21 / 52
ダンジョンは地下深く
これさえ無ければなぁ。
しおりを挟む
「よーし全員名前貰えたな?なら今から飯だ飯!人数多いからな、手伝え」
アデルさんや、何処から出したんですかその木のお玉。
極々普通に手に持っているけど。そして大きなお鍋。私持ってないよ、こんな大きなの。昨夜出したのはもっと小さかったし。
何だか色々突っ込みたい気分なのだけど、兎に角お昼ご飯です。
無論料理人はアデルで、お肉や野菜のごった煮です。調味料は塩だけだけど、物資が無いし文句は言いませんよ?でもちょっと聞いておきたい。
「ん?砂糖に他の調味料を手に入れたいって?」
うんうん。
流石に塩だけだと飽きるし、時々は甘味が欲しい。
調味料が無いようならハーブとかでもOK。味が単調で無いほうが良いしね。
「砂糖とかハーブ類か、レーベル女の子だもんな成程」
いや女の子じゃなくても甘味って食べたくなるじゃない?それに辛いモノだって食べられるよ私は。
それ以前に前世通りの年齢なら女の子って感じじゃないんだけど、そこはアデルだからなぁ…三千年の年齢と前世の年齢、どう考えても私のが幼い。
「俺の場合はダンジョンの内部でキビ砂糖を収穫してる。後は…」
ん?収穫?
「ダンジョンの内部は気温が穏やかでな、そこでダンジョンの手先が器用な魔物達が農作業をしている。俺の場合見た目がどうみても魔物だし、実際魔物以外何者でも無いしな。人間が居る所等は寄れないし、人間が食うものを購入など、本来なら出来ない。ま、あの変わり者の商人が通いで来るから今はかなり助かって居るし、前と違って随分と贅沢になったな」
そうか、アデル蜘蛛だもんね。
今ちょっとだけ寂しそうな気がしたけど、気の所為…って訳じゃないのかも。
「言っとくが」
ん?
「俺のダンジョンには俺、いや私と同じ様な種族の蜘蛛が配下として居るからな。だから特に不自由ってワケじゃないし、寂しいってワケじゃないぞ」
んん?
「…私のこの姿になってから配下と意思の疎通は出来るが、会話はし難く為り、話は通じなくなったがな…」
そしてツイッとそっぽを向くって、アデル?
「ぱぱ、よしよし」
「…」
あざとくルクレツィアがアデルの頭を撫でようとして、身長が足りないからアデルの蜘蛛の足あたりをナデナデしている。それでも嬉しいのか何なのか、大人しく撫でられているアデル。
…そっか、寂しいのか。
だから私が産まれて見に来たのかな。
「(こういう事しとくと気が引けるって本当か?)」
「(ん。女は寂しそう、な、男に弱い。かも?ぱぱ、女顔で綺麗、だから、こう言った、普段と違う顔見せる、と、キュンキュンくる、かも、知れない。…来ない、かも、しれない)」
「(どっち?)」
もしもし?
小声で話しているつもりだろうけど丸聞こえだよ!
そしてアデルにルクレツィア、二人共腹黒い!
何時の間に二人の間で相談っていうかこういう風に言うって言うのを決めたのやら。
油断ならないわ…。
* * *
「あ」
「ん?どーしたレーベル」
「何か眼の前にルーレット?みたいなのが急に出て来た」
相変わらずお皿が無いのでアデルに貰った竹筒を2つに割り、それをお皿代わりにし、またアデルが皆のお箸を制作してくれたのでそれを頂いて使う(私のは前に作って貰った物を洗って再利用)。お行儀が悪いけど今は我慢して貰って、皆で床に直接座ってご飯を食べ終わった。中々美味しかったなってのんびり食後のお茶、ではなくアデル曰く、『薬草の葉っぱ』を容器に入れてからお湯を沸かしただけのお茶の様なモノをのんびりと頂く。
休憩したからMPが回復したかな~と思ってステータス画面を出してみたら、唐突に半透明な丸いルーレット画面が表示された。
「お、珍しいな。俺の場合だと数年に一度あるかないかしか出て来ないな。ここ数百年程配下召喚はしてないから尚更だけどな」
ほうほうって感心した様に此方をみて呟くアデル。
「因みにこれ、放置しておくとどうなるの?」
「んー確か翌日には勝手に消えた気がするな。アノ時は例の大蜥蜴が邪魔しに来て、それ所じゃなかったからな。ったく、デカトカゲめ」
アデルの機嫌が悪化してる。
蟀谷の辺りがピクピクとしている辺り、業腹なんだろうなぁ。
その気持はとっても分かります、ええ、嫌になるぐらい。私の糧の深淵の森を燃やされて、死活問題直結してもしあの場にアデルが居なかったらどうなっていたのやらって感じだしね。
水も無い、食料も無い。あるのはスグ燃やされそうな出来立てほやほやのダンジョンだけって言う。しかもドラゴンさんに掛かればあっという間に燃やされてしまうって言う、貧弱さ極めたダンジョン。
ほんっとドラゴンさん、頼むからこれ以上迷惑掛けないで欲しいんだけど、多分無理だろうなぁ~あの口調だと。
しっかしまぁ…
「んん?MPがすっかり元に戻ってる?」
ごはんを食べ終わって、ルーレットみたいなのが出たから回すついでにステータス画面を見てみたら、ほぼ空になっていたMPが全快している。この世界ってもしかして食事とかで回復する事も出来るのかな?
「ごった煮の中にMP回復剤の元になった葉を入れたからな。その分MPの回復が早まったんだろ。これで少しはレーベルが倒れ難くなったんじゃないか?」
アデルに気を使われてしまったらしい。
う、うーんこの人、いや蜘蛛さんってば怖いくらい私に優しいんだよなぁ。
「(これで少しはレーベル俺のこと気にかけるかな?)」
「(ぱぱ、ふぁいと)
「(おう)」
「(でもまま、ますたー、これだけ、じゃ、落ちない)」
「(だよな。どうすれば良い?)」
「(時間、大事)」
「(時間か、甲斐性あるとこ見せればなんとかなる、か?)」
「(ぱぱ、だいじなこと、見逃してる)」
「(お?何処らへん見逃してる?)」
「(ますたー、ぱぱの足、蜘蛛足、コワがってる)」
「(これはなぁ…)」
「(ぱぱ、むずかし?し?)」
「(進化すればなんとか。だが前に進化したのは三百年ぐらい前だから、早々出来ないだろうしなぁ)」
「(ぱぱ、進化すれ、ば、人なる?ごぶりんなる?)」
「(ゴブリンは無いな、次あるとしたら擬態とか化身かと思うんだが、中々なぁ)」
「(ぱぱ、きあ、い)」
そこの二人、部屋の隅でコソコソしてるけど声丸聞こえだから、エルフだけあって聴覚が良いのかも知れないけど。
…これさえ無ければなぁ。
アデルさんや、何処から出したんですかその木のお玉。
極々普通に手に持っているけど。そして大きなお鍋。私持ってないよ、こんな大きなの。昨夜出したのはもっと小さかったし。
何だか色々突っ込みたい気分なのだけど、兎に角お昼ご飯です。
無論料理人はアデルで、お肉や野菜のごった煮です。調味料は塩だけだけど、物資が無いし文句は言いませんよ?でもちょっと聞いておきたい。
「ん?砂糖に他の調味料を手に入れたいって?」
うんうん。
流石に塩だけだと飽きるし、時々は甘味が欲しい。
調味料が無いようならハーブとかでもOK。味が単調で無いほうが良いしね。
「砂糖とかハーブ類か、レーベル女の子だもんな成程」
いや女の子じゃなくても甘味って食べたくなるじゃない?それに辛いモノだって食べられるよ私は。
それ以前に前世通りの年齢なら女の子って感じじゃないんだけど、そこはアデルだからなぁ…三千年の年齢と前世の年齢、どう考えても私のが幼い。
「俺の場合はダンジョンの内部でキビ砂糖を収穫してる。後は…」
ん?収穫?
「ダンジョンの内部は気温が穏やかでな、そこでダンジョンの手先が器用な魔物達が農作業をしている。俺の場合見た目がどうみても魔物だし、実際魔物以外何者でも無いしな。人間が居る所等は寄れないし、人間が食うものを購入など、本来なら出来ない。ま、あの変わり者の商人が通いで来るから今はかなり助かって居るし、前と違って随分と贅沢になったな」
そうか、アデル蜘蛛だもんね。
今ちょっとだけ寂しそうな気がしたけど、気の所為…って訳じゃないのかも。
「言っとくが」
ん?
「俺のダンジョンには俺、いや私と同じ様な種族の蜘蛛が配下として居るからな。だから特に不自由ってワケじゃないし、寂しいってワケじゃないぞ」
んん?
「…私のこの姿になってから配下と意思の疎通は出来るが、会話はし難く為り、話は通じなくなったがな…」
そしてツイッとそっぽを向くって、アデル?
「ぱぱ、よしよし」
「…」
あざとくルクレツィアがアデルの頭を撫でようとして、身長が足りないからアデルの蜘蛛の足あたりをナデナデしている。それでも嬉しいのか何なのか、大人しく撫でられているアデル。
…そっか、寂しいのか。
だから私が産まれて見に来たのかな。
「(こういう事しとくと気が引けるって本当か?)」
「(ん。女は寂しそう、な、男に弱い。かも?ぱぱ、女顔で綺麗、だから、こう言った、普段と違う顔見せる、と、キュンキュンくる、かも、知れない。…来ない、かも、しれない)」
「(どっち?)」
もしもし?
小声で話しているつもりだろうけど丸聞こえだよ!
そしてアデルにルクレツィア、二人共腹黒い!
何時の間に二人の間で相談っていうかこういう風に言うって言うのを決めたのやら。
油断ならないわ…。
* * *
「あ」
「ん?どーしたレーベル」
「何か眼の前にルーレット?みたいなのが急に出て来た」
相変わらずお皿が無いのでアデルに貰った竹筒を2つに割り、それをお皿代わりにし、またアデルが皆のお箸を制作してくれたのでそれを頂いて使う(私のは前に作って貰った物を洗って再利用)。お行儀が悪いけど今は我慢して貰って、皆で床に直接座ってご飯を食べ終わった。中々美味しかったなってのんびり食後のお茶、ではなくアデル曰く、『薬草の葉っぱ』を容器に入れてからお湯を沸かしただけのお茶の様なモノをのんびりと頂く。
休憩したからMPが回復したかな~と思ってステータス画面を出してみたら、唐突に半透明な丸いルーレット画面が表示された。
「お、珍しいな。俺の場合だと数年に一度あるかないかしか出て来ないな。ここ数百年程配下召喚はしてないから尚更だけどな」
ほうほうって感心した様に此方をみて呟くアデル。
「因みにこれ、放置しておくとどうなるの?」
「んー確か翌日には勝手に消えた気がするな。アノ時は例の大蜥蜴が邪魔しに来て、それ所じゃなかったからな。ったく、デカトカゲめ」
アデルの機嫌が悪化してる。
蟀谷の辺りがピクピクとしている辺り、業腹なんだろうなぁ。
その気持はとっても分かります、ええ、嫌になるぐらい。私の糧の深淵の森を燃やされて、死活問題直結してもしあの場にアデルが居なかったらどうなっていたのやらって感じだしね。
水も無い、食料も無い。あるのはスグ燃やされそうな出来立てほやほやのダンジョンだけって言う。しかもドラゴンさんに掛かればあっという間に燃やされてしまうって言う、貧弱さ極めたダンジョン。
ほんっとドラゴンさん、頼むからこれ以上迷惑掛けないで欲しいんだけど、多分無理だろうなぁ~あの口調だと。
しっかしまぁ…
「んん?MPがすっかり元に戻ってる?」
ごはんを食べ終わって、ルーレットみたいなのが出たから回すついでにステータス画面を見てみたら、ほぼ空になっていたMPが全快している。この世界ってもしかして食事とかで回復する事も出来るのかな?
「ごった煮の中にMP回復剤の元になった葉を入れたからな。その分MPの回復が早まったんだろ。これで少しはレーベルが倒れ難くなったんじゃないか?」
アデルに気を使われてしまったらしい。
う、うーんこの人、いや蜘蛛さんってば怖いくらい私に優しいんだよなぁ。
「(これで少しはレーベル俺のこと気にかけるかな?)」
「(ぱぱ、ふぁいと)
「(おう)」
「(でもまま、ますたー、これだけ、じゃ、落ちない)」
「(だよな。どうすれば良い?)」
「(時間、大事)」
「(時間か、甲斐性あるとこ見せればなんとかなる、か?)」
「(ぱぱ、だいじなこと、見逃してる)」
「(お?何処らへん見逃してる?)」
「(ますたー、ぱぱの足、蜘蛛足、コワがってる)」
「(これはなぁ…)」
「(ぱぱ、むずかし?し?)」
「(進化すればなんとか。だが前に進化したのは三百年ぐらい前だから、早々出来ないだろうしなぁ)」
「(ぱぱ、進化すれ、ば、人なる?ごぶりんなる?)」
「(ゴブリンは無いな、次あるとしたら擬態とか化身かと思うんだが、中々なぁ)」
「(ぱぱ、きあ、い)」
そこの二人、部屋の隅でコソコソしてるけど声丸聞こえだから、エルフだけあって聴覚が良いのかも知れないけど。
…これさえ無ければなぁ。
0
あなたにおすすめの小説
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
猫なので、もう働きません。
具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。
やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!?
しかもここは女性が極端に少ない世界。
イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。
「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。
これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。
※表紙はAI画像です
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
悪役令嬢の心変わり
ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。
7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。
そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス!
カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる