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センバでほのぼの?サバイバル
幕間 ハジカミの報告書 3
エミリオ様へ。
センバから鳥が来まして、エミリオ様達が誘拐、王家が関わっているだろうと連絡があり、急ぎ、王城へ入りました。
陛下の発案だろうと自室を漁ってみたら、ちょっと面倒な物を見つけたんですが、文章で残すのはアレなんで、後程、報告に上がります。
なんっつーか、微妙にお粗末です。
大事な話するときは、エミリオ様、必ず風の幕を張って聞かれないようにするじゃないですか。
王族って、結界のプロじゃないんですかね?
結界もなんも張らずに、部屋で平気で悪巧みするんですよねー。
王城だからって、安心してるんですかね?
自分達だって、影とか使ってるのにねー。
アイシア家の影さんとか、王城で挨拶しちゃいましたよ?
セイラー夫人の実家なんで、仲良く情報共有しときました。
結果として。
アホとしか思えないヘドロの教育ジジイが、ヘドロの婿入り先としてエアトル家の立て直しが上手く行かなくなったのを陛下に奏上したのがきっかけみたいです。
教育ジジイの野望は、特別顧問とかヘドロの子供の教育係として、ヘドロに付いて行くことみたいですね。
なんで、自分が行くつもりの領地が貧しいのは困る、って、じゃぁ教育してるんだから自分が実践して立て直せよ、って話なんですが、さすが王宮官僚、自分が苦労はしたくないんですね。
なんで、今までやってた双子が継続してやれば、上向きに戻るんじゃねぇ?
センバが可愛がってんだし、金も出させようぜ、って言う、なんともまぁ、自分に都合の良いことばかり並べ立てたお粗末な計画でした。
宰相は「これ以上センバを怒らせるべきでない」と言ったそうですが、
「じゃぁ、お前がエアトル立て直せよ」って言われて黙ったみたいです。
マジ、お前らでやれよ、って話です。
あと、巡回の兵士の変装位なら出来るようになりましたんで、王族が住む王宮の見回りしてみました。
隠し通路っぽいの見つけたんで、エミリオ様も一回入ってみますか?
朝方なんて警備ザルです。
早朝勤務だった人間の1人に、代わりましょうか?って言ったその日、私しか見回り担当いませんでしたわ。
広い王宮の見回り1人ってなんなんでしょうね?
私が来たら、夜勤の人間は、日勤に引き継ぎ書類を作るとか言って、部屋に引っ込んだんですよ。
〝異常なし〞しかないと思うんですけどね?
随所に護衛の人間がいるから大丈夫、らしいっす。
そんなわけで、探りたい放題の王宮に、日勤の人間がようやく来はじめた頃、
私、なんだかザワザワしたんで、庭に出て、空を見上げてたんですよ。
本当は屋根の上に登りたかったんですが、王宮にそこまでの義理はないな、と思って、やめました。
で。
庭の真ん中に、見回り兵士が1人ポツンと空を見上げてるのを不審に思った誰かの護衛が
「お前!何してる!!」と怒鳴ったのがきっかけで、注目を集めまして。
「なんか来ます!!」
と、空を指差して注意を促したわけです。
「はぁ?」ってなってワラワラと人が集まり始めると、空に見えた黒い影がだんだん大きくなってくるんですよ。
「はぁっ?!!!グリフォン??!!!」
私、びっくりして叫んでしまいまして。
でも、平和ボケしてる王宮の人間にはキチンと姿が確認出来るようになるまで伝わらず。
逆に、さらにワラワラ外に出てくる始末でして。
姿が見えたら、そりゃあもう。
誰かが「化け物だ!!」と叫び、そっから、阿鼻叫喚の大騒ぎでした。
建物にいち早く隠れようと、庭園に咲いてる花もお構いなしに花壇を突っ切り、我先に人を押し退けようとするから転倒する人間が続出。
ええ、あの庭園をめちゃめちゃにしたのは、
グリフォンじゃなく人間です。
グリフォンは一応剣を構えた私の前まで来ると、
「ピキーーーー!!」
一声叫んで、縄でぐるぐる巻きになった荷物をドサッと落とし、花を1輪咥えて飛び立って行きました。
呆気にとられた私がようやく動き出せたのは、グリフォンが落とした荷物が少し動いたからです。
「どなたか、近衛団長か、とにかく、警備の上の人を呼んでください!!
私はこれを見張りますので!!」
一応、兵士に扮してるんでね、役割は果たさねばと思いまして。
その頃にはもう、庭はめちゃめちゃ、私と荷物しかその場に居なくて。
慌てて来た近衛団長、へっぴり腰で、私にその荷物を開けて中を確認しろ、と建物の中から指示を出す始末。
仕方ないんで、開けましたよ。
出てきたのは顔が血まみれ、脇腹からも血が出た、シィベリ様でした。
誰も血まみれのシィベリ様を触りたがらねぇし。
仕方ないんで早急に医務室へお連れして、多分鉤爪で引っ掻かれた傷だと思います、とお伝えして、お渡ししました。
脇腹は傷が残るがなんとかなる。
顔の傷は、目はどうなるかわからない、とのことでした。
あと、ヤバいモノの報告に一回センバへ行きます。
貴方の従者 ハジカミ
「ヤバいモノって、なんだーーー!!」
「変態さん、目、見えなくなった?」
「最初に、頭掴んだから…」
「見えないなら、粘土でお母様の人形作ったら?」
「「イチイ…スゴいな」わ」
「チィちゃん!!素晴らしいですわ!そうです、楽器だって出来るんじゃない?行進曲とか作っちゃいそうじゃない!!」
「ディ?!何故行進曲?!」
「お父様のテーマ曲ですわ!」
「おおぅ…」
「悲壮感、あんまり持たなくていいかも?」
センバから鳥が来まして、エミリオ様達が誘拐、王家が関わっているだろうと連絡があり、急ぎ、王城へ入りました。
陛下の発案だろうと自室を漁ってみたら、ちょっと面倒な物を見つけたんですが、文章で残すのはアレなんで、後程、報告に上がります。
なんっつーか、微妙にお粗末です。
大事な話するときは、エミリオ様、必ず風の幕を張って聞かれないようにするじゃないですか。
王族って、結界のプロじゃないんですかね?
結界もなんも張らずに、部屋で平気で悪巧みするんですよねー。
王城だからって、安心してるんですかね?
自分達だって、影とか使ってるのにねー。
アイシア家の影さんとか、王城で挨拶しちゃいましたよ?
セイラー夫人の実家なんで、仲良く情報共有しときました。
結果として。
アホとしか思えないヘドロの教育ジジイが、ヘドロの婿入り先としてエアトル家の立て直しが上手く行かなくなったのを陛下に奏上したのがきっかけみたいです。
教育ジジイの野望は、特別顧問とかヘドロの子供の教育係として、ヘドロに付いて行くことみたいですね。
なんで、自分が行くつもりの領地が貧しいのは困る、って、じゃぁ教育してるんだから自分が実践して立て直せよ、って話なんですが、さすが王宮官僚、自分が苦労はしたくないんですね。
なんで、今までやってた双子が継続してやれば、上向きに戻るんじゃねぇ?
センバが可愛がってんだし、金も出させようぜ、って言う、なんともまぁ、自分に都合の良いことばかり並べ立てたお粗末な計画でした。
宰相は「これ以上センバを怒らせるべきでない」と言ったそうですが、
「じゃぁ、お前がエアトル立て直せよ」って言われて黙ったみたいです。
マジ、お前らでやれよ、って話です。
あと、巡回の兵士の変装位なら出来るようになりましたんで、王族が住む王宮の見回りしてみました。
隠し通路っぽいの見つけたんで、エミリオ様も一回入ってみますか?
朝方なんて警備ザルです。
早朝勤務だった人間の1人に、代わりましょうか?って言ったその日、私しか見回り担当いませんでしたわ。
広い王宮の見回り1人ってなんなんでしょうね?
私が来たら、夜勤の人間は、日勤に引き継ぎ書類を作るとか言って、部屋に引っ込んだんですよ。
〝異常なし〞しかないと思うんですけどね?
随所に護衛の人間がいるから大丈夫、らしいっす。
そんなわけで、探りたい放題の王宮に、日勤の人間がようやく来はじめた頃、
私、なんだかザワザワしたんで、庭に出て、空を見上げてたんですよ。
本当は屋根の上に登りたかったんですが、王宮にそこまでの義理はないな、と思って、やめました。
で。
庭の真ん中に、見回り兵士が1人ポツンと空を見上げてるのを不審に思った誰かの護衛が
「お前!何してる!!」と怒鳴ったのがきっかけで、注目を集めまして。
「なんか来ます!!」
と、空を指差して注意を促したわけです。
「はぁ?」ってなってワラワラと人が集まり始めると、空に見えた黒い影がだんだん大きくなってくるんですよ。
「はぁっ?!!!グリフォン??!!!」
私、びっくりして叫んでしまいまして。
でも、平和ボケしてる王宮の人間にはキチンと姿が確認出来るようになるまで伝わらず。
逆に、さらにワラワラ外に出てくる始末でして。
姿が見えたら、そりゃあもう。
誰かが「化け物だ!!」と叫び、そっから、阿鼻叫喚の大騒ぎでした。
建物にいち早く隠れようと、庭園に咲いてる花もお構いなしに花壇を突っ切り、我先に人を押し退けようとするから転倒する人間が続出。
ええ、あの庭園をめちゃめちゃにしたのは、
グリフォンじゃなく人間です。
グリフォンは一応剣を構えた私の前まで来ると、
「ピキーーーー!!」
一声叫んで、縄でぐるぐる巻きになった荷物をドサッと落とし、花を1輪咥えて飛び立って行きました。
呆気にとられた私がようやく動き出せたのは、グリフォンが落とした荷物が少し動いたからです。
「どなたか、近衛団長か、とにかく、警備の上の人を呼んでください!!
私はこれを見張りますので!!」
一応、兵士に扮してるんでね、役割は果たさねばと思いまして。
その頃にはもう、庭はめちゃめちゃ、私と荷物しかその場に居なくて。
慌てて来た近衛団長、へっぴり腰で、私にその荷物を開けて中を確認しろ、と建物の中から指示を出す始末。
仕方ないんで、開けましたよ。
出てきたのは顔が血まみれ、脇腹からも血が出た、シィベリ様でした。
誰も血まみれのシィベリ様を触りたがらねぇし。
仕方ないんで早急に医務室へお連れして、多分鉤爪で引っ掻かれた傷だと思います、とお伝えして、お渡ししました。
脇腹は傷が残るがなんとかなる。
顔の傷は、目はどうなるかわからない、とのことでした。
あと、ヤバいモノの報告に一回センバへ行きます。
貴方の従者 ハジカミ
「ヤバいモノって、なんだーーー!!」
「変態さん、目、見えなくなった?」
「最初に、頭掴んだから…」
「見えないなら、粘土でお母様の人形作ったら?」
「「イチイ…スゴいな」わ」
「チィちゃん!!素晴らしいですわ!そうです、楽器だって出来るんじゃない?行進曲とか作っちゃいそうじゃない!!」
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「おおぅ…」
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