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明日が有る、という幸せ
祈り
「始まるの」
私の作業の隣でお菓子をもしゃもしゃ頬張っていたオムツ様がつぶやきます。
オムツ様、一応、私の護衛ですの。
トップシークレットを作ってる私のそばに誰も付かないのはマズイ、と、でも誰も彼も大忙しで、ただお菓子食ってるだけなら働けと、お兄様に命れ、ゴホン、嘆願されて引き受けてくださったはずなんですが、同じ部屋で本当にお菓子を頬張ってるだけだったので、居るの忘れてましたわ。
「お兄様も、チィちゃんも、ライ様も、お父様も、戦士の皆さんも、どうかどうか無事でありますように」
思わず声が出ました。
「そう、祈りながら作ったらいいのじゃ。
無事であるように、怪我が早く治るように。
嬢ちゃんの浄化の魔力にその思いをのせたエリクサーは効くぞい。
なんせ、天使がそばで見守ってるからの!!」
オムツ様がふんすと胸を張って言ってますけど、おやつ食べるしかしてませんわね!!
でも、そうです、師匠だって常に言ってました。
魔法はイメージだ、と。
祈りや思いが込もらないわけがないですわね!
怪我が早く治りますように。
魔獣の牙や爪なんかに負けないように。
鋼の皮膚かしら?皆のパンチの威力がチィちゃんばりになったらならイケルはず!
そうよ、皆、無双しちゃって!
一撃で伸したら、素材がいっぱい取れる!センバの復興の、
「嬢ちゃん!!思考がズレとる!!」
あら、失礼?
そして何より、無事で帰ってきて。
明日も、大切な人と一緒に過ごせるように。
皆で笑顔で暮らせるように。
「嬢ちゃん、出来とるぞい」
あら、本当だわ。いつもより早いわね?
「集中しとったからの。良い出来映えじゃ。さ、どんどん作っていくのじゃ」
そうですわ。これが私の今出来ることですもの!!
「すげーな、この娘。あ、コレもらい!もしゃ」
「おお、なんじゃ、来たのか?もしゃ」
「ああ、お前と入れ違いで一旦上に帰ってた。この子がエリクサー作ってたのか。お、コレうっま!もしゃもしゃ」
「じゃろう?センバの純粋な思いが込もってるじゃろ。そうじゃな、嬢ちゃんがシラヌイの唯一じゃな。もしゃ」
「ああ、あの闘神みたいな戦いっぷりだったヤツか。凄かったぞ?凄絶だったわーもしゃもしゃ」
「そこまで言うか?もしゃもしゃ」
「ああ。動きが速くて捉えられない鳥の魔獣が居てな、片腕を囮に、わざと食らわせて、それで顔を近付けさせて脳天にかかと落とし、とか、」
「「はぁああ?!!」」
もしゃもしゃうるさい!と思ったら、ライ様の闘いッぷりを語り始めた、え、オムツ様が2人?似てるけど違うわね?どちら様?
「ども!最初にこいつの代わりにセンバに来た、こいつの同僚でっす!」
舌をチロっと出して目元ピースとか、なんですの?自分が可愛いの、わかってやってますわね?
「君がこのエリクサー作ってたんだね!超高性能だよ、これ!!
普通のエリクサーじゃ、あんな水筒1本で腕なんて生えないからね!!
正真正銘、このエリクサーのお陰でシラヌイもニワトコも死なずに済んでる。
じゃなかったら、センバは蹂躙、肉片も残らず魔獣に食われて、死体も無しの葬儀になるとこだったよ!!
誇っていいよ!!!」
「言い方ぁ!!
お前、ここにエミリオが居たら竜巻の餌食じゃぞい!!」
なんなんですの、このデリカシーのない腹立つチャラオムツは?!!!
私の作業の隣でお菓子をもしゃもしゃ頬張っていたオムツ様がつぶやきます。
オムツ様、一応、私の護衛ですの。
トップシークレットを作ってる私のそばに誰も付かないのはマズイ、と、でも誰も彼も大忙しで、ただお菓子食ってるだけなら働けと、お兄様に命れ、ゴホン、嘆願されて引き受けてくださったはずなんですが、同じ部屋で本当にお菓子を頬張ってるだけだったので、居るの忘れてましたわ。
「お兄様も、チィちゃんも、ライ様も、お父様も、戦士の皆さんも、どうかどうか無事でありますように」
思わず声が出ました。
「そう、祈りながら作ったらいいのじゃ。
無事であるように、怪我が早く治るように。
嬢ちゃんの浄化の魔力にその思いをのせたエリクサーは効くぞい。
なんせ、天使がそばで見守ってるからの!!」
オムツ様がふんすと胸を張って言ってますけど、おやつ食べるしかしてませんわね!!
でも、そうです、師匠だって常に言ってました。
魔法はイメージだ、と。
祈りや思いが込もらないわけがないですわね!
怪我が早く治りますように。
魔獣の牙や爪なんかに負けないように。
鋼の皮膚かしら?皆のパンチの威力がチィちゃんばりになったらならイケルはず!
そうよ、皆、無双しちゃって!
一撃で伸したら、素材がいっぱい取れる!センバの復興の、
「嬢ちゃん!!思考がズレとる!!」
あら、失礼?
そして何より、無事で帰ってきて。
明日も、大切な人と一緒に過ごせるように。
皆で笑顔で暮らせるように。
「嬢ちゃん、出来とるぞい」
あら、本当だわ。いつもより早いわね?
「集中しとったからの。良い出来映えじゃ。さ、どんどん作っていくのじゃ」
そうですわ。これが私の今出来ることですもの!!
「すげーな、この娘。あ、コレもらい!もしゃ」
「おお、なんじゃ、来たのか?もしゃ」
「ああ、お前と入れ違いで一旦上に帰ってた。この子がエリクサー作ってたのか。お、コレうっま!もしゃもしゃ」
「じゃろう?センバの純粋な思いが込もってるじゃろ。そうじゃな、嬢ちゃんがシラヌイの唯一じゃな。もしゃ」
「ああ、あの闘神みたいな戦いっぷりだったヤツか。凄かったぞ?凄絶だったわーもしゃもしゃ」
「そこまで言うか?もしゃもしゃ」
「ああ。動きが速くて捉えられない鳥の魔獣が居てな、片腕を囮に、わざと食らわせて、それで顔を近付けさせて脳天にかかと落とし、とか、」
「「はぁああ?!!」」
もしゃもしゃうるさい!と思ったら、ライ様の闘いッぷりを語り始めた、え、オムツ様が2人?似てるけど違うわね?どちら様?
「ども!最初にこいつの代わりにセンバに来た、こいつの同僚でっす!」
舌をチロっと出して目元ピースとか、なんですの?自分が可愛いの、わかってやってますわね?
「君がこのエリクサー作ってたんだね!超高性能だよ、これ!!
普通のエリクサーじゃ、あんな水筒1本で腕なんて生えないからね!!
正真正銘、このエリクサーのお陰でシラヌイもニワトコも死なずに済んでる。
じゃなかったら、センバは蹂躙、肉片も残らず魔獣に食われて、死体も無しの葬儀になるとこだったよ!!
誇っていいよ!!!」
「言い方ぁ!!
お前、ここにエミリオが居たら竜巻の餌食じゃぞい!!」
なんなんですの、このデリカシーのない腹立つチャラオムツは?!!!
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