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3話
意外と説明って面倒ですのよ?
この数名の方は知らないみたいですけど他の人は皆知っていますしね。
アレックス様に関しては明らかに王妃様が悪いですわ。
本人のことなのに何も教えないとは。
はぁ...と本日何回目かわからないため息をついてから
「まず、アレックス様は陛下のお子様ではありませんわ」
と私が言うとアレックスは
「そんな嘘を信じるわけがないだろう!?」
と叫んで周りに同意を求めるように見渡したが、皆白けた目を向けている。
やっと気付いたんですね。
この茶番が始まってからずーっとですよ。
でもこのままのペースだといつまで経っても話が終わらないわ。
ということで
「話が進まないので黙っててもらえますか?」
とアレックスに言うと、反論しようと口を開いたがグッと我慢してくれた。
やれば出来るじゃないですか。
そして、また説明を開始した。
陛下と王妃様の仲は正直、あまりよろしくない。
その理由がアレックス様でした。
結婚してから数年経ってもお子様を身篭る気配のない王妃様が焦って自分の護衛騎士に手を出してしまったのが始まりです。
そのたった一度の過ちで王妃様はアレックス様を身篭ってしまいました。
最初は産むことを反対されましたが、王妃様はそれを押し切ってアレックス様を産んだのです。
その後に陛下と王妃様の間でお子様が産まれたら良かったんですが、一向に懐妊したとのことはなく仕方なしにアレックス様を王太子としました。
でもアレックス様が王になってしまうと王家の血筋が途絶えてしまいます。
そんなとき思いついたのが、陛下の弟の私の父親...まぁ王弟殿下ですね。
王弟殿下がアレックス様と同じ歳の令嬢が居るので、その子と婚約させよう、ということになったんです。
そして、その令嬢が私です。
アレックス様と私を結婚させ、子供を産ませることで王家の血筋を途絶えさせないように、と考えたのです。
なんなら、私を次期女王に、という話も上がっていましたが一応、王妃が産んだからアレックス様を、ということで落ち着いたのです。
正直、私は王妃とか女王とかどうでもいいんですよ。
地位が高かろうが低かろうが関係なしに私を慕って着いてきてくれる人は居ますから。
...とそれは置いといて、
とにかく、アレックス様が王太子としていられる条件が私との婚約っていうことなんですよ。
あ、このまま伝えても馬鹿には理解が出来ないのでもっと簡単に説明しましたよ。
アレックス様が陛下のお子さんではないってことと
王妃の不義によって生まれた子ってこと
私との婚約で王太子として居られるんですよ
のこの3点だけです。わかりやすいですよね。
ちなみに、私が1度もアレックス殿下と呼ばなかったのもそれらの理由があるんですよ。
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