《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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これぞ悪役?シスコン無双

疑問

私とフーティ様が抱きついていたら、

「そろそろ、俺のディを返して?」
不機嫌なお兄様の声がしました。

「あらあら、もう時間切れ?良いじゃないの、たまには、ねぇ?」
そう言ってフーティ様はお兄様に見せつけるように、私をぎゅっとしました。
するとお兄様が、あからさまに不機嫌な顔をします。

そんな様子がおかしくて「ウフフ」と声が漏れました。

「「ああ、笑ってくれた」ましたわ」

どうやら私、皆に心配かけたようです。

「フーティ様、ごめんなさい。大丈夫ですわ」

「エアトル嬢?こういう時は、〝ありがとう〞って言うんですわ。
んもう、貴女達、情操教育がなってないから、私が指導して差し上げますわ!!」

「アナタって?!情操教育って?!
いやいやいや、殿下の方が、じゃねぇ?」
お兄様が必死で否定してますわ。

そこへ、大人の人が走って来ました。

「殿下が学園外に出ました。
我々は殿下を追い、確保したら王城に戻りますので、あとは、よろしくお願いします」
と、先生に伝えると、直ぐに走り去ろうとするので、

「放課後、殿下の元へ4人で参ります!!その旨、お伝え下さい!」
フーティ様が慌ててお声掛けすると、その人はお辞儀して、駆け出して行きましたわ。

「あの人は、殿下の護衛ね。あと2人ぐらいいたはずよ。
一応ね、私はまだ殿下のフォローもしなきゃいけないのよ。
まぁ、それに?イーリーが手を出しちゃったのは事実だし?」

「フーティ、ごめん、我慢出来なかった」

「気持ちは、よぉぉっっっくわかるわ。これからお昼休みだし、ギーニーも入れて対策を練りましょう」

もう、フーティ様の貫禄がすごいです。

でも、その間、抱きしめられたままなのは、良いんでしょうか?

そろそろ、本気でお兄様の機嫌が悪くなってきましたわ。




フーティ様達は4人でギーニー様に経緯を説明して殿下対策を練る、というので、私とお兄様は遠慮しましたわ。
余計な口を挟まない方が良いでしょう。

お兄様と2人でランチタイムです。

ああ、久しぶりの学食、肝っ玉母さんが私達を覚えていてくれましたわ。

「まぁまぁまぁまぁ!!ずっと学園に来なかっただろう?
大丈夫かい?元気だったかい?!ちゃんとご飯食べてたかい?って、お貴族様にご飯の心配はないか」
アハハハと笑う肝っ玉母さん。

「ご心配おかけしました。ちょっと領地にいました。もう、問題はないんで、またココの美味しい食事が楽しみです」
お兄様もにっこり笑って挨拶します。

「嬉しい事言ってくれるねぇ。育ち盛り!沢山食べな!!」
そう言って、さりげなく大盛りにしてくれてます。
…シュロスに分けてあげようかしら?

美味しい定食を頂いているとお兄様が
「殿下の固有魔法で、途中、言いかけた事があったでしょう?
アレを説明したいんだ。食べたら、シュロスの花壇に行こう。あそこなら誰も来ないはず」
そうでした、そうでした。急いで食べますわ。

「いいよ、食事くらいゆっくり楽しもう」
お兄様の優しさが染みますわ。

そして、なんだかんだで、大盛り全部食べましたわ。


食事のあとは、シュロスの花壇に向かいます。
シュロスの花壇と言ってますが、もうそこには何も植えていません。
学園内で毒草はさすがに不味いんで。
ベンチを置きましたわ。一応、許可も取りました。
お兄様と隣同士で座ってお話します。

「ディ、殿下の固有魔法、見てどう思った?」
「どう、ですか?固くなったんだなー、でしょうか?」
「そうなんだよ、固くなっただけなんだよ」
「と、言いますと?」

お兄様が、私にもわかるように説明してくれます。

「殿下が固有魔法の説明した時、ディも一瞬アレ?って顔したでしょう?

物理や魔法攻撃から守るだけでなく、魔物を寄せ付けない、って。
王族が、毎晩城壁に魔力を通す、って。

アレ、おかしくない?

だって、魔物を寄せ付けないなら、

ホネ、弾かれないの?」


ああ!ホネマントと馬車内で喋りながら、普通に通って来ましたわ!!!
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