人生詰んだ気がしたので、VTuberになってみた。

未来アルカ

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第233話 ブツブツ

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 「奈落君の準備が整ったみたいなので、チキンレースチャレンジ・・・・スタート!!!!」

 「奈落やったれぇ!!!」

 「・・・・足踏み・・・・掛け算十個・・・・足し算の方が良いか?」

 「・・・カス塵ノミダニ・・・・パッケージオン・・・・・助けてほしそうな・・・・バーンバーン・・・・。」

 〈保護者が壊れたwwww〉
 〈どんな作戦だ?〉
 〈奈落の言ってる意味分かる人居る?〉
 〈そもそも、声が小さ過ぎて聞こえないww〉
 〈音量MAXでやっと聞こえるくらいだけど、その代わり、脳筋二人の声で耳が壊れるwww〉
 〈もしかして、和葉の切り抜き動画の内容か⁉〉
 〈有識者求ム!!〉
 〈ミスしろミスしろミスしろミスしろミスしろミスしろ〉

 思い出せ。
 二年前の和葉さんと協さんのコラボ内容から始まって、10秒後に2秒の間奏を挟んだ後、社畜さんの連続絶叫が15秒と・・・・ダンディウルフさんとの、突撃訪問スタジオが13秒だから・・・・・。

 「・・・・・屯田地下製麺・・・・・・・・ハローワークハウス・・・・うぎゃーーー・・・・・・何でだぁ・・・・・。」

 「奈落、大丈夫か?」

 「こっちの声は聞こえて無いみたいだね!!リスナーの諸君も、奈落君をしっかり応援したまへ!!!・・・・したまえ?」

 「・・・・確か、心臓の鼓動が・・・・調べるか・・・・。

 〈さらにカオス!!www〉
 〈この配信一から十まで終わってるwwww〉
 〈前代未聞だぞwwww〉
 〈もう、漢とかどうでも良くない?www〉
 〈誰だよ、保護者が居れば大丈夫とか言った奴www〉
 〈ミスしろミスしろミスしろミスしろミスしろ〉
 〈ミスしろミスしろミスしろミスしろミスしろ〉

 いよいよ、動画の締めに近づいて来た。
 頭の中で流れる動画の最後、丁度0秒と1秒の間をタイミング良く狙い、それと同時にタイマーを止めなければならない。
 このチャンネルの切り抜き師は、動画の最後に必ず、独特な耳に残るオリジナルの音源を使用する為、想定よりは簡単なのかもしれない。・・・・今までのがズレていなければ。

 「REMIX・・・・トンッタンッ・・・・・・1、2、ここだ!」

 動画内での0秒から1秒の間は、次の動画の紹介が2秒続いたぐらいのタイミングだった筈。
 それに従って俺は、敢えて2秒程早めにタイマーを止めた。

 「お?案外良いタイムだったんじゃないか?俺よりは早く感じたから、」

 「・・・・少し早かった気もするが・・・いや、そんな事を考えている場合ではないな・・・・・手拍子か?」

 「おぉーー、今日初めて、奈落君が大きな反応をしたことだし、絶対クリアしてるよ!!!まぁ、僕には勝てないかもしれないけどね!!」

 〈奈落必死だなぁww〉
 〈私もやってみたけど、58秒だった!!〉
 〈ミスしろミスしろミスしろミスしろミスしろ〉
 〈↑この人いつになったらBANになるのwww〉
 〈さてさて、誰が罰ゲームになるのかなww〉

 「えー、奈落君のタイム・・・・・0.1⁉うわぁーーー!!!!!!!」

 「よしっ!」
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