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1話
しおりを挟む次に私が目を覚ましたのはどこかの豪邸だった。
しかも、天蓋付きのベットの上。
......とりあえずここは日本ではないよね?
どこなんだろう?
と考えていると扉をノックする音が聞こえた。
はーい、と私が返事すると、失礼致します、と言ってからメイド服を着た女性が部屋に入ってきた。
「お嬢様、おはようございます。今日から学園なので早速準備させていただきますね」
学園?とキョトンとしてしまった私を見てメイドさんは忘れちゃったんですか?と少し驚いた顔をしていた。
なんかこのメイドさん、見たことあるような気がするんだよね...。
そのメイドは、茶色の髪の毛をお団子にまとめていて顔にはそばかすがあって、親しみやすい、優しそうな顔をしている。
絶対どこかで見たことがあるのよ。
思い出せないわぁ...。
「あ...あの、お嬢様?」
メイドは急にじろじろと顔を見られたから何事かと思って少し戸惑っている。
「あ...ごめんなさい。そんなにジロジロと顔をみるものじゃないよね」
と言って目をそらすと大丈夫ですよ、と微笑んでくれた。
準備をしてもらっている最中も、どこで見たのか思い出せなくて、ずっと頭の中で考えているが、全く思いつかない。
悩んでいるうちに
「お嬢様、準備が終わりましたよ」
と声がかかった。
ありがとう、とお礼を言ってから鏡を見ると、思わず、ふぇ??と間抜けな声を出してしまった。
なぜなら、そこには前世の私とは思いっきり真逆の美少女がいたからだ。
薄いピンク色のふわふわな髪の毛に澄んだ青色の大きな瞳はタレ目で可愛らしい。
身長も小柄だからその可愛さが余計に際立つ。
鏡の前で自分の姿に見惚れていると後ろから準備をしてくれたメイドが
「お嬢様、食事の準備も出来ておりますので食堂へ」
と声をかけてきたから大人しく従うことにした。
食堂に向かおうと部屋の扉を開けると、ちょうど通りかかったのか、めちゃくちゃ美少年が驚いた顔でこっちを見ていた。
紫色の少し天パがかったような髪の毛に赤い大きめの瞳。顔の割に身長はそこそこ高め......というところだろうか?
美少年は私の存在に気づくと
「お姉様、おはようございます!」
と満面な笑みで挨拶をしたあと、先に向かいますね、と言って先に歩いていってしまった。
あのメイド、私の顔、あの美少年............
あっ!思い出した!
ずーっと頭の中でグルグルと考えていた答えがやっと見つかってスッキリした。
答えは、私が前世でハマっていた『ヒロインになりました』というゲームのキャラクターだった。
『ヒロインになりました』とは
元々、平民だった主人公が魔力の高さから子爵家の養子になり、王太子や側近、宰相......などの攻略キャラとラブラブなエンドを目指す乙女ゲームだ。
ゲームの中では勿論、悪役令嬢が登場するし、イベント回収やスキルアップが物凄く大変で、クレームが多すぎて販売停止になったとか。
まぁ、私はゲームはやり込むタイプだったから問題ないし、大変だったけど隠しキャラまで全員しっかりと攻略した。
さっき鏡で見た姿はそこゲームのヒロインの顔だ。
そしてあのメイドはゲームで出てくるお助けキャラ的存在の『エマ』。
そして、廊下で会った美少年は攻略キャラの1人。
『ロイ・アージュ』だった。
甘えん坊キャラ担当だけど、たまに腹黒の部分も見せてくるキャラだった記憶がある。
神様!私は乙女ゲームのヒロイン役として、転生したんでしょうか?
ありがとうございます!!!
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