《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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センバでほのぼの?サバイバル

幕間 現場のユラです。センバの存在が事件です。2

早朝から、また兄ぃに縛り付けられ、早さに怯え、姉様の声で気がついた。

「ユラ!起きてユラ!」「ぬぁ?」「降りるぞ掴まってろ」

そう言うと兄ぃは馬から降りて、私達を解放してくれた。
全身が強ばっていたので、うんと伸びをして、辺りを見回すと

「うわぁお…」
「すごいわね、想像以上よ」

綺麗に整備されたような場所。
周りに、あの鬱蒼と繁っていた木がなく、拓けていて日光がよく当たり、たわわに果実の実った木々が沢山ある。

後ろを振り向くと、あの鬱蒼と繁っていた森が広がっている。
いきなり拓けた場所に出るんだ。

まぁ、ここに来るまでセンバの足で軽く1日越えって事は、普通なら、魔獣に襲われながら3日位はかかるんだろう。

魔の森で3日野営。
うん、自殺行為だわね。

いきなり伯父様が声を張り上げた。

「果樹の主様!
イツキ・センバの子孫、ニワトコ一行が今年も実りを頂きに参りました!
今年は今の時代の勇者の再来が、初めて参りました。ご挨拶申し上げます!」

「はじめまして!イチイ・センバです!よろしくお願いします!」
「同じく、初めて参りました、シラヌイ・センバです。お見知り置き頂けると幸いです」

イチイとシラヌイが一歩前に出て挨拶を始めてカーテシーと最敬礼をしている。
一緒に来た他のセンバの皆さんも片膝ついているじゃない、
教えておいてよ!
慌てて右に倣え、したわ。

「え?今年は早い感じがするんだけど?ってか、イツキの再来が2人?」

どっかから声がするんだけど、ナニこれ、ザワザワする、おっかない!!!
ってか、アレ?動けない?!

「ああ、そうよね、人間って許可しないと動けないのよね?
返答を許します。他の者も楽にして良いわよ?」

「プハッ」
おもいっきり息吐いちゃったわよ!

「あらあらまぁまぁ、センバらしくない人間らしい子が混ざってるのね!
今回は異例尽くしね!!
人の子?あらでもちゃんとセンバの血ね!
あらあらまぁまぁ!貴女達、センバの身体強化、脳ミソに使ってる感じ?!これはこれで面白いわ!打算がすごいわ!!
でも欲にまみれた世界で生き残るならこういう子達も必要なんでしょうねぇ。
ああ、純粋なアホの子センバが…」

え?!なにこの目も覚めるような美人がいつのまに?!!緑のグラデーションの髪、自家発光してるの?!
きらっきらツヤっツヤなんですけど?!

いやいやそれよりも、私達が普通のセンバより弱いの、頭脳特化型ってこと?!
ってか、不穏なルビが聞こえたわ!!

「アホの子…否定出来ない」うなだれてる姉様も聞こえたのね!!

「うふふふふ、素直さは残ってるけど、やっぱり、そうなのね。
あの意味がわかる貴女達?
ここの果物は持ち帰れるの。
そうイツキと契約したからね。
貴女達が収穫出来ると良いわね?」

そう言ってにっこり笑った美人、次はイチイとシラヌイに目を移すと

「あらあらまぁまぁ!本当に2人なのね!!しかもけっこう大きさが違うし、性別も違うのね?!
どうしてこうなったの?」

「え~っと?」「どうして…??」
イチイが首をかしげて、シラヌイが腕を組んで、うん、アレは真剣に考えてるわね?

「うふふふふ、そうよねぇ、考えてもわからないわよねぇ!!」
あ。あの美人、イチイとシラヌイで遊んでるわ。

「ハイ!でもオムツ様が調べるって言ってました!そう言えばその後、教えて貰ってません!」
「オムツ様?」

「ハイ!呼びますか?」
「ヤバい雰囲気しかしないから止めてちょうだい?
ちなみに、その詳細は誰に聞いたら分かるの?」

「ハイ!リオリア様です!!」
「うん、次は誰の事?」

「ハイ!私達の最愛の唯一です!!今日はその2人に食べて欲しくてここに来ました!!」
「…え?2人?…あーーー、どっちか1人が残るっていう選択肢は無かったの?」

「??え?!リオリア様にピンチが迫ってますか?!」
「え?知らないわ?でもその後悔のために2人に分かれたんじゃない?」

「??」「はい??」
「うん、ワカラナイわよね、うん。これぞセンバ。
リオリアっていうのは、お屋敷に居るのね?「ハイ!」
まぁ、わかったわ。今日はここに1晩泊まっていくのでしょう?
許可します。
果実も選んで収穫していきなさい。
イチイ、シラヌイ、また会いましょうね!!」

そう言って美人はイチイとシラヌイに手を振って消えたのよ!!
私達はすでに眼中に無かったわ!!

とりあえず伯父様!!

あの美人はナニ??!!
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