人生詰んだ気がしたので、VTuberになってみた。

未来アルカ

文字の大きさ
153 / 244

第149話 理解不能

しおりを挟む
午後5時

 「っ⁉痛つっ、あ?何処だここ?」

 目を開け、起き上がろうとすると頭が痛む。さらには、俺が寝ているベッドや天井から見るに、ここは病院なのだろうか?
 頭の痛みに顔を歪めながら隣を見ると、緒恋さんが涙を流しながら立っていることに、今気づいた。ただ、泣いている理由までは分からない。

 「・・緒恋さん?・・何してるんですか、そこで?」

 「・・・・良かった・・・。っ⁉ごめんなさい!!!本当に・・・・ごめんなさい!!」

 「えぇ⁉いや、え?急に謝られても・・・え?心当たりが無いですけど。」

 泣きながら必死に謝り続ける緒恋さんに戸惑っていると、部屋の扉が開き、高太郎さんが入って来た。

 「奈落君!!良かった、目が覚めたんだね!!今回の件は私にも問題があった、本当に申し訳ない!!この通りだ!!」

 「・・・はぁ。・・え?いや、なんのことか全く理解出来て無いんですけど、ドッキリですか?」

 「⁉・・・そうか。奈落君からすると、突然のことだったからね。」

 そう言うと、俺がこのに運び込まれる前の出来事について、ゆっくりと説明し始めた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

午後10時

 雑談配信を終えた俺は、軽く軽食でも食べようかと、一階に設置されている飲食スペースに来ていた。
 菓子パンや飲み物をいくつか購入した後、適当な席で寛いでいたところ、入り口の方で何やら揉める声が聞こえて来た。
 気になって声が聞こえる方に向かってみると、会社の入り口で警備員の方々と揉めている、一人の男性の姿が見えた。

 「さっきから言っているだろう?俺は未希の父親だ!!ここは関係者なら入れる筈だろ!それなのに、あんたは何の権限があって通せんぼするんだ!!これ以上、邪魔をするのなら訴えてやる!」

 「そう言う問題では無いのです!訴えるのは勝手にして貰っても構いませんが、身元の確認が出来ない以上、会社内に訳にはいきません!」

 「ただいま、未希さん本人から確認を取っているので、もう少しお待ち下さい!」

 「そもそも、『未希さん未希さん』と言う割には、フルネームを知らないようですが、本当に未希さんの父親ですか?失礼ですが、あなたの名字をお教えして貰っても?」

 「いや、それは・・・チッ、そんな事どうだって良いだろ!!面倒だ、さっさと未希をここに連れて来い!!!」

 警備員からのカウンターを喰らって顔を顰めたと思いきや、癇癪を起したのかと思うほど馬鹿みたいに騒ぎだした男性は、迷惑行為に当たったのか警備員に連れられて外に消えた。

 「一体、何だったんだ?」

 この時間に訪ねて来た時点で、急ぎの用か不審者なのだろうが、ちょっと常識が無いようにも思えるな。まぁ、スペースオペラの警備員が機能している事が分かっただけでも、俺としては面白かったから良いか。

 そんなことを考えながら先程と同じ席に戻り、菓子パンの包装を開ける。

 後から、よく考えてみたのだが、入り口の警備員に辿り着くまでの間には、会社を囲むように設置されている塀や駐車場を警備する門番が居る、待機室のような建物が敷地を入る前の所に設置されている筈なのだが、あの男性はそこを通り抜けて来たのだろうか?
 『スペースオペラ』に入る為の入り口は二箇所のみ。正面と裏口だ。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや

静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。 朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。 「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。 この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか? 甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密

まさき
青春
 俺は今、東大院生の実験対象になっている。  ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。  「家庭教師です。住まわせてください」  突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。  桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。  偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。  咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。  距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。  「データじゃなくて、私がそう思っています」  嘘をついているような顔じゃなかった。  偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。  不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について

沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。 かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。 しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。 現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。 その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。 「今日から私、あなたのメイドになります!」 なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!? 謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける! カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...