堅物上司の不埒な激愛

結城由真

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15 課長視点


「あ……課長……もうダメです……」

 うつ伏せになって行うレッグカールも、

「んん……無理っ……」

 胸部を鍛えるチェストプレスも、望月さんが行うと全てが艶めかしい誘惑のように思えてくる。
 本人は至極真面目にやっているのに、俺はなんていかがわしいことを考えているんだ。
 これではセクハラしている変態上司と変わらない。
 しかし高校生から男としての成長が止まっている俺にとっては刺激が強すぎた。

「はっ……はっ……」

 極めつけはランニングマシーン。
 真っ赤になって荒く呼吸しながら豊満な胸元を揺らす姿の破壊力は凄まじく、ついに限界を迎える。

「……すみませんが、僕は一度休憩してきます」

 平静を装って隣のマシンから降りるも、内心は切羽詰まっていた。
 このままじゃ勃……

「課長、大丈夫ですか?……わっ!」

 突然ランニングを止めた望月さんは足元をとられてふらついた。
 咄嗟に腕を伸ばした俺の元へ、勢いよく倒れ込む。
 間一髪で抱き止めることができるも、今度は別の危機が襲った。
 密着した身体。
 彼女の柔らかい胸の膨らみが自身の胸元に当たって、今度こそ頭より先に身体の方が反応する。

「ご、ごめんなさい!」

「……いえ」

 終わった。勢いよく昂ぶった下半身はしっかりと望月さんの下腹部に密着し、自らの存在を強調している。
 真っ赤になって俺を見上げる望月さんは困惑しているようで、気づかれたことは明らかだった。

 変態上司として二度と口を聞いてくれないだろう。
 彼女が会社を辞める前に、俺が辞表を出さなければ。
 そこまで思考が飛躍している途中で、突然彼女の手が俺の額に伸びる。

「熱はないですね? よかった。体調悪いように見えて」

「え……」

 まさか。気づいてない?
 それとも気づいた上で気づいてないふりをしてくれているのか。

「課長、今日はもう帰りませんか? 初めてなので疲れてしまって」

「そ、……そうですね。帰りましょうか」

 彼女が俺から離れると、さり気なくタオルで下半身を隠す。

「行きましょ。教えてくださったお礼にお茶でもご馳走させてください」

 何事もなかったかのように微笑んでトレーニングルームをあとにする望月さんの後ろ姿が眩しくて、女神のように神々しく見えた。
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