《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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学園へ

調子のっちゃって?

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午後の授業では、殿下と目も合わせる事なく。

授業後も護衛の方がすぐ迎えに来たので、さっさとお帰りになった殿下。

バストン様が〝待ってて〞と口パクしてきたので、待ってる事にしました。

バタバタと足音が聞こえてきたと思ったら、扉がバーンと開き
「待っててくれてありがとう!お昼、めっちゃカッコよかったよ!!」
息せき切って話し出すバストン様。

「スカッとしちゃったんだよね!僕さ、殿下にちょっとムカついてたみたい!」

「良いんですか、そんな事言って?」
お兄様が苦笑いです。

「正直な感想なんだもん、仕方ないじゃんか。
それよりも、あの場の後始末してくれたんだってね?」

「まぁ、当事者ですし?あのまま何事もなかったように退場するのは、勇気が入りましたので?」

「勇気の使い方、間違ってない?!」

「まぁでも、一応我が家の名誉は守りました?」

「殿下の評判は下がったけどね!」

「そこは、自業自得?」

「地味にめっちゃ怒ってる?!」

「まぁ、それは良いとして、「良いの?!」明日の殿下の登校時、とんでもない事になるかもしれませんから、護衛の方を増やしておくことをオススメします」

「え?なんで?」

「私が、取り巻きの方が殿下の入待ちをしてるとばらしたので。
殿下に取り入りたい方は、追随するかと。なんなら、廊下にも並んでるかもしれません。
ある意味、殿下の真価が問われますよ?

毅然とした態度が取れるか。

ゴマすりに気づかず調子に乗るか。

私は後者だと思いますけどね?
お諌めしても聞く耳持たないなら、側近辞めたらいかがです?」

「悪魔のささやきが聞こえるーー!」

「ギニタス・マンドル様や、婚約者候補の方にもお伝えした方がいいかも知れないですよ?」

「わかったよ、ありがとう!じゃぁ、これから言ってくるよ!」
来た時同様、バストン様はバタバタと去って行きました。

「お兄様、良かったんですの、お教えしちゃって?」
「ああ、殿下が考えなしなだけで、回りはちゃんとしてそうだったんだよねー。
多分、今までも、頑張って、なだめて透かして誤魔化してきたんだろ。
でも、無駄にプライド高そうだから聞きゃしなかったんだろ。
泥舟は降りるにかぎる。
乗りたい奴が乗れば良いんじゃね?」

「皆様、降りれますかね?」

「さぁ?親御さんもマトモだろ。降ろすさ」
ウチのクズ共じゃないんだし?と言うお兄様。





次の日の朝、
セリが「早めに教室に入っておいた方が良いかもしれません」そんな事を言うので、
早めに出ると、お兄様も待ち合わせ場所に来ていました。

「セリから連絡あった?」「はい」「スゴいことになってるらしいよ?」
お兄様、ご機嫌ですわね?
「馬車降り場、見に行って見る?」「コワイんで止めときますわ」「正解」「え?」
「ギラギラした肉食系令嬢が朝から香水の匂い振り撒いて、人酔いする程だってさ」
なにそれ、こっわ。

廊下にも無駄にウロウロする男子生徒が。

私達は無視してサクっと教室に入ります。



少しするとガヤガヤと賑やかな声が聞こえてきました。

バーンと乱暴に扉が開くと
「うむ!皆の者、ご苦労であった!皆の忠誠心、受け取ったぞ!!」
声高々に宣言する殿下。

「何様?あ、王子様か。それが王様気取りかよ?」
お兄様が嫌悪感丸出しです。

…調子乗りすぎじゃない?
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