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自由な男

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「ほら、これ飲めよ」
稜空は一葉に飲み物を差し出した
「ありがとうございます」
一葉が飲み物を受け取り笑顔を向けると稜空は自分の飲み物をあけ一葉に話しかける

「お前も転校して来たのに大変だな」

すると一葉は苦笑いをする

「ハハ、ほんとに、昔から僕気が弱くて、山下君みたいになりたいな」

「俺なんか、ただのガラの悪い奴だろ」

そう言うと飲み物を一気に飲み終え立ち上がった。

「じゃあ、俺帰るわ」

「え?まだ授業がのこって…」

「そんなのうけてられねぇよ、じゃあな一葉」

稜空は手をひらひらと振り去っていった。

「なんだか、ホントに自由な人だな…でも…気に入りました」
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