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これぞ悪役?シスコン無双
聖なるもの?真逆のもの?
決闘の打ち合わせを終えて、決定したことは
・日付はそのまま
・2対2で戦うこと
・お兄様とロアのチームと殿下と当日発表の人物のチーム
・殿下達が勝てば、私達は退学
・お兄様達が勝てば、私達のセンバへの養子縁組の許可
・勝敗は、降参を宣言するか、気絶するなど、試合続行不可を審判が判断した場合
ただし、ロアに意識があっても、お兄様が気絶してしまえば試合続行不可とみなす。
ロアだけでも2人位勝ちそうですけど、意思の疎通が取れないため判断出来ないから、とのこと。
・審判は前回同様、騎士科と魔法科の先生にお願いする
これらを、学園の掲示板に明日から貼り出すということを決めて、打ち合わせが終わり。
夫人と一緒に馬車で帰宅します。
「ねぇ、あの殿下って、あんなにおかしな子だった?」
夫人が頬に手を当て困ったように尋ねます。
「最初はあそこまでじゃなかったと思うんですが、俺達、学園もほぼ通ってないし、たいして関わってないんで。
後期が始まったら、ああなってましたね」
「なんか、精神干渉受けてない?言動がおかしすぎるわ。でも、それを調べるのも王家の仕事よね?
王家、なにしてるのかしら?ほぼ初対面の私が気づくのに」
はぁ、とため息つきながら夫人は憂います。
「全く気づいてない可能性もありますよ。
だって、法律を無視して、養子縁組の許可を決闘の勝敗に委ねる事を許すような親ですから。
可愛い息子、とか言って、結局何も見てないんじゃないですかね?」
「リオ君、相変わらず、的確に辛辣ね」
夫人が苦笑いです。
「決闘まで、あと3日。殿下の宮に入ってるハジカミの報告を待ちましょうね」
「はい」
「それからロア、よろしくね」「ワンワン!」
んもう、お利口さん過ぎるロアを撫でまわします。
そんな事をしゃべっていた日の夜、ハジカミとイチミが報告にやって来ました。
夫人もチィちゃんも一緒に報告を聞きます。
「ご報告します!」
「おおぉ!ハジカミ、顔つき変わった?逆に柔らかくなった?」
「緊張したり張り詰めてると、逆に人に悟られるんで。自然体を心がけるように言われました。
気配を完全に消すって、難しいです」
「でも、イチミに合格貰ったんだろ?」
「まぁ、及第点ですかね。
戦闘好きなヤツが短期間でここまで出来るようになったのは、純粋にすごいと思いましたよ。
本来、戦闘向きのタイプには向かない仕事なんで」
「そうなの?」
「ええ、好戦的なヤツは気合い入れまくるんで。
そういうヤツは気配を隠して行動するのに向いてません」
「ああ、なるほどねぇ。
ハジカミ、よく頑張ったね。これからも期待してるから」
「はい、ハイ!!」
あら、ハジカミの目がちょっとウルっとしてるのには、触れないでおきましょう。
「んじゃ、報告をお願い」
「ハイ!
決闘に参加するのは、殿下の客人として殿下の宮で過ごしている自称聖玉の剣サマで間違いないと思われます。
この人物、殿下の護衛と剣術の練習などはしていますが、そこまで才能溢れる少年、という感じではありません。
ただ、一点、おかしな事が」
「うん?どうした?」
「模擬試合などで、聖玉の剣自体を使って練習しています。
剣に慣れるため、自分の手に馴染ませるため、というのは分かります。
圧倒的に護衛達の方が強いので、あの少年は負けるのですが、
次の日からその人物は護衛に来なくなります。
なんか、護衛の数が減ったな、と思ったら、
イチミさんが前の日模擬戦した人物が来てないな、と教えてくれて。
その人を確認に行って見ました。
眠ったまま、起きないそうです。
なので、来てない護衛5人全員の確認に行って見ました。
全員眠ったまま、起きていません」
「イーリー様と同じ状態っぽいな?
なんで、王家はそれを放置してるんだろう?
護衛達が目覚めない、って報告上がるよね?」
「私も一言良いですか?」
「おう、イチミ、どうした?」
「えらく、気になる事を言ってました。
〝俺は、模擬戦をする度に強くなってるぞ!!〞
普通に練習の成果とも取れる発言ですが、その顔つきが、段々邪悪になってる気がするんです。
そして、あの剣自体がイヤな雰囲気を強めるんです。
あれ、聖玉の剣じゃなく、真逆の、呪いの剣かなんかじゃないんですか?
今、シチミが、あの少年が王都にどうやって来たか探ってます。
どっかの商家の裏口で殿下と出会ったらしいんで、その商家の特定を頑張ってます」
呪いの剣、って、そんなのとお兄様戦わなきゃいけないの?!
・日付はそのまま
・2対2で戦うこと
・お兄様とロアのチームと殿下と当日発表の人物のチーム
・殿下達が勝てば、私達は退学
・お兄様達が勝てば、私達のセンバへの養子縁組の許可
・勝敗は、降参を宣言するか、気絶するなど、試合続行不可を審判が判断した場合
ただし、ロアに意識があっても、お兄様が気絶してしまえば試合続行不可とみなす。
ロアだけでも2人位勝ちそうですけど、意思の疎通が取れないため判断出来ないから、とのこと。
・審判は前回同様、騎士科と魔法科の先生にお願いする
これらを、学園の掲示板に明日から貼り出すということを決めて、打ち合わせが終わり。
夫人と一緒に馬車で帰宅します。
「ねぇ、あの殿下って、あんなにおかしな子だった?」
夫人が頬に手を当て困ったように尋ねます。
「最初はあそこまでじゃなかったと思うんですが、俺達、学園もほぼ通ってないし、たいして関わってないんで。
後期が始まったら、ああなってましたね」
「なんか、精神干渉受けてない?言動がおかしすぎるわ。でも、それを調べるのも王家の仕事よね?
王家、なにしてるのかしら?ほぼ初対面の私が気づくのに」
はぁ、とため息つきながら夫人は憂います。
「全く気づいてない可能性もありますよ。
だって、法律を無視して、養子縁組の許可を決闘の勝敗に委ねる事を許すような親ですから。
可愛い息子、とか言って、結局何も見てないんじゃないですかね?」
「リオ君、相変わらず、的確に辛辣ね」
夫人が苦笑いです。
「決闘まで、あと3日。殿下の宮に入ってるハジカミの報告を待ちましょうね」
「はい」
「それからロア、よろしくね」「ワンワン!」
んもう、お利口さん過ぎるロアを撫でまわします。
そんな事をしゃべっていた日の夜、ハジカミとイチミが報告にやって来ました。
夫人もチィちゃんも一緒に報告を聞きます。
「ご報告します!」
「おおぉ!ハジカミ、顔つき変わった?逆に柔らかくなった?」
「緊張したり張り詰めてると、逆に人に悟られるんで。自然体を心がけるように言われました。
気配を完全に消すって、難しいです」
「でも、イチミに合格貰ったんだろ?」
「まぁ、及第点ですかね。
戦闘好きなヤツが短期間でここまで出来るようになったのは、純粋にすごいと思いましたよ。
本来、戦闘向きのタイプには向かない仕事なんで」
「そうなの?」
「ええ、好戦的なヤツは気合い入れまくるんで。
そういうヤツは気配を隠して行動するのに向いてません」
「ああ、なるほどねぇ。
ハジカミ、よく頑張ったね。これからも期待してるから」
「はい、ハイ!!」
あら、ハジカミの目がちょっとウルっとしてるのには、触れないでおきましょう。
「んじゃ、報告をお願い」
「ハイ!
決闘に参加するのは、殿下の客人として殿下の宮で過ごしている自称聖玉の剣サマで間違いないと思われます。
この人物、殿下の護衛と剣術の練習などはしていますが、そこまで才能溢れる少年、という感じではありません。
ただ、一点、おかしな事が」
「うん?どうした?」
「模擬試合などで、聖玉の剣自体を使って練習しています。
剣に慣れるため、自分の手に馴染ませるため、というのは分かります。
圧倒的に護衛達の方が強いので、あの少年は負けるのですが、
次の日からその人物は護衛に来なくなります。
なんか、護衛の数が減ったな、と思ったら、
イチミさんが前の日模擬戦した人物が来てないな、と教えてくれて。
その人を確認に行って見ました。
眠ったまま、起きないそうです。
なので、来てない護衛5人全員の確認に行って見ました。
全員眠ったまま、起きていません」
「イーリー様と同じ状態っぽいな?
なんで、王家はそれを放置してるんだろう?
護衛達が目覚めない、って報告上がるよね?」
「私も一言良いですか?」
「おう、イチミ、どうした?」
「えらく、気になる事を言ってました。
〝俺は、模擬戦をする度に強くなってるぞ!!〞
普通に練習の成果とも取れる発言ですが、その顔つきが、段々邪悪になってる気がするんです。
そして、あの剣自体がイヤな雰囲気を強めるんです。
あれ、聖玉の剣じゃなく、真逆の、呪いの剣かなんかじゃないんですか?
今、シチミが、あの少年が王都にどうやって来たか探ってます。
どっかの商家の裏口で殿下と出会ったらしいんで、その商家の特定を頑張ってます」
呪いの剣、って、そんなのとお兄様戦わなきゃいけないの?!
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