《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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チィちゃん、夢のキラキラ学園生活

駄女神め… 2

「ヒィィィィ!!!なんじゃコヤツ!!気味が悪い!!
何故にオマエのような輩が聖属性を使えるのじゃ?!
って、オマエ、医療の知識があるのか?だからか?ならばこの世界の医療の発展に貢献せぇ!!」

「そんな事より!!」

「「そんな事、って…」」
お兄様と思わず声も揃うってもんです。

「えぇい!!ワシに魅了モドキなど効くはずなかろう!!離すのじゃ!!」

「天使なんだから、私に祝福とか加護とか渡しに来たんでしょう!
照れなくて良いですって♪ツンデレはあんまりやると可愛くなくなりますよっ」

「なにを訳の分からん事を!!全力拒否じゃ!!」

「もう、本当は離して欲しくないのに、強がっちゃって。
まぁ良いです。貴方の役目をさっさと終わしちゃいましょう?
祝福とか加護とか、受け取ったら離してあげますよっ」

オムツ様の両脇をガシッと掴んで、グラグラとゆさぶる聖女サマ。
見た目乳幼児をここまで力強く扱える聖女サマの胆力に有る意味脱帽ですわね。

「お兄様、ヨーク様って、肉食女子が苦手なんじゃなくて、顔が好みじゃなかっただけなんでしょうね」
「は?ディ、どうした?」
「だって、肉食女子筆頭と言われているフレアグラフ伯爵令嬢だって、お兄様に粉をかけるためにチィちゃんに当て付けたり、唯一を公言しているライ様に言い寄ったり、ましてや突撃したりなんて、しないですよ?」
「ああ、アレを見ても目が覚めてないもんなぁ」
「そうなんですの。中身や行動を見ても、まだ聖女サマに侍っているんですのよ?
それってつまり、」

「「結局、顔かぁ…」」

「じゃ、無理だなぁ」「ですよねぇ…」
お兄様と一緒に、ヨーク様を諦めかけてどんよりしていても、オムツ様と聖女サマの攻防は続いています。

「オマエ、女神のツバ付いとるじゃろ!!
そんな人間に、ただの天使が祝福だのなんだの、出来ると思うか?!」

「え?つまり私ってば女神の愛し子とかそんな感じって事じゃん!
なぁんだ、それなら天使程度の加護なんて要らないわね」
そう言ってぽーんとオムツ様を投げた聖女様。

「違うっつーの。努力もしとらんヤツがそんな大層なもんになれるわけなかろうに」
パタパタと飛んで来て、お兄様の頭の上で、ぐでっと倒れ込むオムツ様。

「あ、エミリオ様!私女神サマの愛し子みたいです♪一緒にお茶を楽しみましょう!
あ、シラヌイ様もお呼びしてくださいね!!」

「無理です」
頭のオムツ様を私に渡しながら、お兄様、即答です。

「え?女神の愛し子のお願い断るんですか?」

「天使様は違うと言ってますよ?キチンと鑑定してもらったらいかがでしょうか?

天使や女神など教会の一大事、教会の威信をかけて詳しく鑑定なさるのでは??
もし本当なら大々的な祭事とか行うのでは?

あと、シラヌイ様は、イチイと一緒に訓練に出掛けたのであと2時間ぐらいは帰って来ません。
戻ったらすぐ夕食になります。
いきなり来て、晩餐に招待しろ、なんて非常識なこと、女神の愛し子サマは品位に欠ける事、おっしゃいませんよね?」

「そうですわ!!詳しく調べてもらって、世界的にお披露目をしてもらわなくっちゃ!!
ああ、女神の愛し子だなんて、世界中のいい男が私に愛を捧げるわね」
うっとりと妄想に浸ったと思ったら、さっと殿下の方を向き

「殿下!!起きて下さいませ!
ワタクシ、御神託を授かりましたの!!
なんと、このワタクシが女神の愛し子だそうですわ!!」
そう言って、殿下をガクガク揺らす聖女サマ。

「違うと言っておろぅが」
オムツ様、貴方のつぶやきは届いてませんわ。

「ぬわっ?!エリカが女神の愛し子とな?!それは一大事ではないか!!」
よくあれで普通に目覚めましたわね?

「そうですの、殿下。早速神殿にいって、詳しく鑑定をしてもらいましょう!!」
「そうだな!では行こう!!」
2人手を取り、脱兎のごとく駆け出します。
ドアに張り付いていた護衛の方2人が私達の方に一礼して追いかけて行きます。

ええ、護衛の方は分別の有る方で良かったですわ。


「あ」
お兄様の声でそちらを向くと、ヨーク様、放置ですけど?!

だから護衛の人は、あとは頼んだって、一礼してったの?!
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