《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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これぞ悪役?シスコン無双

あ、出るんですか?

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朝イチで学園に乗り込んで行った夫人が帰って来ると

「今日の放課後、決闘についての話し合いということで、殿下との時間を設けるそうよ。
2時からだから、遅れないように行きましょうね」
「夫人も一緒に?」

「ええ、一応ね?どんなアホ面になったのか、確認しようと思って?
学園も手を焼いてるわ。
全く話を聞かない、というか、都合の良い事しか頭に残らない感じで、いくら指導しても本人に聞く気がないんじゃ、どうしようもないわよね?
興味を持たせるようにするのも教育だ、って言われても、話を聞くのは自分に都合の良いことばかりで、どうやって諌めろ、って話よね。
こうだからダメだと教えても、

〝それは王族に当てはまらないだろう?王族だから、ダメじゃない〞

って変換するそうよ」

「王族、率先してルール守れよ。見本たれ、っていう最初の精神はどこ行った?」
「ああ、入学式でそんな感じの挨拶してましたっけ?」
「横暴の見本になってどうする、っちゅう話だよなぁ?」
ねぇ?とお兄様と顔を見合せため息をつきます。

「話し合いには、担任の先生に加えて、学園長もついてくれるそうよ」
「「分かりました」」



そして、午後、学園に向かいました。
「ワン!」って、馬車にロアがいる?!
びっくりした私とお兄様。
夫人はサラっと「イチイが護衛として連れてけって言ってたわ」って、教えて欲しかったです。

会議室に通されると、既に担任の先生が待っていました。

「なんか、すまん。殿下を矯正も出来なかったし、発言も止められなかった。
学園ですら、君達にばかり負担を強いている…」
先生は頭を下げて下さいました。

うん、先生は誰かが呼びに来てくれて、初めて行動出来ますものね。
「先生は仕方ないですよ。殿下の後ろについて歩くわけじゃないですから」
お兄様も苦笑いです。

「それでも、だ。
君達がセンバに籠ったら殿下も大人しくなると思った。
噛みつく相手が居ないから。前期がまさしくそうだったから。
君達が友人と学校生活を満喫してないのに、後期もそれで良いと思った、バチが当たったんじゃないかと思ったよ。
特定の生徒を犠牲にして見てみぬ振りをしていた事に」

「先生の大変さは、もう痛い程分かってますから。大丈夫ですよ。
それよりも、今回の決闘です。
勝利条件とか、あと、なんか、殿下がアイツって言ってるんですけど、
2対2でやろうとしてるんですか?」

「そこは私達も分からないんだ。今日、ハッキリさせたいと思う」

「私としては、ディは出したくな」「来たな!諸悪の根源ども!!」

ばーーーーんと音を立て、扉を大きく開けて入ってきた殿下、と、その後ろで汗をふく学園長。

「なに、諸悪の根源って?」
夫人がすでに青筋立ててます。

「お前達のために、優しい私がお膳立てをしてやったんだ!ありがたく思え!!」

「そもそも、国の法律という、王族を含めた全国民に施行されてるものをねじ曲げてる時点で、優しさとは真逆の横暴さを世に晒してますよ」
お兄様、一息で言い放ちます。

「横暴だと!これに勝たなければ平民になるくせに!不敬だ!」

「だから、今言った言葉の一単語だけ切り取ってんじゃねぇよ!!
〝これに勝たなければ平民〞になるのは、アンタのせいだろ!」

「何故だ?お前達は親に売られたんだろう!!」

「養子縁組という国のに乗っ取って書類を提出。
それを、アンタが父親の国王にワガママ言って差し止めたんだろうが!!」

「違うぞ、父上がお前達の養子縁組の申請が来てると言ったから!」

「言ったから?」

決闘の勝利条件にしたんじゃないか」

「アンタがなんてしなきゃ、俺達はとっくにセンバになってたんだよ!
アンタは自分が気に入らない者には嫌がらせするヤツって、自分で広めたんだ!
国民の見本になる王族って理想はどこ行った!!!」

「うるさいうるさいうるさい!!
私を不機嫌にさせるお前達が悪い!!」

「間違いを正したら不機嫌になる、っておかしいだろう!
子供なんだから、いくらでも間違って成長するだろうが!!アンタ、成長しないつもりか?!」

「私は正しいのだ!間違わないのだ!!」

「え?じゃぁ、テストは常に100点満点ですの?」
コテン、と首をかしげて思わずつぶやきました。
あら、全員、こちらを凝視しなくても。

「「満点取ったことなど…」」
先生と学園長がつぶやきます。
あら、殿下の顔がみるみる真っ赤になって行きましたわ。

「どいつもこいつも気に入らない!
お前ら2人!!
決闘でコテンパンにしてやる!!!」


あ、やっぱり私も出るんですの?
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