乙女ゲームのヒロインに生まれ変わりました!なのになぜか悪役令嬢に好かれているんです

榎夜

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35話 ユリウスside2

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ここ最近の俺は、自分で言うのもあれだが、ちゃんとした判断が出来るように戻った。

平気な顔をしてメイドを売ったり、手を出したりもしていない。

後は父上にバレずにサーシャから婚約破棄されることなく結婚出来れば自分は安泰だ、と考えていた。

でも、現実はそんな甘くなかった。


休日、久しぶりに一日中勉強をして過ごしていると、夕方に父上から呼び出しがかかった。

今までサボっていた分の遅れを取り戻したかったけど仕方なく、父上の書斎へと向かうと、俺が到着するなり

「お前...自分が何をしたのかわかっているのか?」

と低い声を出して聞いてきた。

なんのことだろう?と首を傾げると

「前のメイド達はどこにやった?あの商人はなんだ?それに、サーシャ嬢の友人にもしつこく絡んでいたらしいじゃないか」

俺を鋭い目で睨みながらそう言った。

なんでバレているんだ!?

一体誰が......まさか母上が!?

いや...母上の紹介で知ったんだ。

それはありえない。

と俺が考えていると、父上は

「サーシャ嬢が教えてくれた......まさか母親と一緒に闇に手を染めてしまうとは」

そう言って溜息をついた。

なぜサーシャが知っているんだ?

アイツが家に来る日はあの商人と会ってもいないのに.....いや、それよりもサーシャがこれを知っている!?

そんなの、これを理由に婚約破棄されたら最悪じゃないか!

そういう最悪な考えは良く当たると聞いたことがある。

その言葉の通り、父上からサーシャとの婚約が破棄されたことを伝えられた。

そして、俺の処罰も伝えられた。

今年、卒業したら鉱山行きだそうだ。

つまり、学園で笑われて過ごせ、ということだ。

侯爵家は弟の息子がなるそうで、宰相候補からは当然脱落。

これで俺は何も無くなってしまった。

こうなったのは全てモニカのせいだ...っ!

アイツが俺に絡んでこなければこんなことには......っ!




✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼


~リナside~



「.........ということで~、私も無事に婚約破棄が出来ましたぁ」

サーシャの内容を聞いて、顔を引き攣らせるシエラ達。

私はその場にいたし、全部知ってるから驚かないけどね。

そして、相変わらず噂というのは消えるのは遅いくせに広まるのだけは早い。

ユリウスの行いは瞬く間に学園中どころか、国中に知れ渡った。

これでユリウスも社交界から爪弾きにされ、居場所を失うだろう。

そう思うとざまぁみろ!って思った。

「いやぁー......早いですねぇ。もう3人も婚約破棄ですよ」

ね!お義姉様!言葉の割に嬉しそうな顔をしているリディアーヌと

「次は私たちですか......」

と複雑な顔をしているシエラとアリア。

話によると、婚約者達がモニカと会う前のように戻ってきているとか。

まぁ、でもここまで信用をガタ落ちさせてしまっては回復は難しいだろうなって思うけど。

侯爵夫人は娼婦落ちだそうで、ユリウスの卒業を待つことなく処罰が下されたらしい。

今頃、味方が誰もいない屋敷の中でユリウスは暮らしているんだろうなぁって思うと、少しだけ可哀想に思ってしまう。

いや、でも自業自得だよね!
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