
「アンジュ様!
今日来た女の人、相手の男に妊娠がわかったら捨てられたんですって!んで、結婚前に妊娠するなんて、って親にも見捨てられて、教会の救護院で3ヶ月前に赤ちゃん産んだんだって!どうやって働こう、ってなってここに来たんだって。
だから、一緒にセンバに帰るのもアリだって!
でも、アルト司祭様とヨーク様に近づかないようにするのよ!」
お、おおぅ、赤ちゃんのお乳…
「だって、だって、センバじゃない普通の女性なんて、アンさんにナターリエ様以外居なかったもの!
普通の人が良いって、アルト司祭様が言い出したら、わたし、わだじぃぃぃ!」
アレグロは私の手を握りしめて泣き出します。
いや、ここはアルト司祭を信じるべきです!
「恋なんて一瞬で落ちるのよぉぉぉぉーーー!!!」
アレグロが私に抱きつき、号泣します。
「あー、アレグロ姉ちゃんの妄想劇場始まった」「面倒くさいんだよなー、アレ」「まず本人に聞けよ」「なぁ?」
「聞こえてるわよ!!」
キッと振り返り、子供達の言葉に叫び返すアレグロ。
「ちょっと待ちなさい、何故、私が彼女に惚れる前提なんですか?!」
「アルト司祭ざばぁぁぁぁ!!!わだじを捨てないでぇぇぇ」
「でゅえぃ?!捨てません、捨てませんから、アレグロ、落ち着きなさい!!」
一瞬で、私から離れアルト司祭に抱きついているアレグロと、その背中を擦るアルト司祭。
「司祭様もだいーぶ絆されてるよなぁ」「もう2人で孤児院運営で良いよな?」「アレグロ姉ちゃんに経営は…」「面倒見は良いから子供の相手だな」「凸凹コンビでいいじゃんな!」
「おいお前ら、せめて適材適所って言ってやれよ」
ヨーク様も登場し、呆れ顔で子供達をたしなめます。
「ヨーク様!私より彼女が良いですか?!」
私もヨーク様に飛び付きます。
「ぐふ。アンジュちゃん、タックル禁止。ちっちゃい頭が的確にみぞおちにキまる」
も、申し訳ない。
「いやぁ、結婚するなら、相手に流されやすい人は、僕もダメかなぁ…」
苦笑いするヨーク様。
なるほど!私は自立した女性になります!
「うん、2歳児で自立はムリだから。大人を頼って?」
ヨーク様!
私3歳になりましたけど!!!
外は嵐です。
子供達も既に起きていて、外を見ていたり、毛布にくるまっておしゃべりしていたり、ベビーベットの脇に立って赤ちゃんを見たりしています。
「アンジュ様、起きた?アンさんに伝えてくるね!」
私に気づいたアレグロが部屋から出ていこうとしたら、ミツバが入って来ました。
「さぁ皆、着替えて支度をしたら、朝食を取りに食堂へ。食べ終わったら今の状況を説明しますからね」
「「「はーーい!」」」
子供達は元気に返事をして、部屋から出ていきます。
「アンジュ様も、一旦お部屋に戻ってお支度いたしましょう」
「うん」
ミツバと手を繋いで部屋に戻って支度を済ませ、食堂へ行くとヨーク様がいました。ええ、抱っこしてもらいますよ。
その間も、ずっと雷は止まず、大雨も降っています。
うん、なんか、知識神様が目茶苦茶怒ってる気がします。
センバは大丈夫でしょうか。
皆で食事を済ませた後、セバスがやってきて、説明をしてくれました。
チィおばさまの顔色は戻ったが、まだ意識は戻らないこと。
赤ちゃんはまだ1人お腹にいるが、安定したこと。
りおじさまとママは、定期的に魔力譲渡するためにチィおばさまのそばを離れられないこと。
魔力譲渡はすごい集中力が必要なため、お部屋の近くで騒がないこと。
そのため、赤ちゃんのお部屋も移動してるから、移動が終わったら見に行っても良いこと。
お乳の出る人が来たら、お乳が出る、つまりその人は子連れのはずなので、その子供とも仲良くする事。センバじゃない子供だから優しく、丁寧に扱うこと。冗談でも叩いたり、引っ張ったり、決して、決して〝たかいたかい〞なんて真似はしないこと。
セバスの話を聞いて、あ、って顔する子が多数。
なるほど、センバの子供じゃない子が混ざるのは、一緒に遊ぶのも危険だと!
私がキチンと見張るしかないわね!
そして嵐の中、馬車が到着、赤ちゃんを抱いた女性がセンバのお屋敷にやってきました。
ハジカミとセリがその女性のお世話をし、赤ちゃんにもようやく満足のいくお乳を飲んで貰えました。
一安心です。
そんな中、アレグロが私にささやきます。
「アンジュ様!
今日来た女の人、相手の男に妊娠がわかったら捨てられたんですって!んで、結婚前に妊娠するなんて、って親にも見捨てられて、教会の救護院で3ヶ月前に赤ちゃん産んだんだって!どうやって働こう、ってなってここに来たんだって。
だから、一緒にセンバに帰るのもアリだって!
でも、アルト司祭様とヨーク様に近づかないようにするのよ!」
お、おおぅ、赤ちゃんのお乳…
「だって、だって、センバじゃない普通の女性なんて、アンさんにナターリエ様以外居なかったもの!
普通の人が良いって、アルト司祭様が言い出したら、わたし、わだじぃぃぃ!」
アレグロは私の手を握りしめて泣き出します。
いや、ここはアルト司祭を信じるべきです!
「恋なんて一瞬で落ちるのよぉぉぉぉーーー!!!」
アレグロが私に抱きつき、号泣します。
「あー、アレグロ姉ちゃんの妄想劇場始まった」「面倒くさいんだよなー、アレ」「まず本人に聞けよ」「なぁ?」
「聞こえてるわよ!!」
キッと振り返り、子供達の言葉に叫び返すアレグロ。
「ちょっと待ちなさい、何故、私が彼女に惚れる前提なんですか?!」
「アルト司祭ざばぁぁぁぁ!!!わだじを捨てないでぇぇぇ」
「でゅえぃ?!捨てません、捨てませんから、アレグロ、落ち着きなさい!!」
一瞬で、私から離れアルト司祭に抱きついているアレグロと、その背中を擦るアルト司祭。
「司祭様もだいーぶ絆されてるよなぁ」「もう2人で孤児院運営で良いよな?」「アレグロ姉ちゃんに経営は…」「面倒見は良いから子供の相手だな」「凸凹コンビでいいじゃんな!」
「おいお前ら、せめて適材適所って言ってやれよ」
ヨーク様も登場し、呆れ顔で子供達をたしなめます。
「ヨーク様!私より彼女が良いですか?!」
私もヨーク様に飛び付きます。
「ぐふ。アンジュちゃん、タックル禁止。ちっちゃい頭が的確にみぞおちにキまる」
も、申し訳ない。
「いやぁ、結婚するなら、相手に流されやすい人は、僕もダメかなぁ…」
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なるほど!私は自立した女性になります!
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