前世が特殊災害指定生物でしたが今世は平凡に生きたいです。

シア風

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今世 第一章 平凡に生きるまでの非凡 

成鳥の儀(前夜)~朱に交われば赤くなる~

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灰色の狼となったソドムと対談していると、急ぎ足でリュミエルが走ってきた。だいぶ息が切れているところを見ると、かなり焦っているのが分かる。リュミエルは切れた息を直す暇なく叫ぶ。

「グレー…ガルフ……ハァ、ハァ、か?なんで……ハァ、こんな…とこに……。クリスタ!そいつから…離れろ!後は……ハァ、アタシがやるから!」

どうやらソドムを野生の狂暴な魔物だと思っているようだった。クリスタは、ソドムを殺ろうとしているリュミエルにしがみついて事情を伝えた。すると、リュミエルは力が抜けたようにヘロヘロとその場に座り込んだ。

「本気で言って……んだろうなぁ。全然襲われてないしおかしいと思ったんだよ……。しかし、魔法生成だけでなく才能開花まで起こすだなんて、お前はほんとに破格の性能してんなぁ……。」

リュミエルが焦っているのが気になったクリスタは、聞いてみることにした。

「ねぇ、ソドムはそんなに危険なの?」

そう言うと、リュミエルはふう、とため息を吐き、「そうだった、こういうやつだったな。」とクリスタを見ながら呟いた。その後にこう続けて言った。

「生物位と言うものがある。……まぁ、人が付けた位だが。位が高くなるほど強くなるんだ。
まず、一般級ノーマル。これには一般冒険者等の人間や、弱いモンスターが入る。
次に、特殊一般級アブノーマル。上級冒険者や少し強くなった敵がここになる。
そして、変異級ハードコア。普段は姿を見せないボス級がここ。ソドムだったか?こいつもここだ。
更に、伝説級レジェンダリ。ここには過去にいた魔王や勇者が入る。今のクリスタならここじゃないか?とアタシは思うな。」

えぇ、とクリスタが呟く。ソドムは興味無さそうにあくびをしている。そんなソドムにノシッとリュミエルが乗っかるが、軽い軽いと言わんばかりに平然としている。ソドムをソファーのように使いながらリュミエルが続けて言った。

「ここからはもう存在しないものとされているものだ。実際は居るが、二種類あるから紹介しておく。
ひとつが幻想級ファンタズム。エドももう少し強ければここなんだが、まぁ、世界中に居るから探してみるといい。
最後が神級ゴッデスだ。アヴロールみたいな神やアタシだな。神々が主だからゴッデスってわけ。元はシャルロットが居たからなんだが……。」

それにしても……とリュミエルは呟き言った。

「お前がここまで危険になるとはなぁ……。離しちゃいかん気がしてきたよ。」

「そ、そんなぁ……酷いです……。ボクは危険じゃないですよ……。リュミエルさんと一緒にしないで下さい。」

クリスタがそう言うと、リュミエルはにっこりと微笑み、「異質交わらばなんとやらだ。」と言った。クリスタは「なんですかそれ……」とため息を吐いた。
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