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溺愛に、振り回される?振り回す?
お守り様<魔王<ユーディリア
コンコンコン。
ノックの音がして「旦那様、お守り様をお連れしましたが…」と、執事のケヤキさんの声がかかった。
「おお、そうだった、お守り様の説明もあるんだった!」
そう言って、辺境伯様はケヤキさんから仔犬を受け取った。
仔犬はモゾモゾと辺境伯様の腕から脱出しようともがいている。
「どうした、お守り様、暴れないでくれ。
この子達にキチンと説明しないと、今度は本当にウィンドカッターの餌食になるぞ。
アレはヤる子供だ」
その瞬間、ぴたっと仔犬の動きが止まり、大人しく辺境伯様の膝で丸くなった。
「うむ、さすがお守り様。ご理解頂けたようで何よりだ。
さて、これを見てもわかる通り、お守り様にはこっちの言葉が通じる。
…お守り様はワンしかしゃべってくれないが。
お守り様というのは、勇者の再来が誕生した時に、どっからともなくやってくる動物だ。
で、勇者の再来の子供の側にいつの間にか一緒に居るんだ。
今回は犬だったな。猫や、リスの時もあったらしいぞ。
その子供と一緒に育って、魔獣暴走の時に助けてくれる存在だ。
その時その時で助け方は違うらしいが。
今の所、この子はイチイと一緒に戦ってくれてるな。連携技はピカイチだ。
で、お守り様にはお世話係が必要なのだよ。
今は、使用人みんなが我先にせっせと世話を焼いているな。
なんでも、このもふもふ加減が絶妙らしい。
基本的にお世話係といっても、実際にお世話するわけじゃなくて、ブラッシングや、甘える、などのとびきりお気に入りの人物の事なんだ。
お守り様にとって、ご褒美的存在、とでも言おうか。
大抵は、勇者の再来の唯一がお世話係になって、二人でお守り様をかまい倒して遊ぶのがご褒美だったようなんだが。
……多分、ユーディリア嬢、君が気に入られた」
「あ"あ"?
俺のディを駄犬ごときが気に入った?お世話係?クソ生意気な。
よくわかりました、辺境伯様。イチイ嬢の唯一が俺ならば、魔獣暴走も俺が一緒に出ましょう。なので、この駄犬は用済みです。一思いに」「ちょっと待ってくれ!!それはダメだ!」辺境伯様がお兄様の言葉を遮って叫びます。
「過去に、ワガママ貴族の独断で、お守り様が誘拐されたことがあった。
で、自分に懐かないからと、攻撃したが、お守り様が強くて逆に攻撃を食らってしまった。逆上した貴族は、お守り様を檻に入れて水に沈めて殺してしまった。
そしたら、そこから瘴気が溢れて魔の森じゃないのに魔獣暴走が起きたという記録がある!
一思いにヤってはダメだ!!」
「ほぉぉ、魔獣暴走という人類の危機を人質に、自分の気に入った人間を差し出させる。
オマエこそ魔王なんじゃねえの?あ"あ"ん"?」
ドス黒いオーラを引っ提げてお兄様が辺境伯様の抱いたワンちゃんに詰め寄ります。
ワンちゃん、ガクブルです。
お兄様が魔王になりそうですわ。
「お兄様、私、もっふもっふのワンちゃん、撫でたいです!!
私に撫でられるのがご褒美ならば、それをエサに頑張って貰いましょう!
私は、もっふもっふできる。
ワンちゃんは、私に撫でられる。
お兄様は、私を褒める。
人間は魔獣暴走を止められる。
良いとこ、総取りですわ!!!」
私は拳を突き上げる。
「さりげなくエミリオくんがユーディリアちゃんを褒める項目が入ってる所が、
ユーディリアちゃんがユーディリアちゃんたる所以よね。
可愛いわぁ、大好きだわぁ」
夫人がウフフと笑います。
「ディがこの駄犬を撫でたいなら、致し方なし?おいコラ駄犬、ユーディリアが可愛いくて命拾いしたな?」
お兄様がワンちゃんの正面を見据えます。
ワンちゃんは、高速でうなずきます。
「本当に言葉理解してるのな?
おいコラ駄犬、ディが自発的に撫でるのは良しとしよう。
駄犬がディに飛び付くのはダメだ。オマエ、もっとでかくなるんだろう?
転んだらどうする?
その時は、魔獣暴走が起きようと、俺はヤるぞ?」
ん?わかってるんだろうな?とお兄様がワンちゃんに念を押します。
ワンちゃんは、涙目で高速でうなずきます。
「よし、言質は取った」
お兄様が良い笑顔で立ち上がると
「カッコいいいぃ」
夫人に膝枕されてたご令嬢から叫び声がしたので、思わず、お兄様と二人そっちを向くと
「とぅとぉい!!」
ご令嬢は、また意識を手放した。
「「「えーー……またぁ??」」」
お兄様と私、そして夫人の声が重なった。
ノックの音がして「旦那様、お守り様をお連れしましたが…」と、執事のケヤキさんの声がかかった。
「おお、そうだった、お守り様の説明もあるんだった!」
そう言って、辺境伯様はケヤキさんから仔犬を受け取った。
仔犬はモゾモゾと辺境伯様の腕から脱出しようともがいている。
「どうした、お守り様、暴れないでくれ。
この子達にキチンと説明しないと、今度は本当にウィンドカッターの餌食になるぞ。
アレはヤる子供だ」
その瞬間、ぴたっと仔犬の動きが止まり、大人しく辺境伯様の膝で丸くなった。
「うむ、さすがお守り様。ご理解頂けたようで何よりだ。
さて、これを見てもわかる通り、お守り様にはこっちの言葉が通じる。
…お守り様はワンしかしゃべってくれないが。
お守り様というのは、勇者の再来が誕生した時に、どっからともなくやってくる動物だ。
で、勇者の再来の子供の側にいつの間にか一緒に居るんだ。
今回は犬だったな。猫や、リスの時もあったらしいぞ。
その子供と一緒に育って、魔獣暴走の時に助けてくれる存在だ。
その時その時で助け方は違うらしいが。
今の所、この子はイチイと一緒に戦ってくれてるな。連携技はピカイチだ。
で、お守り様にはお世話係が必要なのだよ。
今は、使用人みんなが我先にせっせと世話を焼いているな。
なんでも、このもふもふ加減が絶妙らしい。
基本的にお世話係といっても、実際にお世話するわけじゃなくて、ブラッシングや、甘える、などのとびきりお気に入りの人物の事なんだ。
お守り様にとって、ご褒美的存在、とでも言おうか。
大抵は、勇者の再来の唯一がお世話係になって、二人でお守り様をかまい倒して遊ぶのがご褒美だったようなんだが。
……多分、ユーディリア嬢、君が気に入られた」
「あ"あ"?
俺のディを駄犬ごときが気に入った?お世話係?クソ生意気な。
よくわかりました、辺境伯様。イチイ嬢の唯一が俺ならば、魔獣暴走も俺が一緒に出ましょう。なので、この駄犬は用済みです。一思いに」「ちょっと待ってくれ!!それはダメだ!」辺境伯様がお兄様の言葉を遮って叫びます。
「過去に、ワガママ貴族の独断で、お守り様が誘拐されたことがあった。
で、自分に懐かないからと、攻撃したが、お守り様が強くて逆に攻撃を食らってしまった。逆上した貴族は、お守り様を檻に入れて水に沈めて殺してしまった。
そしたら、そこから瘴気が溢れて魔の森じゃないのに魔獣暴走が起きたという記録がある!
一思いにヤってはダメだ!!」
「ほぉぉ、魔獣暴走という人類の危機を人質に、自分の気に入った人間を差し出させる。
オマエこそ魔王なんじゃねえの?あ"あ"ん"?」
ドス黒いオーラを引っ提げてお兄様が辺境伯様の抱いたワンちゃんに詰め寄ります。
ワンちゃん、ガクブルです。
お兄様が魔王になりそうですわ。
「お兄様、私、もっふもっふのワンちゃん、撫でたいです!!
私に撫でられるのがご褒美ならば、それをエサに頑張って貰いましょう!
私は、もっふもっふできる。
ワンちゃんは、私に撫でられる。
お兄様は、私を褒める。
人間は魔獣暴走を止められる。
良いとこ、総取りですわ!!!」
私は拳を突き上げる。
「さりげなくエミリオくんがユーディリアちゃんを褒める項目が入ってる所が、
ユーディリアちゃんがユーディリアちゃんたる所以よね。
可愛いわぁ、大好きだわぁ」
夫人がウフフと笑います。
「ディがこの駄犬を撫でたいなら、致し方なし?おいコラ駄犬、ユーディリアが可愛いくて命拾いしたな?」
お兄様がワンちゃんの正面を見据えます。
ワンちゃんは、高速でうなずきます。
「本当に言葉理解してるのな?
おいコラ駄犬、ディが自発的に撫でるのは良しとしよう。
駄犬がディに飛び付くのはダメだ。オマエ、もっとでかくなるんだろう?
転んだらどうする?
その時は、魔獣暴走が起きようと、俺はヤるぞ?」
ん?わかってるんだろうな?とお兄様がワンちゃんに念を押します。
ワンちゃんは、涙目で高速でうなずきます。
「よし、言質は取った」
お兄様が良い笑顔で立ち上がると
「カッコいいいぃ」
夫人に膝枕されてたご令嬢から叫び声がしたので、思わず、お兄様と二人そっちを向くと
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ご令嬢は、また意識を手放した。
「「「えーー……またぁ??」」」
お兄様と私、そして夫人の声が重なった。
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