《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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チィちゃん、夢のキラキラ学園生活

こーろころ。

次の日。朝、ちょっと早めに教室に行きます。ナターリエもオージー様、そしてチィちゃんも一緒にいます。
出来たら先にヨーク様とか来ないかな~なんて思っていたら。
フーティ様がいらっしゃいました。

「よかったわ!」
いきなりフーティ様がオージー様に抱きつきます。

「聖女様に気をつけて!!アレは男を虜にする魔性よ!!でもなんか殿下はその魔性に捕まったんじゃなくて、純粋なおバカかもしれない…」
フーティ様、取り繕う気、なくなりました?

「え?ギーニー様がなにかしました?」
お兄様が尋ねます。

「ええ、最初は普通に世間話とかだったんだけど、だんだん、ギーニーとヨークが聖女様の言うことに同意しかしなくなって殿下でさえ、え?って言い出したの。
殿下は、ギーニー達が自分より聖女さまの方のご機嫌取りをやりだしたのが気に入らなくなってきて、お茶会はお開きになったわ。

帰りの馬車で4人になったから、ギーニーとヨークに聞いたの。

〝なんであんなに聖女を擁護する気になったの?〞って。

そしたら、ギーニーはビックリした顔で私を凝視するの。そしてヨークは怒涛の勢いで聖女様の素晴らしさを語りだしたのよ。
ヨークはちょっと気が弱い所もあるけど、キチンと本質を見極められるはずだったのに。
それをギーニーもずっと難しい顔で見ているの。

そして
〝ごめん、自分の考えが良くわからない。一晩冷静に考えたい〞
って言ったのよ。

なんか、おかしいわ、あの聖女様。

で、なんでオージーとナターリエがいるの?」

「はい、殿下に今日から一緒に昼食と共にしろ、と。そんで迎えに来いと言われまして。
迎えは私にも授業があるので、食堂で待ち合わせひして欲しいとのお願いに」
ナターリエが答えます。

「あら?初日って、食堂の使い方とかの練習のため、新入生は早くに食堂に入るんじゃなかった?今日はそもそも無理じゃないかしら?」
あ、そういえばそうだったかも?
「フーティ様も口添えお願いして良いですか?!遅れずに迎えに来い、とか言われて、どうしようかと思ってたんです!!!」
「そりゃ無理ってものよ。殿下、婚約者をなんだと思ってるの?」
「婚約者じゃないです、こ・う・ほです!!!」
ナターリエの憤慨をハイハイとあしらうフーティ様。

そうしてると殿下と聖女サマがやってきました。

「諸君おはよう!今日も1日、良い日にしようじゃないか!」
殿下が教室の扉を開けて言い放ちます。

「あれ?ナターリエ?玄関に居ないからどうしたのかと思っていたが、こっちで待っていたのか。
明日から玄関で出迎えなさい」

「ええ?!!えっと、えっと」ナターリエが慌てふためきます。

「殿下、発言の許可を」
お兄様、苦笑いをひとつして、ナターリエを助けに入ります。

「なんだ、またお前か?婚約者とのやり取りにお前は関係ないだろう?」

「ナターリエは、かつての義妹ですので、相談に乗っております。ナターリエはまだまだ勉強がしたいようで、朝、図書館が使えないかと聞きにきたんです。勉学に励む者を応援したくなるのは年上のものとして当然かと。
ですので、殿下のお出迎えは免除頂ければ幸いです。
あ、あと、ナターリエから殿下にお願いがあるそうです」
軽く言ってのけたお兄様に、ナターリエが続きます。

「昼食の件なんですが!
本日は新入生のオリエンテーションで、我々は昼食が早いそうで、残念ながらご一緒出来ません。
明日以降、オージーヌも殿下の素晴らしさを感じながら共に昼食を取れたら嬉しいと申しているのですが、どうでしょう?」
「はい、殿下のような素晴らしい先人の教えを請いながら昼食を共にできる幸せを、私めにもお分け頂けたらと思いますがいかがでしょう?」

このヨイショに大変気を良くした殿下。

「うむ!そうだな、私の素晴らしさをナターリエに独り占めさせるより沢山の者に知って貰おう!
オージーヌの同席も許可しよう!」

「殿下!ありがとうございます!広いお心に感謝致しますわ!!
では、私達も授業がございますので、ココまで迎えに来るとなると殿下をお待たせしてしまうことになります。
食堂にて殿下が威風堂々と歩いていらっしゃるお姿を、お出迎えしてもよろしいでしょうか?」
オージー様、無駄に装飾語がきらびやかですわ!

「そうか!私の威厳のある姿を出迎えるのも一興か!よし、わかった、そのようにしよう!」
殿下、ご機嫌ですわ。


うん、オージー様、殿下の扱い、手のひらでこーろころ。抜群に上達しましたのね!!
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