5 / 118
第一幕 悪役公爵令嬢(闇魔法使い8歳)王宮書庫殺人事件
4. 目覚めればそこは……
しおりを挟む
「ここ、どこだっけ?」
気がついたら私は、天蓋付きのベッドに寝ていた。
とりあえず上体を起こして周りを確認する。
「見たことない部屋だ……」
ベッドもそうだが、部屋にある調度品がどれも高級そうだ。
私は寝る前の記憶を探っていく。
「確か、オーディションに落ちて、帰る途中にスカウトされたんだったわ」
そうだ、悪役令嬢役を引き受けることになって、それから、目を覚ましたら公爵邸だと言われて、光に包まれたのだった。
「あれは魔法だったのかしら? そんなことあり得ないわよね」
ともあれ、あのプロデューサーが言ったことが本当なら、ここは公爵邸だろう。
ちょっと、拉致されたように連れてこられたが、冷静に考えてみたら、もしかしたらこれはドッキリ番組なのだろうか?
魔法や異世界なんてありえない、カラクリがあると考えるのが一番現実的だ。
それなら、今も隠しカメラで撮影されているはずである。
役者としては、気づかないふりをして、不自然にならないように演技を続けた方がいいだろう。
さて、そうと決まれば、これからどうすべきだろう。
枕元を見ると、そこには渡された台本が置かれていた。
私はその台本を手に取る。
改めて、中身を確認しようとしたが、そこで、それどころではないことに気づいてしまった。
「……手が小さい?」
自分の手が、子どものように小さかった。
どうなっているのだろう? 確認すると手だけでなく、体全体が小さくなっているようだ。
こんなこと、ドッキリでできる? できるわけがない!
部屋に姿見があったので、私はベッドから飛び降り、鏡の前に立った。
「なんじゃこりゃー!」
私は、思わず大声を上げてしまった。
鏡に映った私は、黒髪の前髪パッツンのおかっぱ頭に、釣り上がった黒目、鼻筋が通った、クレオパトラを想像させられる。その顔は、確かに私で間違いなかったが、サイズが明らかに幼女のそれだった。
「子どもに戻ってる?」
この場合、若返ったと喜ぶべきところだろうか?
やはり、これは魔法? ということは、ここは異世界?
ショックが大き過ぎて、次の行動に移れないでいると、部屋のドアがいきなり開いて、人が入ってきた。
気がついたら私は、天蓋付きのベッドに寝ていた。
とりあえず上体を起こして周りを確認する。
「見たことない部屋だ……」
ベッドもそうだが、部屋にある調度品がどれも高級そうだ。
私は寝る前の記憶を探っていく。
「確か、オーディションに落ちて、帰る途中にスカウトされたんだったわ」
そうだ、悪役令嬢役を引き受けることになって、それから、目を覚ましたら公爵邸だと言われて、光に包まれたのだった。
「あれは魔法だったのかしら? そんなことあり得ないわよね」
ともあれ、あのプロデューサーが言ったことが本当なら、ここは公爵邸だろう。
ちょっと、拉致されたように連れてこられたが、冷静に考えてみたら、もしかしたらこれはドッキリ番組なのだろうか?
魔法や異世界なんてありえない、カラクリがあると考えるのが一番現実的だ。
それなら、今も隠しカメラで撮影されているはずである。
役者としては、気づかないふりをして、不自然にならないように演技を続けた方がいいだろう。
さて、そうと決まれば、これからどうすべきだろう。
枕元を見ると、そこには渡された台本が置かれていた。
私はその台本を手に取る。
改めて、中身を確認しようとしたが、そこで、それどころではないことに気づいてしまった。
「……手が小さい?」
自分の手が、子どものように小さかった。
どうなっているのだろう? 確認すると手だけでなく、体全体が小さくなっているようだ。
こんなこと、ドッキリでできる? できるわけがない!
部屋に姿見があったので、私はベッドから飛び降り、鏡の前に立った。
「なんじゃこりゃー!」
私は、思わず大声を上げてしまった。
鏡に映った私は、黒髪の前髪パッツンのおかっぱ頭に、釣り上がった黒目、鼻筋が通った、クレオパトラを想像させられる。その顔は、確かに私で間違いなかったが、サイズが明らかに幼女のそれだった。
「子どもに戻ってる?」
この場合、若返ったと喜ぶべきところだろうか?
やはり、これは魔法? ということは、ここは異世界?
ショックが大き過ぎて、次の行動に移れないでいると、部屋のドアがいきなり開いて、人が入ってきた。
0
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
精霊に愛される(呪いにもにた愛)少女~全属性の加護を貰う~
如月花恋
ファンタジー
今この世界にはたくさんの精霊がいる
その精霊達から生まれた瞬間に加護を貰う
稀に2つ以上の属性の2体の精霊から加護を貰うことがある
まぁ大体は親の属性を受け継ぐのだが…
だが…全属性の加護を貰うなど不可能とされてきた…
そんな時に生まれたシャルロッテ
全属性の加護を持つ少女
いったいこれからどうなるのか…
ネットワーカーな私は異世界でも不労所得で生きたい 悪役令嬢として婚約破棄を狙ったら、王家全員に謙虚な聖女と勘違いされて外堀を埋められました
来栖とむ
ファンタジー
「私の目標は、十七歳での完全リタイア。――それ以外はすべて『ノイズ』ですわ」
ブラックIT企業のネットワークエンジニア兼、ガチ投資家だった前世を持つ公爵令嬢リゼット。 彼女が転生したのは、十七歳の誕生日に「断罪」が待ち受ける乙女ゲームの世界だった。
「婚約破棄? 結構です。むしろ退職金(慰謝料)をいただけます?」
死を回避し、優雅な不労所得生活(FIRE)を手に入れるため、リゼットは前世の知識をフル稼働させる。
魔法を「論理回路」としてハックし、物理法則をデバッグ。
投資理論で王国の経済を掌握し、政治的リスクを徹底的にヘッジ。
……はずだったのに。 面倒を避けるために効率化した魔法は「神業」と称えられ、 資産を守るために回避した戦争は「救国の奇跡」と呼ばれ、 気づけば「沈黙の賢者」として全国民から崇拝されるハメに!?
さらには、攻略対象の王子からは「重すぎる信仰」を向けられ、 ライバルのはずのヒロインは「狂信的な弟子」へとジョブチェンジ。
世界という名のバックエンドをデバッグした結果、リゼットは「世界の管理者(創造主代行)」として、永遠のメンテナンス業務に強制就職(王妃確定)させられそうになっていて――!?
「勘弁して。私の有給休暇(隠居生活)はどこにあるのよ!!」
投資家令嬢リゼットによる、勘違いと爆速の隠居(できない)生活、ここに開幕!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまで
ChaCha
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したことに気づいたアイナ・ネルケ。
だが彼女はヒロインではない――ただの“モブ令嬢”。
「私は観る側。恋はヒロインのもの」
そう決めて、治癒魔術科で必死に学び、気合いと根性で仲間を癒し続けていた。
筋肉とビンタと回復の日々。
それなのに――
「大丈夫だ。俺が必ず君を守る」
野外訓練で命を救った騎士、エルンスト・トゥルぺ。
彼の瞳と声が、治癒と共に魂に触れた瞬間から、世界が静かに変わり始める。
幼馴染ヴィルの揺れる視線。
家族の温かな歓迎。
辺境伯領と学園という“日常の戦場”。
「……好き」
「これは恋だ。もう、モブではいたくない」
守られるだけの存在ではなく、選ばれる覚悟を決めたモブ令嬢と、
現実しか知らない騎士の、静かで激しい溺愛の始まり。
これは――
モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまでの物語。
※溺愛表現は後半からです。のんびり更新します。
※作者の好みにより筋肉と気合い…ヤンデレ落ち掛けが踊りながらやって来ます。
※これは恋愛ファンタジーです。ヒロインと違ってモブは本当に大変なんです。みんなアイナを応援してあげて下さい!!
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる