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第127話 向上
しおりを挟む会社を出て近くのコンビニに向かう。
その間も、どうやって同期同士の交流を増やそう考える。
「アプリを使った一期生のグループチャットを作っても良いけど、1週間くらいで機能しなくなりそうだしな。」
あの手この手を考えながら歩いていると、目的のコンビニに着いた。しかし、『取り敢えず、何か食べれば思いつくだろう』と思って、態々コンビニにまで来たが、運が悪かったらしい。
「てめぇ、何処見て歩いてんだぁ?あぁん?」
「調子に乗ってんじゃねえぞ?おい!!」
「チッ、その目ムカつくなぁ!」
何故か、ガラの悪い三人組に囲まれている今の状況に混乱しながら、どうやってこいつ等から逃げ出すか考える。
何故このような状況になっているのかと言うと、少し前コンビニに入ろうとしたところ、コンビニの自動ドアが開き、中からテンションが馬鹿みたい上がったこいつ等が、駆け足で出て来た。その為、丁度コンビニに入ろうとした俺と衝突、いちゃもんを付けられ絡まれている。
どう考えても前方不注意なのは、こいつ等の方だったのにな。
「いや、この目は生まれつきだし、面倒だから絡まないでくれよ。」
おっと、思わず口に出してしまった。
「あぁ?今の状況が分かってそんなこと言ってんのか?」
「てめぇ、ふざけんじゃねぇぞ!!」
「おい、こいつどうするよ?」
三人共、高校生くらいか?多分、この歳だと『ナメられたら駄目だ』みたいな思考なんだろうけど、『あぁ?』とか『てめぇ』とかを使い過ぎじゃないか?
そんなことを言ったら、城東さんの場合はどうなのかと言うと、そもそも常日頃から『あぁ?』みたいな言葉を使うのは三流、表情を崩さず圧を出せるようになるのが二流、表裏をしっかり使い分けることが出来て一流らしい。ちなみに、『あぁ?~~~~?』のように疑問形ばかりになるのは、ごっこ遊びの延長線とも言っていた。
要は目の前に居る奴らは、ごっこ遊びをしている高校生となる。
俺が一人、心の中で目の前の奴らを馬鹿にしていることが、『自分達にビビっている』と勘違いしたのか、お互いに目配せをした後、その中の一人が俺の肩に腕を回してきた。
「なぁ、兄ちゃん。俺らだって問題にしたくないんだよ。だから、1万で良いからよ。俺らに払え!」
どう考えても既に大問題だろ、と思いつつ、肩に腕を回されたことで、下手に身動きが出来なくなったなぁ、なんて考えていると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえて来た。
「おい、お前ら何してんだ?って、お前、、もしかして奈落か?なんだ、面倒事か?」
後ろを見ると、大型バイクに乗った城東さんが居た。
「あぁ?てめぇには関係ねぇ⁉・・・。」
「いや、何でも無いっす!!本当にすいませんでしたぁ!」
「さぁせん!!本当にさぁせんした!!」
城東さんを見て逃げ出す高校生達。そりゃあそうだろうな、だって、頭か血が出てるんだから。正確には、バイクヘルメットから血が垂れている。
「丁度良かった奈落!!これから飲みに行くから、ちょっと付き合え!」
いや、その前に色々と説明してくれ。
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