街角で悪役令嬢役にスカウトされた件 【OKしたけど、異世界でサスペンスだとは聞いてない!】

なつきコイン

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第一幕 悪役公爵令嬢(闇魔法使い8歳)王宮書庫殺人事件

4. 目覚めればそこは……

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「ここ、どこだっけ?」

 気がついたら私は、天蓋付きのベッドに寝ていた。
 とりあえず上体を起こして周りを確認する。

「見たことない部屋だ……」

 ベッドもそうだが、部屋にある調度品がどれも高級そうだ。

 私は寝る前の記憶を探っていく。

「確か、オーディションに落ちて、帰る途中にスカウトされたんだったわ」

 そうだ、悪役令嬢役を引き受けることになって、それから、目を覚ましたら公爵邸だと言われて、光に包まれたのだった。

「あれは魔法だったのかしら? そんなことあり得ないわよね」

 ともあれ、あのプロデューサーが言ったことが本当なら、ここは公爵邸だろう。
 ちょっと、拉致されたように連れてこられたが、冷静に考えてみたら、もしかしたらこれはドッキリ番組なのだろうか?

 魔法や異世界なんてありえない、カラクリがあると考えるのが一番現実的だ。

 それなら、今も隠しカメラで撮影されているはずである。
 役者としては、気づかないふりをして、不自然にならないように演技を続けた方がいいだろう。

 さて、そうと決まれば、これからどうすべきだろう。
 枕元を見ると、そこには渡された台本が置かれていた。

 私はその台本を手に取る。
 改めて、中身を確認しようとしたが、そこで、それどころではないことに気づいてしまった。

「……手が小さい?」

 自分の手が、子どものように小さかった。
 どうなっているのだろう? 確認すると手だけでなく、体全体が小さくなっているようだ。

 こんなこと、ドッキリでできる? できるわけがない!

 部屋に姿見があったので、私はベッドから飛び降り、鏡の前に立った。

「なんじゃこりゃー!」

 私は、思わず大声を上げてしまった。
 鏡に映った私は、黒髪の前髪パッツンのおかっぱ頭に、釣り上がった黒目、鼻筋が通った、クレオパトラを想像させられる。その顔は、確かに私で間違いなかったが、サイズが明らかに幼女のそれだった。

「子どもに戻ってる?」

 この場合、若返ったと喜ぶべきところだろうか?
 やはり、これは魔法? ということは、ここは異世界?

 ショックが大き過ぎて、次の行動に移れないでいると、部屋のドアがいきなり開いて、人が入ってきた。

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