《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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明日が有る、という幸せ

御披露目、らしい。…誰の? 2

「私が目的、ですか?」
お兄様が怪訝な顔で尋ねます。

「まぁ、彼女の言うことの意味がわからないのは、いつもの事ではあるんだが。
医療品も、取り巻きの彼らが聞いて、理解して、ようやく形になるというか。
ただ、理解出来れば非常に有用なものであることは確かなんだよ…
まぁ、君のことは、なんと言うか、姿を見たら、まぁ、彼女なら側に置きたがるだろうな、とは思うよ」
アイシア公爵様も苦笑いです。

「ですが、本当にセンバの現場は明日にでも魔獣暴走スタンピードが起きてもおかしくない位、緊張が高まっています。
一応、王都に来ることで義理は果たしました。
明日にはセンバへ戻ります」
お兄様がこう告げた時、ファンファーレが鳴り響きました。

王族の入場らしいですわ。

その場に居る全員が頭を下げなくっちゃいけないんですって。

「面を上げよ」

そんな声がして顔を上げると、多分、あの人が国王夫妻なんだろうなという美形の中年夫婦を中央に、
その半歩後ろに、王子殿下達がその婚約者と一緒にいらっしゃるんですけどね?

なぜピンク聖女と第三王子殿下が一緒に居ますの?

…ナターリエは?オージー様は?

「ユーディリアお嬢様、あまりキョロキョロなさいませんように」
ハジカミに隣からささやかれましたわ。

「ミツバ情報です。
ナターリエ様は領地の軍の統括、エアグラフ伯爵様のエスコートで会場入りしております。
クズ侯爵にもエスコート出来ないといわれ、でも、一応殿下の婚約者候補であったため、他の家の子息のエスコートを頼むのも憚られましたが、ご親戚もそうそういません。なので、領地に居るエアグラフ伯爵様を急遽招集しました。
エアグラフ伯爵様はエミリオ様、ユーディリアお嬢様に会えるなら、と快諾して下さいましたので、後程お言葉をお願い出来ますか?」

「ッチ、クズが。わかった」
お兄様の小さな舌打ちが聞こえましたわ。

ナニしてますの?排泄物侯爵は!ええ、私の生物学上の父親でもありますけれども!!

その間も、なんか長々としゃべってる国王。

するといきなり

「発表しよう!第三王子であるエクリューシと、この度救済の聖女であるエリカ・オーキッド嬢の婚約が整った!!
しかし、オーキッド嬢は帝国の民であるため、一旦エアトル侯爵家預かりとすることになった!
その祝いにとセンバの勇者の再来と唯一も駆けつけてくれている。
以前、センバの双子と少々のがあったが、この祝い事により両者の溝が埋まったことを報告しよう!」



……

………

はぁぁぁぁぁぁあああああああ?!!!!!

まあぁぁぁぁぁっっっっっっっったく聞いてませんけどぉぉおお?!!

異議ありの意見をいう前に、きっと王家のサクラの皆さんでしょうね?拍手が始まりました。

しかし、盛大な拍手、には、ほど遠いものです。

ええ、だって、アイシア公爵家の皆様を始め、呆然と国王を見ている方々が多数居ますもの。

そんな中、

「発言の許可を頂けますか?」

手を上げて鋭い声が響き渡ります。


おおおおおおお兄様ぁぁ!
強者すぎますぅぅぅぅ!!!
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