前世が特殊災害指定生物でしたが今世は平凡に生きたいです。

シア風

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第三章 チャプター1 天使の再臨

マニメル

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マニメルの部屋へとやって来たクリスタは唖然としていた。そこにいるのはとくにおかしいと言うほどでもない女性だった。

「あら、どのようなご用です?わたくしの部屋に客人を連れ込んで。」

それを聞いてクリスタ違和感を覚えなかった。貴族としてはよくある性格、そんな気がする。ふと、ゴンザラートが耳打ちしてきた。

「じ、実は、マニメルは元々人懐っこくそれでいて少し臆病な子なんだ。あんなふうに他人を蔑むような目をすることもなかったんだよ。」

蔑むような目……そうかな?人は性格を変えられる。クリスタはそう思っている。だからこそ、成長したからこその変化だと思った。

「………別におかしなこともないんじゃないですか?昔と性格が変わる人くらい、いると思います。」

クリスタが告げると、ゴンザラートはそんなわけがない………そんな……と弱気に呟いている。何やら後味が悪いので、ちょっとばかし調べてみることにした。

試しに魔力の検知を行ってみると、一発成功。何やら部屋の片隅におかれている拳サイズの石とマニメルが共鳴し合っていた。その石に近づき、触れようとすると、マニメルが突如突進してきた。体勢を崩したクリスタを人間離れした力で軽々と持ち上げ、壁にボールを投げつけるように投げつけた。

なんとか一回転して壁を蹴り、マニメルの方へと跳んで戻るが、つばぜり合いをするように手を組むと、そのままの勢いで床へと叩きつけられた。

「~~!!」

胸部と腹部を強く打つ痛みで言葉がつまる。そんなクリスタを見てマニメル異様な台詞を吐いた。

「うふふ、あの石は触っちゃ駄目ですわ。あれは、わたくしの物……ですのよ?」

終始笑顔でマニメルは言った。クリスタはその美しい筈の笑顔になんとも言えぬ恐怖を感じた。

(……い、いったい何があったって言うの?あの石は……わからない。それに、あんな攻防をして、あの……あれは……本当に人……なの?)

それだけではなかった。クリスタが起き上がろうとすると、

「あら?ダメよ。勝手に起きないでくださる?」

「がっ……!な、なにを……」

マニメルはクリスタがあげようとした頭に向かって足を降ろした。………そう。踏んだのである。力が強いわけではないクリスタにとってそれは充分すぎるストッパーとなったのだ。

「ま、マニメル!やめなさい!お前はそんなことをする子ではなかっただろ!」

そうゴンザラートが言うと、マニメルは気の抜けたような「あら?」と言う返事を返したあと、ニタリと笑い答えた。

「お父様?だったらよ~く見ておいてください。これが、新しいわたくしですわ。」

マニメルはクリスタの頭めがけて大きく足をあげ、下ろしていた。
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