《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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センバでほのぼの?サバイバル

出発!

3日で出来ることなど早々無く。

リーパーの早さに驚愕し、
乗馬って、スプリングのついた椅子がないから辛いのよね?ビーズクッション作れない?ってそもそもプラスチックのビーズがないわ、ビーズクッションもどき、革袋にパンパンにおが屑つめて、クッションで包む?
ってかお兄様、もしやエアクッション出来るんじゃ?
なんてやってたら、
さすがお兄様、出来ちゃったエアクッション。

「自分を支える自分の魔力。自分でやってて意味不明だ」

お兄様も首を傾げていますが、

「大丈夫です、お兄様、魔法は想像力、無限の可能性の塊ですわ!」
「うん、ディが革袋に風をためて見せて、〝これを魔法でやって座れば良い〞って、何を言ってるのかと思ったけど、出来ちゃった自分が怖いわー」

「リオ様天才!!」
「リアは発想の天才」
「2人ともよくそれで〝自分は一般人だ〞とか言ったわよねー」
チィちゃん、ライ様は普通に褒めてくださいましたが、お母様、素直に褒めてくださってよろしいのですよ?



そんなこんなで迎えた出発の日。

グーちゃんは先に帰ってきたけど、お父様はまだ帰ってきていません。
チィちゃんやライ様も出てしまうので、お母様が大忙しのはずですがお見送りに来て下さいました。

「本当に、本当に気をつけて。イチイ、野営の準備じゃなくても、何かあったらすぐにフーちゃんを呼びなさい。
シラヌイが2人を物理的に支えています。貴方も無理はしないこと。
ロアもよろしくね。リーパーもね」
お母様が一人一人を抱き締めて声掛けしてくれます。
はぁ、女神。

「我らもお供出来たら少しはご負担が減らせますのに、主様もなんという試練を…!」
サンショウとセリが絶望的な顔してますけど、怖いから止めて?

「夜まで耐えてくれたら俺が行くんで!ま、なんとかなるっす!!」
ワサビの軽さに救われる日が来るとは。

「「「「では、行ってきます!」」」」
「いってらっしゃい!くれぐれも気をつけてね!」「「御武運を!」」「あとで会うっす!」

さぁ、僕たちの冒険はココからだ!!

え?もういいって?あらそう?



ライ様の背中におんぶされ、紐でくくられ、全体重をライ様に預けてた私。

早起きと、一応緊張もしていたんですのよ、ええ、本当ですわ!

でも、背中の温かさと、抜群の安定感、そして心地よい揺れに

…気がついたら寝ていましたの。

「リア、リア?休憩するぞ、降りるからな?」「ふぇ?」
「…ディ?もしや寝てた?」
「……ごめんなさい、爆睡でしたわ」
「うん、安定のディ品質。ディが大丈夫なら問題ないよ」
「きゅ、休憩が終わったら、次は少しでも私が乗りますわ!お兄様もライ様の背中で寝てくださいまし!温かくて気持ちいいですわ!」
「寝るの前提なんだ?」
「そうか、私の背中は気持ちいいか…」
「リオリア様!お水飲みます?飴ちゃん食べます?」
「…寝るとか、飴とか。ココ、魔の森の真っ只中だよな?」
お兄様が水筒と飴ちゃんを受け取りながら遠い目をしています。

「リーパーもお疲れ様。魔力あげますわ」
私、寝てたから元気ですの。

「ちなみに、ロアも魔力食べたりするんですの?」
お水をがふがふ飲んでたロアが顔をあげ「あぅ?」と首をかしげます。
試しに、ロアの前にも魔力の塊を出してみました。
ぱくん!と食べてみたロア。
驚きの顔で私を見ます。

「え?なんですの?マズかったですの?!」

ブンブン首を横に振るロア。

「美味しかった?」

コクコクコクと高速で首を縦に振るロア。首が取れないか心配になるレベルです。

「じゃぁ、もっとあげますわ♪」
ロアにおかわりを渡すと
「ブッヒン!!」『ズルい!!!』
リーパーが地団駄を踏んでます。そうね、リーパーも頑張ってるから、おかわりあげるわ。

「平和だな、オイ」
お兄様の口元がヒクヒクしてますわ。


…うん、なんかピクニックみたいですわね?
出発前の、サンショウ達の絶望的な顔がウソみたいですわ?
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