《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福

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明日が有る、という幸せ

最終決戦前夜 2

お母様達を抱えたお父様がお屋敷に入る時「ミツバ着いてらっしゃい」とお母様はミツバも連れていきます。

その時、後ろから

「リオリア様ぁぁぁぁー!!!」
「イチイ、ステイ!!」「ハイ!!」

ダン!という地面を踏みしめる音と一緒にチィちゃんが現れ、お兄様に頭を差し出してます。

うん。通常運転ですわね!!

お兄様は、よしよしとチィちゃんの頭を撫でながら
「イチイは大丈夫か?怪我とか、って、顔中血だらけ?え?返り血?って、右袖が無くなってるが?」

あら?本当ですわ。右だけ半袖ですわ?

「あ、ハイ。1回ミスって、右腕もってかれました。
でも!リア様の栄養剤で生えました!だから大丈夫です!!」

「「「「!!!」」」」

ニカっと笑うチィちゃんに息を飲む私やセリ達に対して、お兄様は

「おまっ!!!
いや、えらいぞ!イチイ!!ちゃんと俺の言うこと聞いて生き残ったな!!よくやった!!」

乾いた血や、泥だらけのチィちゃんを抱き締めます。
私も後ろから「無事で良かった…」と抱き締めました。

「うっひょー!!リオリアサンドイッチ!!」
「イチイお嬢様!!血みどろです!!セリ!まずは温泉へ連行!!その後、肉です!!」
「肉ぅぅぅ!!お腹減ったぁぁ!」

いち早く我に返ったハジカミがお兄様を引き剥がし、セリが私を引き剥がし、

「ああ、もう、エミリオ様達もイチイお嬢様の血が着いたじゃないですか!お二人も温泉へ!!」

お兄様はハジカミに首根っこ掴まれ
私とチィちゃんは、セリの両脇に抱えられ温泉へ連行されました。


ほかほかの状態で食堂に行くと、ライ様が「リア!!!」と駆け寄ってきて、両手を取られました。
「ああ、リア無事で良かった」

それはこっちのセリフですわ?

「まずは食事をしましょう!席に着いて!」
お母様の掛け声で席に着くと、
すでにお父様、お兄様、ナターリエ、アカシア君、そして、オムツ様と主様が居ます。
私とチィちゃんが一番遅かったようです。

「マナーは悪いけど、時間が惜しいわ。食べながら聞いてちょうだい」
お母様が口火を切ります。
次々に食事が出てきます。

ええ、お肉ですね。

「中層にいた大型魔獣はリオ君とナターリエちゃんたちのお陰で殲滅出来たわ。本当にありがとう!!
天使様も、ご助力本当に感謝いたします。

そして、浅瀬も今は落ち着いています。
だから終わったのかと思ったのだけど…

主様から貴重な情報を頂いたの。

奥層にある主様の果樹園で大型魔獣が果実を貪ってるらしいのよ」

「んなぁッ!!」「あの果実を!!」「許すまじ!!」「殲滅一択!!」

お父様、ライ様、チィちゃん、アカシア君に至っては、拳を突き上げます。

…アカシア君が一番過激でしたわね。
「リア姉様?食べ物の恨みは根深いのです!!」

アカシア君の言葉に他の3人が強くうなずいてますわ。
主様は肩を震わせてうつむいてますわ。笑いを耐えてらっしゃるわね。

「で、あの果実に魔力が多いらしくて、大型魔獣が力を蓄えてる感じなんですって。
だけど、今、果樹園でのんびりしてるなら、こちらも体勢を整えたいと思います。
イチイとシラヌイも揃いました。
お守り様にも、戦士達にも、十分食事や睡眠を取って貰って、万全の体勢で最終決戦に挑みたいと思います!!」


「「「「おおおおおーー!!」」」」
お父様達が気合いを入れて返事をしているのに対し、お兄様が

「こちらから果樹園に向かうのですか?」
冷静に質問します。

「いや、天使が龍を連れて来てくれただろう?
あの子に手伝って貰おうと思っている。

果樹園にいる魔獣達に、思いっきり威嚇して貰おうと思ってな。

そうすれば、あの子に敵う魔獣などいないんだ。本能で逃げ出す。

すまないが、魔獣暴走第2波だ」
主様が肩をすくめながら答えます。

「でも来るとわかっているのなら対応も可能だと。明日の朝ですか?」

「ああ、龍の咆哮が合図になる」

「じゃぁ、その前に、俺達が倒した大型魔獣を回収しないと!」

「今、大勢で回収に向かってるわ。回収したらここの訓練場に運んで、私が氷漬けにして保存しておくわ。他にも回収出来るものは全て回収してきてと言ってあるわ。センバ復興の大事な資金源ですからね!」

「栄養剤は足りてますか?」

「心もとなくなってきてるわ」

「では、私、食事の後作成します!!」

「あんだけあった栄養剤…」

「そうなの、ごめんなさいね、じゃんじゃん使っちゃったわ。でも、そのお陰で、死者数0よ!!」

「「おおおお!!!!」」

「俺もアレには助けられた!!なんせ、左肩から持ってかれたが、その場で水筒1本ぶっかけて、予備を飲んだら生えてきやがった!!だから今は肉が食いたくて仕方ない!!ステーキお代わり!!」

「「はい??」」
お父様の言葉に疑問系しか出ませんわ。
ナターリエも口を開けてお父様を凝視してますし。

「私も、右足持ってかれたが、辺境伯様と同じ事をしたら生えてきてな。
これはイケルと、とりあえず、使った分以上にゴマに運んで貰った。両手両足1回1づつ生まれ変わったな。
それでも生きてる。素晴らしい。肉、2枚お代わり!!」

「はぁああッ?!!」
お兄様が叫びますが、私食事中にも関わらず、思わずライ様に駆け寄り抱き締めました。

「んなッ!リア?!」

「生きてて良かったっ!!おいていくなんて許しませんからっ!!」

「どぅわ、リア、泣くな!俺はリアに泣かれたらどうしていいかわからない!!」

「絶対に死なないと、ちゃんと帰って来ると約束してくださいまし!!」

「おぅ!もちろんだ、リアの約束は必ず守る!だから泣かないでくれ!!」

おろおろするライ様とぎゅうぎゅうと抱きつく私。

「青春だなー」「甘酸っぱいなー」
によによするオムツ様と主様に

「ック!今日は仕方ない、今日は仕方ないっ!!」
ブツブツつぶやくお兄様。

「ちょっと待って!!イロイロおかしくない?!!ミツバ?ねぇミツバ!!これ日常なの?!!」
我に返ったナターリエが、あんまり我に返ってない質問をミツバに投げ掛けてますが、


まぁ、今は、ライ様の無事を全力で満喫する方が先ですわ!!
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