ホスト異世界へ行く

REON

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第一章 ホストと勇者達

だってホストだからね(勇者 ヒカル)

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とある人物に話を聞いて向かった騎士団の宿舎。
そこで俺たちは目を疑う光景を目の当たりにする。

2時間ほど前に玉座の間を出た遊び人ホスト。
ゆうに190cmを超えているであろう巨体が今、壁に向かい正座をして死んだ生魚のような目でブツブツ言っている。

「ど、どうしたんですか?ヤツ」
「私どもにも理由が把握できていないのですが、ステータスのことで少々問題がありまして」

少々の問題の割には凄いことになってるんだけど。
壁に向かい話す遊び人ホストからは、むしろ魔王はコイツなんじゃないかと思うほどの殺気が出ている。

「ちょっと。どうかしたの?」

勇敢にも魔王に向かって行ったのは黒魔術師のサクラ。
遊び人ホストはしゃがんだサクラにギギギと首を向けると口を開いた。

「お腹すいた( ˙-˙ )スンッ」
「え、え!?」

羨ましくもけしからんことに遊び人ホストはサクラの胸元にパフっと顔を埋める。

「それだけ!?」
「お腹すいた」
「う、うん。えっと、どうしよう」

なんと怒られないときた。
しかも食べ物を所望しながら胸元で顔をグリグリしてるのに、サクラはどうにかしてあげたいらしく頭を撫でて宥めている。

恐るべし遊び人ホスト。
童貞=年齢の俺には出来ない破廉恥なことをサラッとやってのけている。

「もう。そんなことでしょげないでよ。吃驚したでしょ?」
「お腹すいた」
「わかったってば。キッチンあるかなぁ」

アイツわざとだろうか。
この謎行動だけで若干ビビり気味だった白魔術師のリサまで手懐けやがった。

「騎士さん。宿舎にキッチンってありますか?」
「キッチンはあるのですが食材がなく」
「用意しておくべきでした。申し訳ございません」
「えー。じゃあどうしよっか」
「困ったなぁ。相当お腹すいてるみたいだし」

おいおい。
団長と副団長まで幼児の駄々を叶えようとアタフタし始めた。

「あ!ギルドへ行けば食事が出来ます!」
「ギルドなんてあるの?」
「はい。私どもでもよろしければご案内いたします」
「ねえ遊び人ホスト。ギルドに行けばあるってよ?」
「お言葉に甘えて案内して貰う?」
「行く……お腹すいた」
「決まりー!」

ヨタヨタしながら部屋を出る遊び人ホスト。
あのリア充め。滅びろ。

「ヒカルも行こう」
「!!」
「置いてくよ?ヒカルも早く早く!」

出入口から再び顔を見せた遊び人ホストは俺の名前を呼んで、部屋に戻ってきたリサも俺の背中を押した。

遊び人ホスト、魔王とか言って悪かった。
お前は神だ。
童貞=年齢……異世界に来て初めて女の子と触れ合いました♡





遊び人ホストは神。
そう思った時が俺にもありました。

来るんじゃなかったぁぁぁぁ!
女の子との触れ合いに釣られてノコノコ着いてきた自分を今なら殴れる!

俺たちが召喚されたことはまだ王城関係者しか知らない。
明日召喚の儀が成功したことを国民に話して、明後日の〝召喚祭〟という催しで俺たち勇者のお披露目が行われるらしい。

だから今日なら誰も知らないから平気だろうと思ってた。
異世界系でお馴染みのギルドを生で見れる興奮もあった。
ギルド看板を見てトゥンク♡とした数十分前の俺は反省しろ!

「美味しー!」
「そちらはリコリの実の果実水ですね」
「私も酒を嗜む以前にはよく飲んでいました」
「そうなんだ?これいつでも飲める?季節のもの?」
「一年中飲めます。準備するよう宿管に伝えておきますね」
「ありがとー!」

一杯の果実水で大喜びのリサ。
王宮騎士団の団長と副団長はそんなリサとまるで娘を愛でるかのように和やかな表情で会話を交わしている。

「狡いなぁ。一人だけ呑んで」
「呑むか?この後お偉いさんと会う予定がないなら」
「今日はもう自由行動って言われてる。貰っていい?」
「うん。少し甘めの酒だから女性向けだと思う」

ハタチを超えてる遊び人ホストとサクラは果実酒を嗜む。
いや、いいんだ。
果実水だろうが果実酒だろうが、料理が届くまで好きなだけ楽しむといい。

「どうしたヒカル。お前も呑むか?」
「呑んでやる!こうなったら呑んでやる!」
「あら、いける口」

ちなみに俺はハタチ。
もう未成年じゃないから呑んでやる!

俺がこんなにやさぐれてる理由は一つ。
思い出して欲しい。俺は二年間トイレと風呂以外は部屋から出ずに引きこもっていたニートだ。

それなのに……

コ イ ツ ら ク ソ 目 立 つ (震)。

もちろん服のせいもあるだろう。
見る限り俺たちの服装はこの異世界にないようだから。
しかも騎士団を連れてる奴ら。
騎士団がわざわざ護衛するような貴族か、はたまた化け物か。

そして何よりも

遊 び 人 ホ ス ト が 目 立 ち す ぎ 。

いや分かる。
俺でもついつい見てしまうと思う。
世界中のを追求して凝縮させたような人物がそこに居れば見るなというのが無理な話だ。

突き刺さる目線が怖い!
引きこもりニートだった俺にはこのリア充な空気と突き刺さる目線が怖い!辛い!

この世界に召喚される前にも廃人仲間と朝までオンラインゲームをやっていて、少し目が疲れたから椅子に座って瞼を閉じたら……この世界に居た。

瞼を開けたら自分の部屋じゃない場所。
手のひらに伝わる滑らかで質のよさそうな赤い絨毯の感触。
その絨毯を挟んだ左右には、鎧を着た怖そうな男たちと黒いローブを着た腹黒そうな男たちが整然と並んでいた。

そして目の前には立派な玉座に座った怖そうなおじさん。
美人だけれど何か企んでそうな女の人。
その隣にはまだリサの年齢にも至っていないだろう少女。

夢?現実?夢?
何度それを繰り返したことか。
そうこうしてると聞こえた声。

「よくぞ参られた。伝説の勇者よ」

何言ってんの?このおじさん。
それがこの世界に来て初めての疑問。
金色の王冠をしてるから……もしかして王さま?

いやいや。
そんな非現実的なことがある筈がない。
日本に王さまなんて存在しない。
いやでも、この手に触れる感触も耳に届くおじさんの声も夢とは思えないほどリアル。

「勇者?」
「これは一体」

俺の前にも二人。
高校生くらいの男子とOL……かな?
俺だけじゃなく二人も驚いている。
もしこれが演技だったら主演男優賞と主演女優賞を俺の独断と偏見であげたい。

まだ驚きで立ち上がれない俺の背後から聞こえた声。

「異世界召喚か」

思っても口に出来なかったことをサラッと言った声。
声の主を振り返り見上げてまた驚く。

様々なヘアカラーを楽しむ日本でもあまりお目にかからない見事なプラチナブロンド。
幾度ブリーチとカラーを繰り返せばその美しい白銀色が出せるのか、お洒落などしたことがない俺には知る由もない。

ここは素直に褒め称えよう。

銀糸のような髪。
カラコンをしているのだろう濃い銀色ダークシルバーの目。
海外の血が混ざっているのか、190を超えるだろう身長。
スラッとした長い手足で細身のスーツを着こなしている。

その男の容姿は同性の俺から見ても羨むことさえ烏滸おこがましいほどに完璧だった。

「どうぞ勇者になってこの世界をお救いください」

まるでアニメ世界に出てくる王子のようだ。
少し口角のあがった口元に触れて考えている何気ない仕草すらも、玉座の間に射し込む光に照らされて絵になる。

きっとこういう男が勇者になるんだろう。
鎧を身につけた怖そうな男たちも、黒いローブの腹黒そうな男たちも、魅入っているとわかる眼差しをその男に送っていた。

だがこの男。
口元に添えていた手を離した途端あっさり言った。

「なりたくない( ˙-˙ )スンッ」
『ェェエエ工!?』

そりゃみんなも『ェェエエ工』と言いたくなるだろう。
そんな声にも男は一人( ˙-˙ )スンッとした顔をしている。

まさか断られるとは思わなかったのか、ついさっきまで貫禄を漂わせていたおじさんの口調も焦り気味。
言い含めようと「お待ちください。せめて話を」と数歩へりくだる様子を見せたおじさんに、男はまた衝撃的な言葉をはく。

「無理。これから同伴なんだ」
「……同伴?」
「客を連れて店に出勤すること。まあその前に日帰り温泉に付き合わなきゃいけないんだけど。待ち合わせ場所で客を待ってる最中だったんだ。女性を待たせたら悪いだろ?帰らせろ」

この男……ホストだ。
プラチナブロンドとダークシルバーの瞳。
軽く着崩したスーツと高級時計とアクセサリー。
……なるほど、納得。

「……ホストですか?」
「正解。真(シン)と申します。刺激が欲しくなった時は是非」

非現実的な異世界に来てなければすぐに気づけただろう、いかにもな出で立ち。
賢そうなメガネのOLもホストであることに気づき、男から慣れた仕草で名刺を渡され黙って受け取る。

その後のおじさんと男の会話も傑作だった。

「この世界の文献によると魔王復活の年に勇者一行が」
「やりたくない( ˙-˙ )スンッ」
「秀でた才能をお持ちの異世界の住に」
「やりたくない( ˙-˙ )スンッ」

( ˙-˙ )スンッとした顔で断固拒否する男。
意地でも話すおじさんと( ˙-˙ )スンッとしている男の温度差に、俺もOLも笑いを堪えるのに必死だった。

そして運命のステータスオープンの時。
男子高校も女子高生もOLも勇者御一行。
じゃあ俺はなんだ?
召喚されて平民だったらさすがに凹む。

「引きこもりニート君は?」

確認を躊躇する俺の真隣からした声。
アニメから飛び出した王子にコソっと話しかけられる。

「だ、誰が引きこもりニートだ」

引きこもりニートで当たってるんだけど。
クソ。コイツいい匂いするな。
これがリアルの充実した陽キャの香りか。

「ぽいから。異世界系の鉄板だと君が勇者じゃないか?」

そんな訳ないだろ。
( ˙-˙ )スンッとして嫌がろうとお前が勇者だ。
結果が出てしまったら簡単には断れないだろう。

「えっと俺のは……ん?勇者しか書いてない」
「貴殿が勇者!どうぞこの世界をお救いください!」

……は?
………は?
…………はぁぁぁぁ!?

「え、え!俺が!?二年間家に引きこもってたのに急に勇者とか言われても!」

ふざけるな!
二年間の引きこもりニートのコミュ力を舐めるな!
人と目が合うだけで石化する状態異常持ちなのに!

どう考えてもこの男が勇者だろ!
この謎の装置バグってんじゃないか!?
日本の電化製品風に叩けば直るのか!?

「プラチナブロンドの方の特殊恩恵をお聞きしても?」

ほら、王女さま(多分)だって知りたがってる!
俺のはただのバグでこの男に勇者って出てるはずだ!

「俺?遊び人」
「遊び、はい?」
「遊び人って書いてある」

……遊び人?
ホストで遊び人?

こえぇぇぇ!
でこえぇぇぇ!
俺も下手したら〝クソ引きこもりニート(童貞)〟とかだった可能性もあるってことか!

「お母さま、遊び人とは」
「聞いたことのない特殊恩恵ですね」
「勇者の文字がないと言うことは特殊能力ユニークスキルか」

男の特殊恩恵を聞いて周りもザワザワ。
コソッと話して首を傾げている黒ローブたちも多い。
男は勇者じゃなかったけど、むしろ誰も聞き覚えがない特別なスキルを持っているってことか。

「ホストで遊び人……そのままですね」
「心外だなぁ。よし、五年後大人になってから会おうか。その頃には俺みたいな男が必要になってるかもよ?」

ホストで遊び人。
一般的には良い印象とは言えない職業に就いていたことを知った女子高生は冷たく言ったけど、男は軽く去なして笑う。
職業柄そんな態度をとられるのも慣れているんだろう。

「では……プラチナブロンドの方は勇者さまのご一行では」
「ないな。勇者さまに関係する者は必ず勇者の二文字が入る」
「そんな……」

あーあ。
王女さまは男に好意を持ったんだろう。
魔王を倒せば世界を守った功労者ということになるだろうし、例え異世界人でも結婚を認めて貰える可能性があったのに。

可哀想に。
例え好きになっても身分の違いで認めて貰えない王女さまの立場も不憫だ。

「ってことで。俺はただの手違いで召喚されただけみたいだから元の世界に帰してくれ」
「そ、それが」
「同伴に遅れるって言ってんだろ。終わったなら早く」
「う、うむ。手違いだったのであればそうしてあげたいのは山々なのだが」

ここまで俺は気楽に考えてた。
おじさん(多分国王)と男の会話を聞きながら、王女さまの立場を多少憐れむくらいの余裕があったんだ。

でもその後、地獄に落とされた。

「……まさか帰れない?」

男の問いに国王は大きく頷く。
勇者の誰もが見間違いのないよう力強く。

……帰れないって。
勇者じゃない男が帰れないってことは、勇者の俺たちも?
魔王を倒しても日本には帰れないのか?

俺にもここに召喚されるまでの生活があった。
引きこもりニートだけど、大切な両親や妹も居たんだ。
他の四人にも大切な物があって大切な人も居たはず。

それなのに突然召喚されてもう帰れないって。
帰れないことを承知で召喚して、この世界を救ってくれって。

そんなのあまりにも……

「よし分かった。俺たちを召喚したのは誰だ」
「そちらの王宮魔導師たちが勇者召喚の儀を」
「全員並べ。一発ずつ殴らせろ」

男の銀糸のような艶やかで美しい髪が揺れて、見えてるダークシルバーの瞳に怒りがこもる。
今まで能天気なチャラさしか感じなかったのに、怒りのこもった強い目で握った拳をパキパキ鳴らす男に目を奪われていた。

「遊び人ホスト!駄目だから!」

見惚れていたと言えるそれを現実に戻したのは女子高生の声。

「気持ちは分かるけど落ち着け遊び人ホスト!」
「遊び人ホストでも大人なんですから堪えてください!」
「国際問題になったらどうするの!もう女の子誑かして遊んでる場合じゃなくなるのよ!」

黒いローブの腹黒そうな男たちに真っ直ぐ向かって行く男を四人がかりで止める。

なんだコイツ。
まるでバーサーカーだ。
四人がかりでも引きずられてしまうほど力が強い。
黒いローブの男たちは杖を構え、騎士たちは王さまたちを庇うように前に出て剣を構える。

駄目だ。
腹が立つ相手でも殴ったら首を刎ねられるかも知れない。
鎧を身につけ剣を帯刀しているような物騒な異世界でならそれも有り得ない話じゃない。

この男とはただこの玉座の間で会っただけ。
でもこの異世界ではたった五人だけの同朋なんだ。
死なせたくない。

「まあ良いや( ˙-˙ )スンッ」

え……止まった?
必死に止める俺たち四人を引きずった男は、またあの( ˙-˙ )スンッとした顔で止まった。

踵を返した男は今の出来事がなかったかのように平然と騎士たちに守られてる国王の前へ行くと、手のひらを上に向けた右手をスっと差し出す。

「おっさん。お手あてちょうだい」
「お手あてとは?」
「俺この世界でおっさんのヒモになる」
『ェェエエ工!?』

この男はほんとに何者なのか。
国王相手にヒモ宣言とか……呆れを超えて笑える。
元々男が怒ったのが魔導師たちだったから国王には危害を加えないと判断したのか、男の分かり易いお強請りに戦意喪失したのか、騎士たちも剣を鞘に収めたのを見てホッとした。

「まあヒモって言うか侘び料?突然異世界に召喚された奴が金も住む家も働き口もナシに生きて行けると思う?どうせ向こうの金は役立たずなんだろ?手違いだろうと召喚したのはそっちなのに寒空の下に放り出す気か?城下町で泣きながらおっさんに弄ばれたって触れ回るよ?」

なんて堂々としたお強請りなのか。
ここまで来ると恐喝だと思うけど、勇者じゃないのに召喚されて日本での生活を奪われてしまった男には当然の権利だろう。

「相応の金貨はもちろん渡そう。それで、ヒモとは?」
「ん?買う?買うなら二度と忘れられないくらいの甘い夢を見させてやるよ」

!?
おいそれはやめろ!
なんか本当に買われそうで洒落にならない。
OLも俺と同じ気持ちだったのか、ほぼ同時に男へと左右から制裁を加えた。

とりあえずこの場は収まって良かった。
恐らく三人も似たような考えだったと思う。
なんとなくみんなの表情も穏やかになったところで、男は「それからもう一つ」と追加で言い出す。

なにを言うんだ。
もうヒモ宣言(お手当て)のお強請りは通っただろ。
後はもう、勇者じゃないお前は自由に生きれば良い。

「この四人の生活は一生面倒見てくれるんだよな?」

変なお強請りはやめろよと思っていたらそんなことを。

「無論。勇者さまはこの世界の救世主なのだから」
「そっか。んじゃ良いや。あんたらの世界も色々と大変なんだろうけど、あんたらのその都合がコイツらの今までの平和な生活を奪ったことはもちろん、家族や恋人や友人のような大切な人までも失う結果になったことを生涯忘れるな」

男の言葉に不覚にも震えた。
一国の王に怯むこともなく告げる威圧を感じる低い声は、帰れないことを知って落とされた俺の心には癒しの声に聞こえた。

やっぱコイツが勇者だろ。
本当にこの男を勇者に選ばなかったなら神様は馬鹿だ。
神様は馬鹿じゃないと信じたい。





「勇者なのに真昼間っから酔っちゃって」
「急に色々あったんだから今日は許してあげましょ?」
「普段呑まないんだろ。呑み慣れた奴の呑み方じゃない」
「遊び人ホストは毎日呑んでたの?」
「そりゃあ呑むのも稼ぐための方法の一つだからな。呑まないでも客が使ってくれる奴は凄いと思う」
「意外と謙虚なとこもあるんだね」

ゆらゆら揺れる身体。
体温とその揺れが心地良い。

「暫くは騎士団の宿舎に居るのよね?」
「うん。いつ買われても良いように毎日磨いとかないと」
「……ゲス」
「あ、高校生にはまだ早かったか」
「天誅!」
「コラ。ヒカルを落とすだろ」

夢現に聞こえる会話と騎士団の二人も加えた笑い声。
どうやらこの男も無事に王宮に残るようで良かった。

この異世界で同じ日本人なのは俺たち五人だけ。
まだ一緒に居られるようで良かった。
あの二人に感謝しないと。

周囲の声を一喝した王妃の凛々しい姿。
国王よりあの人の方が『王』に向いてる気がする。
まだ幼さの残る王女も子供のように駄々をこねるでもなく、特別な力を持った男を王宮に残した方が良い理由をしっかりと話していた。

この異世界の人たちの様子を見て感じた俺の予想だと、男の持つ〝遊び人〟という特殊恩恵は結構なじゃじゃ馬だ。
ただ、この男ならどんなじゃじゃ馬も上手く扱える気がする。

だってホストだからね。


次の日。

「クッ……なんか腰が痛い……まさか昨日あの後に何か(震)」

ごめんヒカル。
結局地面に落とした( ˙-˙ )スンッ

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