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魔王が何故か、主神?の乗り物を召喚した件
アーデルベルトの思い Ⅱ
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side:アデル
当時まだ魔物、今もだが姿形も今ある人に似た上半身も全て蜘蛛そのものだった頃。
朧気にある記憶を辿ると、微睡むように月日だけが過ぎ行き、何十何百もの『魔王』達がアデルのダンジョンのコアを目掛けて襲いかかり、その度に屠った。
屠った数だけ、その分だけアデルの心は冷えた気持ちになっていくだけだったのに対し、人族はアデルのコアを狙うが、『魔王』達とは明らかに違う意味での狙い方で興味を持った。
時に金のため。
時に顕示欲のため。
時にコアのエネルギーのため。
時に時代の支配者のため。
時に宗教的な意味合いのため。
そして最後、家族のため。
『魔王』なら皆同じ目的である【力】を求めて襲い掛かって来るのに対し、人は何故”個”や”時代”により違うのだろう。何故様々な目的があるのだろう。
非常に面白い。
と同時に何故か無性に惹かれる。
それからはダンジョンに侵入して来る人族を観察するようになった。
時折配下の者を倒され、殺された事もあり怒り狂った事もあるが、徐々にそれはお互い様だと理解していった。彼らは遊びに来たワケでも無ければ、暇つぶしに来たワケでも無い。
狩りに来たのだ。
殺しに来たのだ。
考えてみれば分かることなのだが、その時は未熟な魔物であった為に理解し難かった。だが現在の姿に似て来てからは、徐々に思考も変わって来る様になった。
そして。
興味のため、自身の進化は全て人族に”似せる”形態を取れるモノに近付ける事にした。如何せん元が魔物の蜘蛛のためか、形態はどうしても蜘蛛からは外せなかったが。
何度か進化を繰り返して居た時、スキル擬態を得て歓喜した。
これで蜘蛛から脱せる、と。
だが得た擬態からは不気味な人モドキへと変化しただけ。
後で分かったが、この擬態は今の最終進化への途中段階、つまり中途半端な状態までしか擬態出来ていなかった。顔は不気味な烏の様な、狼のように口先が長く突き出て牙が唇から飛び出ており、身体は肩だけが人へと変化。他は全て元の蜘蛛のままか、不気味なケロイド状のモノが表面を覆っており、見るに耐えぬ状態だった。
何せ普段何事にも気にしない配下達が私のその擬態姿を目に入れた途端、蜘蛛の子を散らす様に一斉に逃げ出した程だ。
今でも当時の事を知っている配下が、
『この世の終わりかと思った』
『怖すぎです』
等と話すほどだ。
どれだけ不気味な姿になったのかお分かり頂けるだろうか。
それでも、時折私は隠れてだがその不気味な姿へと擬態を繰り返した。
理由は擬態にはレベルが存在して居たからだ。
何十と繰り返す内に上半身がややマシになり、人型へとなっていったが残念ながら下半身だけは今のような蜘蛛の姿から離れることは叶わなかった。恐らくこの姿が進化の最終段階だからだろうと思う。
そして。
結果―…残念ながら私、いや俺は。魔物は魔物の運命から逃れられないことを知った。
人になれないのだ、どうあがいても。
何故なのだろう。
―それが世界の摂理。
魔王とは、ダンジョンの魔王とはソウイウモノなのだろうか。
―より魔物としての闘争本能を植え付けるため。
世界は魔王を何だと思っているのか。
―世界の贄。
思う度に、その都度的確な言葉がアデルの内部の柔らかい部分に突き刺さる。
この世界は未熟で、月日だけは進むが文明の進行具合が極めて遅い。
そのため世界に組み込まれた『ダンジョンの魔王システム』。
それもまた、アデルの内部に知識として内蔵されてはいるが、ソレがなんなのか当時全身蜘蛛だったアデルは理解して居なかった。
だが今ならわかる。
この世界のダンジョンに発生する魔王は、資源の一部であると。
ダンジョンの『魔王の間』。そのものはそのシステムを生む『魔王』を産出する場であり、同時にコアの燃料を高品質な物へと仕上げて行く場であると。
アデルはこのシステムから逸脱してしまった者であると理解している。
【内部の声】がそうだと言うようにアデルに知らせたから。
同時に逸脱した際に今の上半身だけ人族の男の身体になったのだが。
それと同時に。
この姿に成ってからの極度の女運の無さ。
絶対に呪われて居る。
そうとしか思えない。
『ダンジョンの魔王』はスキルに『創造神の呪い』が付属されて居ることが多い。
種族がアデルのような『魔物』か『魔族』相手に限定されているようだが。
その呪いが何なのかは具体的なことは書かれていない。過去殺した魔族や魔物の『ダンジョンの魔王』は何名か明らかに呪いを受けていると思われる姿もあったが、判断がつかない者も居た。
更には種族が獣人の『ダンジョンの魔王』達。
彼らにはスキルに『創造神の呪い』は無い。
代わりに後に付属していると思われるスキルには必ず『狂乱』『狂気』と言ったモノをべったりと、嫌な程に纏わり付かせた状態で狂気に走り、ほぼ200年未満で全ての者は討伐されてしまった。
残ったのはアデルの忠告を聞き入れ、慎ましく生きる者か、去勢してしまった者のみ。
その慎ましく生きている者も恐らくそう遠からず死すと、当人から連絡が入ったのはつい先日。
届けてくれた彼女の小さな青い鳥の使い魔に礼を言い、受け取った手紙を読みつつ逃げないのかと思ったが、ダンジョンがある限り逃げることは出来ぬし、彼女は既に覚悟を決めている。
更に、彼女は等々見つけてしまった様だ。
その手紙にはこう書かれていた。
『己の討伐隊の中に恐らく番が居るでしょう』、と。
更に『彼は討伐隊の中で恐らくですが、最下層の扱いを受けている。私は救いたい』と書かれており、その手紙の中には彼女のダンジョンのコアが入っており―…その色は既に色褪せて居た。
彼女は既に亡くなったのだろう。
番はどうなったのかは分からない。
だがこのコアがあれば、数年もしくは数十年数百年後には彼女は生き返ることが出来る。
ただその際、スキルに『狂気』等付属されて居なければいいが。
付属されていれば…アデルの敵となる。
「創造神は俺に何をさせたいのだ」
それがアデルに貸せられた呪いだとしても。
アデル自身が嫌だと言っても。
彼がシステムから逸脱した際に付属されたスキル、『魔王の管理者』及び『魔王の魂の管理者』は決して外すことが出来ないのだから。
当時まだ魔物、今もだが姿形も今ある人に似た上半身も全て蜘蛛そのものだった頃。
朧気にある記憶を辿ると、微睡むように月日だけが過ぎ行き、何十何百もの『魔王』達がアデルのダンジョンのコアを目掛けて襲いかかり、その度に屠った。
屠った数だけ、その分だけアデルの心は冷えた気持ちになっていくだけだったのに対し、人族はアデルのコアを狙うが、『魔王』達とは明らかに違う意味での狙い方で興味を持った。
時に金のため。
時に顕示欲のため。
時にコアのエネルギーのため。
時に時代の支配者のため。
時に宗教的な意味合いのため。
そして最後、家族のため。
『魔王』なら皆同じ目的である【力】を求めて襲い掛かって来るのに対し、人は何故”個”や”時代”により違うのだろう。何故様々な目的があるのだろう。
非常に面白い。
と同時に何故か無性に惹かれる。
それからはダンジョンに侵入して来る人族を観察するようになった。
時折配下の者を倒され、殺された事もあり怒り狂った事もあるが、徐々にそれはお互い様だと理解していった。彼らは遊びに来たワケでも無ければ、暇つぶしに来たワケでも無い。
狩りに来たのだ。
殺しに来たのだ。
考えてみれば分かることなのだが、その時は未熟な魔物であった為に理解し難かった。だが現在の姿に似て来てからは、徐々に思考も変わって来る様になった。
そして。
興味のため、自身の進化は全て人族に”似せる”形態を取れるモノに近付ける事にした。如何せん元が魔物の蜘蛛のためか、形態はどうしても蜘蛛からは外せなかったが。
何度か進化を繰り返して居た時、スキル擬態を得て歓喜した。
これで蜘蛛から脱せる、と。
だが得た擬態からは不気味な人モドキへと変化しただけ。
後で分かったが、この擬態は今の最終進化への途中段階、つまり中途半端な状態までしか擬態出来ていなかった。顔は不気味な烏の様な、狼のように口先が長く突き出て牙が唇から飛び出ており、身体は肩だけが人へと変化。他は全て元の蜘蛛のままか、不気味なケロイド状のモノが表面を覆っており、見るに耐えぬ状態だった。
何せ普段何事にも気にしない配下達が私のその擬態姿を目に入れた途端、蜘蛛の子を散らす様に一斉に逃げ出した程だ。
今でも当時の事を知っている配下が、
『この世の終わりかと思った』
『怖すぎです』
等と話すほどだ。
どれだけ不気味な姿になったのかお分かり頂けるだろうか。
それでも、時折私は隠れてだがその不気味な姿へと擬態を繰り返した。
理由は擬態にはレベルが存在して居たからだ。
何十と繰り返す内に上半身がややマシになり、人型へとなっていったが残念ながら下半身だけは今のような蜘蛛の姿から離れることは叶わなかった。恐らくこの姿が進化の最終段階だからだろうと思う。
そして。
結果―…残念ながら私、いや俺は。魔物は魔物の運命から逃れられないことを知った。
人になれないのだ、どうあがいても。
何故なのだろう。
―それが世界の摂理。
魔王とは、ダンジョンの魔王とはソウイウモノなのだろうか。
―より魔物としての闘争本能を植え付けるため。
世界は魔王を何だと思っているのか。
―世界の贄。
思う度に、その都度的確な言葉がアデルの内部の柔らかい部分に突き刺さる。
この世界は未熟で、月日だけは進むが文明の進行具合が極めて遅い。
そのため世界に組み込まれた『ダンジョンの魔王システム』。
それもまた、アデルの内部に知識として内蔵されてはいるが、ソレがなんなのか当時全身蜘蛛だったアデルは理解して居なかった。
だが今ならわかる。
この世界のダンジョンに発生する魔王は、資源の一部であると。
ダンジョンの『魔王の間』。そのものはそのシステムを生む『魔王』を産出する場であり、同時にコアの燃料を高品質な物へと仕上げて行く場であると。
アデルはこのシステムから逸脱してしまった者であると理解している。
【内部の声】がそうだと言うようにアデルに知らせたから。
同時に逸脱した際に今の上半身だけ人族の男の身体になったのだが。
それと同時に。
この姿に成ってからの極度の女運の無さ。
絶対に呪われて居る。
そうとしか思えない。
『ダンジョンの魔王』はスキルに『創造神の呪い』が付属されて居ることが多い。
種族がアデルのような『魔物』か『魔族』相手に限定されているようだが。
その呪いが何なのかは具体的なことは書かれていない。過去殺した魔族や魔物の『ダンジョンの魔王』は何名か明らかに呪いを受けていると思われる姿もあったが、判断がつかない者も居た。
更には種族が獣人の『ダンジョンの魔王』達。
彼らにはスキルに『創造神の呪い』は無い。
代わりに後に付属していると思われるスキルには必ず『狂乱』『狂気』と言ったモノをべったりと、嫌な程に纏わり付かせた状態で狂気に走り、ほぼ200年未満で全ての者は討伐されてしまった。
残ったのはアデルの忠告を聞き入れ、慎ましく生きる者か、去勢してしまった者のみ。
その慎ましく生きている者も恐らくそう遠からず死すと、当人から連絡が入ったのはつい先日。
届けてくれた彼女の小さな青い鳥の使い魔に礼を言い、受け取った手紙を読みつつ逃げないのかと思ったが、ダンジョンがある限り逃げることは出来ぬし、彼女は既に覚悟を決めている。
更に、彼女は等々見つけてしまった様だ。
その手紙にはこう書かれていた。
『己の討伐隊の中に恐らく番が居るでしょう』、と。
更に『彼は討伐隊の中で恐らくですが、最下層の扱いを受けている。私は救いたい』と書かれており、その手紙の中には彼女のダンジョンのコアが入っており―…その色は既に色褪せて居た。
彼女は既に亡くなったのだろう。
番はどうなったのかは分からない。
だがこのコアがあれば、数年もしくは数十年数百年後には彼女は生き返ることが出来る。
ただその際、スキルに『狂気』等付属されて居なければいいが。
付属されていれば…アデルの敵となる。
「創造神は俺に何をさせたいのだ」
それがアデルに貸せられた呪いだとしても。
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