婚約破棄されましたが、貴方はもう王太子ではありませんよ

榎夜

文字の大きさ
3 / 6

3話


意外と説明って面倒ですのよ?

この数名の方は知らないみたいですけど他の人は皆知っていますしね。

アレックス様に関しては明らかに王妃様が悪いですわ。

本人のことなのに何も教えないとは。

はぁ...と本日何回目かわからないため息をついてから

「まず、アレックス様は陛下のお子様ではありませんわ」

と私が言うとアレックスは

「そんな嘘を信じるわけがないだろう!?」

と叫んで周りに同意を求めるように見渡したが、皆白けた目を向けている。

やっと気付いたんですね。

この茶番が始まってからずーっとですよ。

でもこのままのペースだといつまで経っても話が終わらないわ。

ということで

「話が進まないので黙っててもらえますか?」

とアレックスに言うと、反論しようと口を開いたがグッと我慢してくれた。

やれば出来るじゃないですか。

そして、また説明を開始した。

陛下と王妃様の仲は正直、あまりよろしくない。

その理由がアレックス様でした。

結婚してから数年経ってもお子様を身篭る気配のない王妃様が焦って自分の護衛騎士に手を出してしまったのが始まりです。

そのたった一度の過ちで王妃様はアレックス様を身篭ってしまいました。

最初は産むことを反対されましたが、王妃様はそれを押し切ってアレックス様を産んだのです。

その後に陛下と王妃様の間でお子様が産まれたら良かったんですが、一向に懐妊したとのことはなく仕方なしにアレックス様を王太子としました。

でもアレックス様が王になってしまうと王家の血筋が途絶えてしまいます。

そんなとき思いついたのが、陛下の弟の私の父親...まぁ王弟殿下ですね。

王弟殿下がアレックス様と同じ歳の令嬢が居るので、その子と婚約させよう、ということになったんです。

そして、その令嬢が私です。

アレックス様と私を結婚させ、子供を産ませることで王家の血筋を途絶えさせないように、と考えたのです。

なんなら、私を次期女王に、という話も上がっていましたが一応、王妃が産んだからアレックス様を、ということで落ち着いたのです。

正直、私は王妃とか女王とかどうでもいいんですよ。

地位が高かろうが低かろうが関係なしに私を慕って着いてきてくれる人は居ますから。

...とそれは置いといて、

とにかく、アレックス様が王太子としていられる条件が私との婚約っていうことなんですよ。

あ、このまま伝えても馬鹿には理解が出来ないのでもっと簡単に説明しましたよ。

アレックス様が陛下のお子さんではないってことと

王妃の不義によって生まれた子ってこと

私との婚約で王太子として居られるんですよ

のこの3点だけです。わかりやすいですよね。

ちなみに、私が1度もアレックス殿と呼ばなかったのもそれらの理由があるんですよ。

あなたにおすすめの小説

妹と再婚約?殿下ありがとうございます!

八つ刻
恋愛
第一王子と侯爵令嬢は婚約を白紙撤回することにした。 第一王子が侯爵令嬢の妹と真実の愛を見つけてしまったからだ。 「彼女のことは私に任せろ」 殿下!言質は取りましたからね!妹を宜しくお願いします! 令嬢は妹を王子に丸投げし、自分は家族と平穏な幸せを手に入れる。

【本編完結】真実の愛を見つけた? では、婚約を破棄させていただきます

ハリネズミ
恋愛
「王妃は国の母です。私情に流されず、民を導かねばなりません」 「決して感情を表に出してはいけません。常に冷静で、威厳を保つのです」  シャーロット公爵家の令嬢カトリーヌは、 王太子アイクの婚約者として、幼少期から厳しい王妃教育を受けてきた。 全ては幸せな未来と、民の為―――そう自分に言い聞かせて、縛られた生活にも耐えてきた。  しかし、ある夜、アイクの突然の要求で全てが崩壊する。彼は、平民出身のメイドマーサであるを正妃にしたいと言い放った。王太子の身勝手な要求にカトリーヌは絶句する。  アイクも、マーサも、カトリーヌですらまだ知らない。この婚約の破談が、後に国を揺るがすことも、王太子がこれからどんな悲惨な運命なを辿るのかも―――

聖女を無能と罵って婚約破棄を宣言した王太子は追放されてしまいました

もるだ
恋愛
「お前とは婚約破棄だ! 国から出ていけ!」 王命により怪我人へのお祈りを続けていた聖女カリンを罵ったのは、王太子のヒューズだった。若くて可愛い聖女と結婚するつもりらしい。 だが、ヒューズの暴挙に怒った国王は、カリンではなく息子の王太子を追放することにした。

婚約者と間違われ、婚約破棄すると騒がれて迷惑を被りましたが、その後の展開は嬉しい驚きの連続でした

珠宮さくら
恋愛
婚約者も居ないのに婚約破棄するといきなり言われ、矢面に立つことになったラヴェンダー。 ありえない勘違いから始まったそれはラヴェンダーにとって、とばっちりでしかなかったはずが、運命をわける一大イベントを最大限に演出するために必要不可欠なもののようになっていく。 ※全3話。

次に貴方は、こう言うのでしょう?~婚約破棄を告げられた令嬢は、全て想定済みだった~

キョウキョウ
恋愛
「おまえとの婚約は破棄だ。俺は、彼女と一緒に生きていく」  アンセルム王子から婚約破棄を告げられたが、公爵令嬢のミレイユは微笑んだ。  睨むような視線を向けてくる婚約相手、彼の腕の中で震える子爵令嬢のディアヌ。怒りと軽蔑の視線を向けてくる王子の取り巻き達。  婚約者の座を奪われ、冤罪をかけられようとしているミレイユ。だけど彼女は、全く慌てていなかった。  なぜなら、かつて愛していたアンセルム王子の考えを正しく理解して、こうなることを予測していたから。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

あなたに愛されたいと願う私は愚か者だそうです、婚約者には既に心に決めた人が居ました。

coco
恋愛
「俺に愛されたい?お前は愚かな女だな。」 私の愛の言葉は、そう一蹴された。 何故なら、彼には既に心に決めた人が居たのだから─。

「つまらない女」と言われて婚約破棄されたので、あなたを破滅させて差し上げます

阿里
恋愛
「お前のような、つまらない女は、私にはもう必要ない」――舞踏会でそう言い放たれ、婚約を破棄された私。人々の嘲笑に耐え、心の中で静かに燃えたのは、復讐の炎だった。地味な私だからこそ、誰も気づかない。私は密かに、元婚約者が関わる不正を記録し始めた。ある雨の日、助けを求めてきたのは、辺境の若き伯爵。彼は、私の密かな知恵に感嘆し、共に悪を暴くことを誓った。私を嘲笑し、見下した者たちが、すべてを失って崩れ落ちたとき、私は初めて、愛される喜びを知る。

もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?

四季
恋愛
もう好きと思えない? ならおしまいにしましょう。あ、一応言っておきますけど。後からやり直したいとか言っても……無駄ですからね?