ハーレムエンドを迎えましたが、ヒロインは誰を選ぶんでしょうね?

榎夜

文字の大きさ
2 / 40

1話 メイドside

しおりを挟む

はじめまして。

私は王宮に務めているそこら辺にいるような普通のメイドです。

本当は王宮でなんて働きたくないんですけどね。

多分、ここで働いているメイドは皆そう思っていますよ。


だって、

「アリス!いつになったら1人を選んでくれるんだ!?」

あ、ほら始まりましたよ。

アリス様というのは今5人の男性に囲まれている可愛らしい令嬢のことです。

フワフワの金髪に青色の大きな目、小柄で守ってあげたくなるような可愛らしい方です。

まぁ、見た目だけですけどね?

中身はただの我儘な男好きで有名です。

当時、殿下の婚約者だった公爵令嬢を国外追放に追いやって奪い取ったって話ですよ。

他にも被害にあった令嬢が何人かいるんだとか。

「アリス!卒業前に婚約破棄してくれたら結婚してくれるって言ったじゃないか!」

そう叫んでいるのは公爵家の次期当主の『レオン・カッツィーニ』様ですね。

ブロンドの髪の毛に緑色の目をしている...まぁ、爽やか系のイケメンさんです。

婚約破棄したらって......その前に相手のことを考えないんですかねぇ?

「何を言ってるんだ!?本当に愛しているのはルイス様だけですって言ってくれたじゃないか!」

そう言うのは次期宰相候補の『ユリアス・バーラス』様ですね。

メガネをかけてて、黒髪の真面目そうな見た目をしています。

殿下と幼馴染ならしいですが、最近は仲がよろしくないみたいですね。......アリス様が原因で。

「それを言ったら僕だって、アリスの家で熱いキスを交わして愛を囁いてくれたよ!」

あらあら...伯爵家の次男の『マロン・ララテンダ』様もですか。

フワフワの金髪で可愛らしい顔立ちですが、腹黒だって、噂を聞いたことがありますよ。

商談が得意ならしく、この歳で国が誇る商会を手がけているんだとか。まぁ、最近は売上が右肩下がりだというのも有名ですけどね。

「ふんっ!キスだけだろ!俺とはベットを共にしたんだ!俺を選ぶに決まってるだろ!」

最後は伯爵家の長男の『テオル・ララテンダ』様ですか......。

マノン様の双子の兄ですが、顔は確かに似ていますが性格は荒々しい人なんですよねぇ。

アリス様は兄弟揃って誑かしたんですか。凄いですね。


実はこの言い争い、3日に1度起こる...まぁ、一種の日常的光景なんですよね。

ほら、出ますよ。いつものセリフが。

「み、皆!私の為に争わないで...っ!」

出ました!この争いを終わらせる言葉。

プルプルと震えながらアリス様がそう言うと、この不毛な争いは終わるんです。

まぁ、さっさと相手を決めないからこんなことになるんですけどね。

アリス様が誑かしたこの5人は、次世代を担うことになっている方ばかりです。

このままいくと、この5人は結婚せずに生涯を終えるのではないでしょうか?

だって、こんな人達と結婚したいって思う人がいるわけがありません。

ここ最近の評判はどれを聞いても最悪。

卒業したのにアリス様の追っかけをしているせいで仕事もまともに行っていないそうですよ。

玉の輿に乗れる、とか言われてもそんな人と結婚なんてしたくないですよね。


そう思いながら、あのバカ集団の横を通り過ぎた。

あー......配属変えてくれないかしら。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結済】監視される悪役令嬢、自滅するヒロイン

curosu
恋愛
【書きたい場面だけシリーズ】 タイトル通り

未来の記憶を手に入れて~婚約破棄された瞬間に未来を知った私は、受け入れて逃げ出したのだが~

キョウキョウ
恋愛
リムピンゼル公爵家の令嬢であるコルネリアはある日突然、ヘルベルト王子から婚約を破棄すると告げられた。 その瞬間にコルネリアは、処刑されてしまった数々の未来を見る。 絶対に死にたくないと思った彼女は、婚約破棄を快く受け入れた。 今後は彼らに目をつけられないよう、田舎に引きこもって地味に暮らすことを決意する。 それなのに、王子の周りに居た人達が次々と私に求婚してきた!? ※カクヨムにも掲載中の作品です。

クリスティーヌの本当の幸せ

宝月 蓮
恋愛
ニサップ王国での王太子誕生祭にて、前代未聞の事件が起こった。王太子が婚約者である公爵令嬢に婚約破棄を突き付けたのだ。そして新たに男爵令嬢と婚約する目論見だ。しかし、そう上手くはいかなかった。 この事件はナルフェック王国でも話題になった。ナルフェック王国の男爵令嬢クリスティーヌはこの事件を知り、自分は絶対に身分不相応の相手との結婚を夢見たりしないと決心する。タルド家の為、領民の為に行動するクリスティーヌ。そんな彼女が、自分にとっての本当の幸せを見つける物語。 小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。

[完結]不実な婚約者に「あんたなんか大っ嫌いだわ」と叫んだら隣国の公爵令息に溺愛されました

masato
恋愛
アリーチェ・エストリアはエスト王国の筆頭伯爵家の嫡女である。 エストリア家は、建国に携わった五家の一つで、エストの名を冠する名家である。 エストの名を冠する五家は、公爵家、侯爵家、伯爵家、子爵家、男爵家に別れ、それぞれの爵位の家々を束ねる筆頭とされていた。 それ故に、エストの名を冠する五家は、爵位の壁を越える特別な家門とされていた。 エストリア家には姉妹しかおらず、長女であるアリーチェは幼い頃から跡取りとして厳しく教育を受けて来た。 妹のキャサリンは母似の器量良しで可愛がられていたにも関わらず。 そんな折、侯爵家の次男デヴィッドからの婿養子への打診が来る。 父はアリーチェではなくデヴィッドに爵位を継がせると言い出した。 釈然としないながらもデヴィッドに歩み寄ろうとするアリーチェだったが、デヴィッドの態度は最悪。 その内、デヴィッドとキャサリンの恋の噂が立ち始め、何故かアリーチェは2人の仲を邪魔する悪役にされていた。 学園内で嫌がらせを受ける日々の中、隣国からの留学生リディアムと出会った事で、 アリーチェは家と国を捨てて、隣国で新しい人生を送ることを決める。

私は《悪役令嬢》の役を降りさせて頂きます

・めぐめぐ・
恋愛
公爵令嬢であるアンティローゼは、婚約者エリオットの想い人であるルシア伯爵令嬢に嫌がらせをしていたことが原因で婚約破棄され、彼に突き飛ばされた拍子に頭をぶつけて死んでしまった。 気が付くと闇の世界にいた。 そこで彼女は、不思議な男の声によってこの世界の真実を知る。 この世界が恋愛小説であり《読者》という存在の影響下にあることを。 そしてアンティローゼが《悪役令嬢》であり、彼女が《悪役令嬢》である限り、断罪され死ぬ運命から逃れることができないことを―― 全てを知った彼女は決意した。 「……もう、あなたたちの思惑には乗らない。私は、《悪役令嬢》の役を降りさせて頂くわ」 ※全12話 約15,000字。完結してるのでエタりません♪ ※よくある悪役令嬢設定です。 ※頭空っぽにして読んでね! ※ご都合主義です。 ※息抜きと勢いで書いた作品なので、生暖かく見守って頂けると嬉しいです(笑)

断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる

葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。 アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。 アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。 市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。

逆行した悪女は婚約破棄を待ち望む~他の令嬢に夢中だったはずの婚約者の距離感がおかしいのですか!?

魚谷
恋愛
目が覚めると公爵令嬢オリヴィエは学生時代に逆行していた。 彼女は婚約者である王太子カリストに近づく伯爵令嬢ミリエルを妬み、毒殺を図るも失敗。 国外追放の系に処された。 そこで老商人に拾われ、世界中を見て回り、いかにそれまで自分の世界が狭かったのかを痛感する。 新しい人生がこのまま謳歌しようと思いきや、偶然滞在していた某国の動乱に巻き込まれて命を落としてしまう。 しかし次の瞬間、まるで夢から目覚めるように、オリヴィエは5年前──ミリエルの毒殺を図った学生時代まで時を遡っていた。 夢ではないことを確信したオリヴィエはやり直しを決意する。 ミリエルはもちろん、王太子カリストとも距離を取り、静かに生きる。 そして学校を卒業したら大陸中を巡る! そう胸に誓ったのも束の間、次々と押し寄せる問題に回帰前に習得した知識で対応していたら、 鬼のように恐ろしかったはずの王妃に気に入られ、回帰前はオリヴィエを疎ましく思っていたはずのカリストが少しずつ距離をつめてきて……? 「君を愛している」 一体なにがどうなってるの!?

前世の記憶を思い出したら、なんだか冷静になってあれだけ愛していた婚約者がどうでもよくなりました

下菊みこと
恋愛
シュゼットは自分なりの幸せを見つける。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...