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第12話 明らかになる真実
なんだ、ジンナムは騙されているほうだったのか、とイエリはシュナが平民だということを暴露した。
それに食ってかかるシュナ。目がつり上がっている。
「何言ってるのよお姉様! 私は伯爵令嬢ですわよ?」
「あなたこそ何を言っているの? お父様の、亡くなった弟、叔父様の再婚相手の連れ子でしょう? なぜあなたが伯爵令嬢なのよ。」
「私のお父様は、伯爵家の次男だったわ!」
「育ての親はそうかもしれないけど、血の繋がりはないわ。叔父様が最初の奥様と別れてからきた後添えさんの、前の夫の子供よ。」
「えっ、そ、そんな……? お姉様、また私をそうやって騙そうとしているのね?!」
「騙してなんかいないわよ。お父様にも聞いてみたらいいでしょう。それに、お父様が伯爵位を継いだ時に叔父様は家を出たのよ? 伯爵家の次男に生まれたけれど、その時点で身分は平民。ご自身に叙爵されていないのだから。せめて家に残っていたら、違ったのだろうけどね。」
「そっ、そんなこと……」
シュナはイエリの言うことが信じられない様子だった。ろくに教育を受けていないことからか、その辺りも曖昧で。父親が伯爵家の人間なんだから自分は伯爵令嬢だと思っていたようだ。
「お前は……っ! どこまで私を馬鹿にすれば気が済むのだ!! 平民だと?! イエリの妹ではなかったのか!! なんということだ! 高貴な公爵家に平民を迎え入れるところだったではないか!!」
「なっ、違います! 私は伯爵令嬢――」
「違うものか! イエリが言う通り、伯爵家の次男が家を出ているなら自分で功績を上げて叙爵されないかぎりただの平民だ!その娘なら、後妻だなんだを置いておいてもお前も平民だろう!!」
「そっ、そんな……」
ジンナムが言うことで、それがほんとうなのだと理解したシュナ。伯爵令嬢として貴族世界でキラキラと輝いていたはずの自分が、平民……。こんなに悔しいことはなかった。
「お前は……どうしてくれる。私の婚約者が平民だったなどと知れたら……。いい笑いものではないか! 今すぐ私の前から消えろ!!」
「なっ、酷いですジンナム様! 私は散々あなたにご奉仕したではないですか?!」
「奉仕? 奉仕とはあれか、胸で顔を挟んでぱふぱふするだけのあれか? 私の上にまたがって腰を振るだけのあれか? ハッ!あんなもの奉仕でもなんでもないわ!! ほかの女たちはもっとすごい技をたくさん持っていたぞ!!」
「っ……!」
少々下品だが、娼館の女たちの妙技を、腰を振りながらシュナに説明するジンナム。
体を使って上手いこと操れていたのはそれこそ始めだけだった。シュナはただたんに仕事を押し付けるための婚約者でしかなかったのだった。
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