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うめだ、ぐるめ、さんぽ。
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「大阪の寒さは長野のゲレンデより厳しい。装備の関係も多少あるだろうが、雪が肌を掠めていくよりも排気を含んだ冷えた空気の方が辛いと感じる」
そうして、僕は街へ出る。
大阪。梅田。僕の庭。みたいなところ。
全く持って。この二十年そこいらでおしゃれタウンになっちまったもんだ、なんて古株ぶってみる。実際、この梅田という街の進化、変遷をなが~く見てきた。
実際すごく変わった。伝説の名物、『大阪駅からヨドバシカメラに行けない』現象も良く知っているし、それがすんごい改善されたことも最近のように思い出せる。
昔は地下に行くしかなかった。まっすぐはいけないが、最短では行ける。
ヨドバシ周りの話をするとルクアとルクア1100が気になる。なんなんだあいつら。大丸百貨店で勤める僕にも、あれは百貨店なのか、わからない。
まあ、見てくれ綺麗なので気に入ってはいるが。
「……さて」
僕という人間の、梅田散歩は兎我野町から始まる。ちょいと昼を過ぎたくらい、程よい日光を浴びながらビルのジャングルへ潜っていく。
うん? 兎我野町を知らない? それは至極当然の反応で、あなたが普通である証左でもある。分かった人は、そういうことだ。
兎我野町。ホテルと小汚いビルが入り乱れる町。大阪駅周辺とは違った複雑さがここにはある。だから無料案内所が多い。
無料案内所、ということは必然あるのは風俗店だ。いろいろ行ってきた身として感想をつらつらと書きたいが、それはさすがにやめておこう。
そんな町から、僕の一日が始まる。
さて、兎我野を脱出、つまりは大阪駅を目指すなら私は大きく二つのルートを推す。
一つは泉の広場ルート。
泉の広場はいまやすっかり泉がなくなり、ただの待ち合わせ場所となっている。
広場付近には居酒屋が多く、ちょっとお高めだが質のいいメシと酒が飲める。いつも混んでいるのが難点。隣にはスタバがある。オススメYEBISバー。エビスビールをベースにビアカクテルが楽しめる。うまいぞ。
このルートの楽なところは「一直線であること」「信号がないこと」だ。
さらに嬉しい事にルートの真ん中あたりにトイレがある。非常に心強い。
ああ、地下であるが故に天候に左右されないという利点もある。世界が縦に伸びてもその上に屋根があるわけではない。地下は快適だ。
しかし。しかしだ。
大阪。梅田。地下。
この要素は、おそろしい力を持つ。
そう、大阪地下ダンジョンだ。
梅田地下。通称ウメチカの攻略は困難だ。ガイドがなければ遭難は必至。僕ですら偶に迷子になる。情けないが、本当に。
だが慣れればどうということはない。近道だって出来るし、夏冬の気候のある程度も凌げる。慣れれば、な。
で、地下ルートがあるということは地上ルートもある。その話もしておこう。
地上ルートでは「春秋が気持ちいい」「迷子になりにくい」とか。
やはり優先は迷わないだろう。地下だと使えない地図アプリが使えるし、目印がそこいらにあるので目的地へ行きやすい。
それに……これは僕個人の感覚かもしれないが、兎我野から一つ道路を超えると、「兎我野」から「梅田」に返ってきた感覚があるのだ。
兎我野は梅田の一部で、という話になるがそうではなく。僕は兎我野と梅田は別なのだ。うん。
地上にはでっかいドン・キホーテもある。ラウンドワンがあったりして、「健全に」遊ぶならここらへんが線引きだろう。
兎我野から帰ってきたら、今度は地上のダンジョン、阪急駅がある。
梅田と言えば地下ダンジョン、もあるが、個人的には(利用頻度的にも)阪急の中の方がよっぽどダンジョンしている気がする。
阪急と言えば阪急百貨店。これはかわいいものだ。幅も奥行きもそう広くはないし、構造もシンプルだ。上層階では物産展をたまにやっている。気まぐれで覗くと様々な発見がある面白い場所だ。気が向いたら行って欲しい。
問題は、様々な問題や歴史を孕んだ構造をもつ駅構内の構造だ。駅に入るための改札は「上下に」あるのですんなり入れる。問題はその上下、改札の外ではどう動くべきかが感覚的に掴みにくいということだ。
ぜひ行ってこの不思議な上下感覚を味わってほしい。一つ下に行きたいだけなのにそううまく動けないあの感じ。毎度ながら不思議である。
ついでにそこの近くにある紀伊国屋書店にも足を運んでほしい。かなりの大きさの書店で文具も幅広く取り扱っている。何より本の数だ。残念ながら古い本やライトノベル系は少し弱いのだが、新刊やなんらかの賞に受賞した本であれば大抵取り扱いがある。
なにより凄いのはそこの書店員だ。様々なジャンルごとに特化した販売員がおり、その人に「どんな本を求めているか」を尋ねるとオススメをピックアップしてくれる。これが非常に有用で、僕のような物書きが「参考になりそうな本」というオーダーをしてもそれっぽいのを見繕ってくれた。そしてその本は面白い。
タダで行けるいい本屋だ。本が趣味な人は是非足を運んでほしい。いい体験ができると思う。
そしてその周り。阪急の改札周りにはやたらカフェが多い。
ソムリエ資格持ち元バリスタの僕からみると、コーヒーにこだわっていない店はつまらないと決めつけ行っていないのだが、逆を言えば普通の喫茶店がそこにはある。あたりかどうかはそちら次第だが、外れを引く事はそうないだろう。
阪急はいいだろう。そこの二階からぐるりと回るように歩いていくと、空が開ける。
JR大阪、北側。
言わずと知れた巨大店舗、ヨドバシカメラ。
圧巻のデカさ。多分大阪城と同じくらい迫力がある。
このヨドバシにも繋がる橋には歴史がある。ホホホ、むかしはな、そんなもんなかったんじゃよ。
先述の通り、あのヨドバシは目と鼻の先にあるにも関わらずどういけばいいのか分からないという問題が発生する。いや、していた、だ。
その迷子問題を一撃で解決したのがこの橋。恐ろしく分かりやすく、行きやすい。加えて後述する(と思う)グラングリーンへの道も切り開いた。偉大なる道なのだ。
さて、この流れだとヨドバシの解説がしたいが。
デカすぎるので割愛。ただデカい電気屋だ。僕としてはコーヒーグッズをもっと扱って欲しいのだが、コーナーは小さいままだ。上にある豚骨極細面のラーメン屋、ちゃぶとんは潰れた。かなしいが、近くに一風堂がある。
で、その偉大な橋をヨドバシ方向にいかず、直進するとルクアにぶつかる。
ルクア。なんか大阪駅がデカくなっていくときに一緒に出来た百貨店みたいなところ。あれは百貨店か? だれか教えてくれ。
このルクア内にスタバが二店舗。どこにでもあるなぁ。
中は化粧品にファッションと、普通の百貨店っぽい。そうなのか?
で、ルクアを超えると対面にルクアイーレがある。1100と書いてイーレ。おしゃれやなぁ。
この二店舗にどんな違いがあるのか。中の店が違う。もちろんそうだが、個人的にはもっと突っ込みたい所がある。それは——。
二階に、スタバが、二店舗ある!
どうゆうこっちゃ。ありえへんやろ。どんだけ近いねん。直線距離で多分50mくらいちゃうか。どういうこっちゃこれは。
と、怒りを収め、改めてイーレの話に戻るが。
八階に、スタバが、デカいのが、ある!
このスタバがおもろいんは、一緒の場所にある蔦谷と手ぇ組んでんのか知らんけどやな、本読みながらコーヒーを嗜めるんや。ちょい金かかるらしいが。
ここの蔦谷はいわゆるTSUTAYAとは違ってな。おしゃんな本が沢山と、おしゃんな文房具が並んでいる。雰囲気がとてもいいので空気を吸いに行ってもらいたいものだ。座ってのんびり出来るかは、保証しかねない。だっていっつも混んでるし。
このルクアイーレの8階まで来たならどうせなら屋上まで登ってみて欲しい。屋上というものにも好き嫌いというのもあるだろうが、僕という人間はそんな「梅田屋上」を歩くのが楽しくてしかたないというのもある。
ではこのルクア屋上だが、ちょっと小綺麗な庭、みたいな感じだ。最大の特徴は床に座っても気にならないような人工芝が植わっているところだ。
昔はそんなもの無かったのだが、ここ最近で生えてきた。それに付随するかのように人も増えていった。昔は静かだったんだがなぁ。それが好きだった。
最近は騒がしい庭だが、それでも屋上からの一望には価値があると思っている。
そこから見る地上は対面にあるグランフロント大阪と、その隣にはウメキタ二期とか言われている新開拓地、グラングリーン大阪が広がる。
特にグラングリーンがここ最近で一気に勢力を拡大した新しい場所。僕としても目を置いている場所だ。実際、気に入った。
この屋上には「ファミマ!」がある。ファミリーマートではない。ファミマ! だ。
さて、屋上を堪能したら下へ降りて貰おう。ちょうどいいエスカレーターがあり、屋上広場からJR中央改札上の広場へ向けての超ロングエスカレーターだ。これに乗っている時に観るJR大阪駅はなかなかに壮観だ。気分がいい。これも併せて経験してもらえると楽しいと思う。
そのままエスカレーターをするすると降りて貰って。ちょうどルクアとイーレの間に立つはずだ。
ここからウメキタというのを楽しむのに二つのルートがあるのだが……。うーん、どっちからいこうか、迷う。どちらもその良さがある。
では今回はまっすぐ。グランフロント大阪へ行く方向で行こう。
真っ直ぐ行くだけでグランフロント、正確にはその南館に着く。
正直南館にはあまり覚えが無くてな……。ファッションが強いのと、北方向に紅茶屋とケーキ屋が並んでいる。どちらも常に並んでいて入るのに一苦労するのだが、紅茶屋はティーパックタイプの茶葉を売っている。
詳しいなら選んで買えばいいし、知らないなら店員に聞くのがいいだろう。僕のオススメは「ニュービターナカンダ」。コクのある紅茶で「洗双糖」というちょっとお高めな砂糖をいれるとなお美味い。店員から教わったので間違いない。
南館も北館も上に行けば飲食店がある。ちょっと高いが、運が良ければ展望のいい席に座れる。デートスポットにはいいかもしれない。
さて、南館をさくっと見たら今度は北館へ行こう。個人的にこっちのほうが好き。北館と南館を繋ぐブリッジを通って北館に入ると無印良品がある。品ぞろえも悪くないが、僕は下の階に行くエスカレーターがそこにあるので使っている。
下に行くとスタバがあるし、一階ながら開けた景色が見れる。悪くない。さらに地下まで行けるのだが、行った所で何もない。が、逆に言えば、何もない所に行ってみたいなら行くのはアリだ。梅田という場所ながら、人気のない、BGMもない、ただ静かな廊下というものが楽しめる。僕はすきだ。
下から話は戻って上に行こう。この北館のすごい所は、真ん中が吹き抜けになっており広さという快感を与えてくれる。周りに入っているテナントは……正直良く分からない所が多数ある。が、それよりも上へ上へと昇っていく高揚感が楽しいのだ。
天井あたりはガラス張り。自然光がたくさん取り込まれている。そして分かりにくいところから屋上へ出られる。
この、グランフロント大阪北館屋上は、僕の知る屋上の中で最大級の大きさを誇る。とにかく広い。屋上というものの楽しさを全て含んでいる、と思う。散歩するには申し分ない広さ。ただ、確か、座る所はかなり少なかった気がする。ちょっと落ち着くには物足りない。喫茶もなければ、コンビニもない。気分がいいだけの場所って感じだ。
一応、南館にも屋上はあるのだが、狭い上に小さい。まあ、展望は悪くない。大阪一であるJR大阪駅を正面から見れるのは悪くない。
では屋上から降りて貰って、二階まで戻る。その二階にはある特徴がある。
……今になっては確認のしようがないが、グラングリーン方向へ伸びる橋があり、ホテルキャノピーの建物へ繋がっている。そこからフィールド・グラングリーンへ行ける。
余談ながらホテルキャノピーに泊まったことがある。旅行に多々行ってきた僕だが、まぁ、普通のホテルだ。だが、僕が泊まったほぼ最上階から見る大阪の景色はなかなかに良いものだった。前にはスカイタワービルがあり、その展望台の少し下くらいの高さからグラングリーン広場が一望できる。
一泊した感想としては、大阪駅は眠らない。といったところか。
その時寒かったのもあって、そして上から眺めるのが楽しかったのもあり、深夜の大阪駅をさんぽはしていなかった。ただ上から見ている感じでは、眠らない街とはこういうことかと思わされた。
そんな話は置いておいて、このホテルキャノピーの同じ建物にローソンが入っている。普通、だと思いきやちょっと変わったところもある。
それは店員? にVtuberみたいなのがいるのだ。画面から話しかけてくるし、こちらから話しかけると向こうも答える。店内でライブ配信しているようなものだ。
ある時立ち寄ると店員(人間)と店員?(V)がおしゃべりしていた。すごく不思議な感じだった。興味があれば足を運んでほしい。
一度一階に降りて外へ出てみて欲しい。道路側ではなく公園側。対面にホームセンターがある。しかも観葉植物や熱帯魚などが売っている変わったホムセンだ。ここもなかなか見ごたえがある。一回りしてみる分にはいいのではないかと。
では、ここを出て少し歩いたところに無骨、というかむき出しコンクリートが印象的な建物が見えてくる。あとで知ったことだが、その建物のデザイナーは安藤忠雄氏だそうだ。だからコンクリートなのか、と。
してして。ここにある店、それが僕の関心を引き付けて止まない店がある。
カフェ、LOHE。コーヒー専門店だ。
先述の通り、僕はソムリエでバリスタなコーヒーのプロだが、この店はすごい。一言でその凄さを伝えられる。
一杯、一万。
凄かろう。意味が分からなかろう。僕も分からない。
まあ、他にもメニューはあって一杯800円から楽しめるのだが。一番はやはりコーヒーを使ったカクテルを楽しめるところだろう。
ちょびっとで1200円はなかなかお高いと思うが、でも、なんかぁ、大人になった感じがするっていうかぁ……。まぁ、気分がいい。
違いが分かる人が飲むべきだろうが、それでもなんか楽しいので行ってみて欲しい。楽しい。
それに、普通のドリップコーヒーも五段階、種類と値段がある。まず800、次1200、んで2500、5000、10000だ。
高い奴は大体ゲイシャだ。どういう特徴かというと非常にフルーティーでフレーバティーに似た鼻抜けと後味を持つ。好みが分かれるところではあるが、僕は非常に好みだ。なんといってもこのゲイシャという品種によって、僕はバリスタになる事を目指したと言っても過言。本当はサイフォンで遊ぶのが好きなだけだ。
してててて。
で。その店を抜けてグラングリーンの広場へ。
広場自体は何もない。たまにイベントをやってたりするくらいだ。ただデカい人工芝があるのでごろーんとしたり、のびーっとしたりするのがいい。都会ピクニックだ。風通しがいいので春秋はとてもいい気分転換になる。
んで、そんな広場の横に立つ建物。本来はこの建物を指す言葉「グラングリーン大阪」。
中にはなんと入浴施設まである。旅行好きとして行ってみたが、うん、まぁ、ちょっと狭いかな、って感じ。僕は温泉を期待していたが、あそこはどちらかというとプールの方が広いだろう。プールかぁ……。おっさんにはちょいと厳しいかねぇ。
んでお値段2100円くらい。ちょっと割高、かな。オープン当初はサービスで風呂上がりのビールが無料でもらえた。それは嬉しかった。だがそれ以外の食事やドリンクが……高い。一番安いのは卵かけご飯。500円。普通なものを食べようとすると1500円は持っていかれる覚悟をしたほうがいい。
一度行ってみたら楽しい所。だが、一度だけでいい、かな。と思わないでもない。悲しいかな、そんな感じだ。
風呂とは違う所に飯屋がある。そこはさらに凄い。超がつくお高そうな寿司屋に肉屋、和食コース等があるが。まあ一人5000円から、みたいな感じだ。平民にはいけそうにない。
だがだが。まだ楽しめる所はある。その建物の地下だ。地下にはなんかいろんな食べ物が揃っている。寿司、たこ焼き、ステーキ、ラーメン。コーヒーもある。上の階に比べればマシ、程度のお高さではあるが、「大阪観光に来た! でも何を食べればいいか分からん! 梅田で完結させたい!」という横柄なひとにとってここはいいところだろう。なんでも揃っている。
グラングリーンはこんなところか。ちょっとお高いいいところ、ぐらいの感想で間違ってないと思う。
ちょっとだけ大阪駅側に戻って、ルクアイーレを左に見ながら進み、右の方へいく。「バルチカ03」なる所へつく。
この建物は飯屋と飲み屋が入り混じっているようなところだ。質もなかなか、お値段そこそこ。4階にある魚と日本酒の店が良い。日本酒の揃えが良く、日本酒そのものに抵抗が無ければとても楽しめる。魚は好きな物を頼むと良い。塩気の効いた魚と一緒に飲む酒は美味い。気分がいい。
他にもイタリアンとワイン、中華にビールなど店はいろいろある。ここで何か食べ飲みするのはオススメだ。損はしないと思う。
余談ながら、ソムリエ兼元バリスタとして猿田彦珈琲も紹介しておく。ここは普通のコーヒー二種。特別な奴が三種ある。
普通のコーヒーは500円から。浅煎りか深煎りを選べる。フルーティーか苦みか。僕は浅煎りが好きなのでそれを頼んだりした。
二回目に来たときは特別な奴を頼んだ。お値段1000円と倍するが、珍しい豆を扱っている。運が良ければ元値が取れるようなやつもあった、気がする。ちゃんとドリップしてくれるだけあって良い温度感と雑味のないコーヒーを楽しめた。また行きたい。
ちなみに上にスタバがある。場所的にルクアイーレの延長にあたるので、この一直線でスタバが三店舗並んでいることになる。どうなっとるんや、スタバ。
ではそこから少し離れて、大阪駅のレールを潜り、反対側へ行く。そこにも新しい建物がある。KITTE大阪。新しい店。
と、いろいろ紹介したいが、新しい店、新しすぎる店なので中身も絶賛作り中。完全にどこがいいとはいいきれないのであしからず。で、オススメなんですけど。明神丸。知ってますか。僕は知らなかったので友人が連れて行ってくれました。
カツオのたたきが有名なようで。しかも藁を使った直火焼き。
これがねぇ……美味いんやわぁ……。ちょいと煤くさいくらいの切り身がね、美味い。まず鼻で美味い。そして口に入れたら塩気を感じつつ、噛むととろっととろけつつ、そしてカツオの旨味が大爆発する。旨かった……凄く、旨い。
僕が行ったのは夜だったのだが満席だった。ラストオーダー少し前だったのだがそのたたきとラーメンと釜めしを頼んだ。旨い。美味い。
上の店はそこも含め、ちょいとお高めではある。肉を食うのに5000円~なんてのもある。
だが、地下がある。これがありがたい。この地下がどこにどう繋がっているのかは僕も理解が及ばないが、とにかく、KITTEの地下にも食う所はある。
基本は居酒屋が多いようで、ラーメンと中華の店に入ったことがある。ラーメンはつけ麺で味はまあおいしい程度。上の中くらい。
ワインやハイボールが楽しめるなら入れる店も多いはず。あ、僕はどっちも苦手でね。しれっと除外していた。
で、まぁ、話はそれくらいなのだが。あ、一階に隠れ家のようにチョコレート屋がある。ケーキと共にいただくと非常に美味い。僕が行ったときは偶然空いていたのですぐはいれて快適だったのだが、並んで入っても悪くないとは思う。
し・か・し。
チョコレートを食うならもっといい店を知っている。
そのKITTE大阪の道路を挟んで反対側。最上階に劇団四季が入っている建物。そこの四階にあるパレオドールというチョコ屋。ケーキもある。
梅田のデザートといえばここを上げさせてもらう。ここに行ったらシャンパーニュという飲み物を頼んでみて欲しいのだ。これは「カカオの香りがするノンアルコールドリンク」なのだが。さらさらしたココア、みたいな。不思議な感じがするのだ。
これを飲みながらケーキを食べると美味い。非常に満足感が高い。
そもそもここはチョコ屋。ザッハトルテがおすすめだ。チョコケーキにハズレがあるわけがない。
この店も大阪駅の南側を向いている。こちらから見る大阪駅もまた乙なものだ(ほぼホテルと大丸だが)。
さて、それなりに「地上は」歩き回ったところでもういいだろう。ここまでは綺麗な梅田の話。汚いというのは違うが、本来の梅田が残る場所の紹介をしよう。
本来の梅田。それは大阪の中心としての顔。
今になって対外的な顔を作ってはいるものの、元々は働くものが集まる場所だった。それが今なお色濃く残るのが第三ビル地下。
第三、といったがここには第一から第四までのビルが並んでいるちょっと面白いところ。どのビルにも会社がぎっしり詰まっている。ので、我々一般人は上の階には用事はない。行くのは地下だ。
さて、地下へは簡単に行ける。まずはビルへアクセス。地上からは阪神百貨店をぶち抜けるか回り込むルートがある。個人的には回り込む方が楽でいい。専用の道もあるし、分かりやすい。無駄にデカい宝くじ売り場が見えたらビルはその奥だ。
地下ルートは少しややこしいが、地下鉄谷町線の改札方向へ向かっていき、突き当たったら右に行って左だ。右に行って左。わかんねぇだろ。僕もどう伝えればいいのか分からない。とにかく突き当たったら右に行って左だ。そしたら第四ビルの地下一に繋がる。
まあ地下に関してはダンジョンだ。諦めてそういうものと割り切るか、自力でマッピングしてみてくれ。僕は割り切った。地下は次元が歪んでいる。そういうものだと。
で、たどり着けたとしてだ。その地下は地下でごちゃごちゃしている。
大半は上の階で働いた人を労うような居酒屋が多い。一方で聞き覚えのあるチェーン店がいくつか入っていたりする。そういう意味では一人でも多数でも対応できるいい場所と言えるかもしれない。長い間ここの丸亀しか梅田にはなかったので世話になった。今はグラングリーンにも店舗があるぞ。
ここの居酒屋の質は、申し訳ないが良質とはいえない。安い代わりにいろんなものを失っている気がする。美味い不味いではなく、悪い。安酒は身体にも気分にも良くないと教えられているようだ……。
だが裏を返せば酒は安い。とにかく酔いたいバカならここで満足するはずだ。
それが終わったら、まあ、梅田さんぽは終わりを告げる……わけもなく。ここから逆方向へ向かっていく。すなわち、夜の世界、兎我野へ向かう。
兎我野に入るなら、最初の来た道を戻るというのも手だが、別ルートでいくのもいいものだ。
例えば、お初天神通りルート。このルートは色んな飲食店を横切っていくことになる。と言ってもラーメン居酒屋定食屋、そんなところだ。この辺りはいつも混んでいる印象を受ける。だから僕は基本寄り付かない。店があっても入れないからな。
地下と比べれば質はいいのかねぇ。キャッチが偶にいる事を思うと程度が知れているかもしれない。
思い出したので追記。お初天神とは真逆。阪急を攻略するように進んでいくと現れるかっぱ横丁なる通りが現れる。この中にはチェーンもあったりするが、なんかおしゃんな店もいくつかある。おいしい酒を飲むならここはありかもしれない。
それにこの先には劇場がある。劇場がある近くというのは食べ物も潤うのだろうかねぇ。
ついでに紹介、ブルーボトルコーヒー(店名)。エスプレッソを楽しむなら悪くない店だ。それ以外は、まあ、高いな。
話を戻して兎我野へ向かう道の話。最期を飾るのは東通り商店街。
なんかいろいろある通りだ。カラオケ、パチンコがあってその間を埋める様に居酒屋にラーメンに焼肉、寿司もある。ちょっと大人なバーがあったりもして、困ったらここを少し歩いてみるのも一つの手だろう。
おすすめはラーメン亀王。790円で大盛のまぜそばが食える。安く腹を満たしたいときは非常にオススメ。近くに一蘭もある。けどなぁ、高いだろ。だからこっち推し。それに混むし、だから行ったことが無い。
この商店街を通って兎我野へ向かうには一本道を逸れる必要があるが、ここまで来た人なら大丈夫だ。十分梅田を歩ける。
兎我野へ戻って来たなら、もういう事はない。
下手なことは言えないし、おすすめできるものも、なぁ?
あとは手元のスマホに聞いてみてくれ。そして自分の性癖に従ってくれ。ここは面白いところが沢山ある。
伊達にその街に100万落としてないからな。ピンキリあるなかで、ピンでもキリでも行ってくればいい。
これで梅田は終わり。以上だ。
……。
最安値は一分100円。それだけ伝えておこう。
そうして、僕は街へ出る。
大阪。梅田。僕の庭。みたいなところ。
全く持って。この二十年そこいらでおしゃれタウンになっちまったもんだ、なんて古株ぶってみる。実際、この梅田という街の進化、変遷をなが~く見てきた。
実際すごく変わった。伝説の名物、『大阪駅からヨドバシカメラに行けない』現象も良く知っているし、それがすんごい改善されたことも最近のように思い出せる。
昔は地下に行くしかなかった。まっすぐはいけないが、最短では行ける。
ヨドバシ周りの話をするとルクアとルクア1100が気になる。なんなんだあいつら。大丸百貨店で勤める僕にも、あれは百貨店なのか、わからない。
まあ、見てくれ綺麗なので気に入ってはいるが。
「……さて」
僕という人間の、梅田散歩は兎我野町から始まる。ちょいと昼を過ぎたくらい、程よい日光を浴びながらビルのジャングルへ潜っていく。
うん? 兎我野町を知らない? それは至極当然の反応で、あなたが普通である証左でもある。分かった人は、そういうことだ。
兎我野町。ホテルと小汚いビルが入り乱れる町。大阪駅周辺とは違った複雑さがここにはある。だから無料案内所が多い。
無料案内所、ということは必然あるのは風俗店だ。いろいろ行ってきた身として感想をつらつらと書きたいが、それはさすがにやめておこう。
そんな町から、僕の一日が始まる。
さて、兎我野を脱出、つまりは大阪駅を目指すなら私は大きく二つのルートを推す。
一つは泉の広場ルート。
泉の広場はいまやすっかり泉がなくなり、ただの待ち合わせ場所となっている。
広場付近には居酒屋が多く、ちょっとお高めだが質のいいメシと酒が飲める。いつも混んでいるのが難点。隣にはスタバがある。オススメYEBISバー。エビスビールをベースにビアカクテルが楽しめる。うまいぞ。
このルートの楽なところは「一直線であること」「信号がないこと」だ。
さらに嬉しい事にルートの真ん中あたりにトイレがある。非常に心強い。
ああ、地下であるが故に天候に左右されないという利点もある。世界が縦に伸びてもその上に屋根があるわけではない。地下は快適だ。
しかし。しかしだ。
大阪。梅田。地下。
この要素は、おそろしい力を持つ。
そう、大阪地下ダンジョンだ。
梅田地下。通称ウメチカの攻略は困難だ。ガイドがなければ遭難は必至。僕ですら偶に迷子になる。情けないが、本当に。
だが慣れればどうということはない。近道だって出来るし、夏冬の気候のある程度も凌げる。慣れれば、な。
で、地下ルートがあるということは地上ルートもある。その話もしておこう。
地上ルートでは「春秋が気持ちいい」「迷子になりにくい」とか。
やはり優先は迷わないだろう。地下だと使えない地図アプリが使えるし、目印がそこいらにあるので目的地へ行きやすい。
それに……これは僕個人の感覚かもしれないが、兎我野から一つ道路を超えると、「兎我野」から「梅田」に返ってきた感覚があるのだ。
兎我野は梅田の一部で、という話になるがそうではなく。僕は兎我野と梅田は別なのだ。うん。
地上にはでっかいドン・キホーテもある。ラウンドワンがあったりして、「健全に」遊ぶならここらへんが線引きだろう。
兎我野から帰ってきたら、今度は地上のダンジョン、阪急駅がある。
梅田と言えば地下ダンジョン、もあるが、個人的には(利用頻度的にも)阪急の中の方がよっぽどダンジョンしている気がする。
阪急と言えば阪急百貨店。これはかわいいものだ。幅も奥行きもそう広くはないし、構造もシンプルだ。上層階では物産展をたまにやっている。気まぐれで覗くと様々な発見がある面白い場所だ。気が向いたら行って欲しい。
問題は、様々な問題や歴史を孕んだ構造をもつ駅構内の構造だ。駅に入るための改札は「上下に」あるのですんなり入れる。問題はその上下、改札の外ではどう動くべきかが感覚的に掴みにくいということだ。
ぜひ行ってこの不思議な上下感覚を味わってほしい。一つ下に行きたいだけなのにそううまく動けないあの感じ。毎度ながら不思議である。
ついでにそこの近くにある紀伊国屋書店にも足を運んでほしい。かなりの大きさの書店で文具も幅広く取り扱っている。何より本の数だ。残念ながら古い本やライトノベル系は少し弱いのだが、新刊やなんらかの賞に受賞した本であれば大抵取り扱いがある。
なにより凄いのはそこの書店員だ。様々なジャンルごとに特化した販売員がおり、その人に「どんな本を求めているか」を尋ねるとオススメをピックアップしてくれる。これが非常に有用で、僕のような物書きが「参考になりそうな本」というオーダーをしてもそれっぽいのを見繕ってくれた。そしてその本は面白い。
タダで行けるいい本屋だ。本が趣味な人は是非足を運んでほしい。いい体験ができると思う。
そしてその周り。阪急の改札周りにはやたらカフェが多い。
ソムリエ資格持ち元バリスタの僕からみると、コーヒーにこだわっていない店はつまらないと決めつけ行っていないのだが、逆を言えば普通の喫茶店がそこにはある。あたりかどうかはそちら次第だが、外れを引く事はそうないだろう。
阪急はいいだろう。そこの二階からぐるりと回るように歩いていくと、空が開ける。
JR大阪、北側。
言わずと知れた巨大店舗、ヨドバシカメラ。
圧巻のデカさ。多分大阪城と同じくらい迫力がある。
このヨドバシにも繋がる橋には歴史がある。ホホホ、むかしはな、そんなもんなかったんじゃよ。
先述の通り、あのヨドバシは目と鼻の先にあるにも関わらずどういけばいいのか分からないという問題が発生する。いや、していた、だ。
その迷子問題を一撃で解決したのがこの橋。恐ろしく分かりやすく、行きやすい。加えて後述する(と思う)グラングリーンへの道も切り開いた。偉大なる道なのだ。
さて、この流れだとヨドバシの解説がしたいが。
デカすぎるので割愛。ただデカい電気屋だ。僕としてはコーヒーグッズをもっと扱って欲しいのだが、コーナーは小さいままだ。上にある豚骨極細面のラーメン屋、ちゃぶとんは潰れた。かなしいが、近くに一風堂がある。
で、その偉大な橋をヨドバシ方向にいかず、直進するとルクアにぶつかる。
ルクア。なんか大阪駅がデカくなっていくときに一緒に出来た百貨店みたいなところ。あれは百貨店か? だれか教えてくれ。
このルクア内にスタバが二店舗。どこにでもあるなぁ。
中は化粧品にファッションと、普通の百貨店っぽい。そうなのか?
で、ルクアを超えると対面にルクアイーレがある。1100と書いてイーレ。おしゃれやなぁ。
この二店舗にどんな違いがあるのか。中の店が違う。もちろんそうだが、個人的にはもっと突っ込みたい所がある。それは——。
二階に、スタバが、二店舗ある!
どうゆうこっちゃ。ありえへんやろ。どんだけ近いねん。直線距離で多分50mくらいちゃうか。どういうこっちゃこれは。
と、怒りを収め、改めてイーレの話に戻るが。
八階に、スタバが、デカいのが、ある!
このスタバがおもろいんは、一緒の場所にある蔦谷と手ぇ組んでんのか知らんけどやな、本読みながらコーヒーを嗜めるんや。ちょい金かかるらしいが。
ここの蔦谷はいわゆるTSUTAYAとは違ってな。おしゃんな本が沢山と、おしゃんな文房具が並んでいる。雰囲気がとてもいいので空気を吸いに行ってもらいたいものだ。座ってのんびり出来るかは、保証しかねない。だっていっつも混んでるし。
このルクアイーレの8階まで来たならどうせなら屋上まで登ってみて欲しい。屋上というものにも好き嫌いというのもあるだろうが、僕という人間はそんな「梅田屋上」を歩くのが楽しくてしかたないというのもある。
ではこのルクア屋上だが、ちょっと小綺麗な庭、みたいな感じだ。最大の特徴は床に座っても気にならないような人工芝が植わっているところだ。
昔はそんなもの無かったのだが、ここ最近で生えてきた。それに付随するかのように人も増えていった。昔は静かだったんだがなぁ。それが好きだった。
最近は騒がしい庭だが、それでも屋上からの一望には価値があると思っている。
そこから見る地上は対面にあるグランフロント大阪と、その隣にはウメキタ二期とか言われている新開拓地、グラングリーン大阪が広がる。
特にグラングリーンがここ最近で一気に勢力を拡大した新しい場所。僕としても目を置いている場所だ。実際、気に入った。
この屋上には「ファミマ!」がある。ファミリーマートではない。ファミマ! だ。
さて、屋上を堪能したら下へ降りて貰おう。ちょうどいいエスカレーターがあり、屋上広場からJR中央改札上の広場へ向けての超ロングエスカレーターだ。これに乗っている時に観るJR大阪駅はなかなかに壮観だ。気分がいい。これも併せて経験してもらえると楽しいと思う。
そのままエスカレーターをするすると降りて貰って。ちょうどルクアとイーレの間に立つはずだ。
ここからウメキタというのを楽しむのに二つのルートがあるのだが……。うーん、どっちからいこうか、迷う。どちらもその良さがある。
では今回はまっすぐ。グランフロント大阪へ行く方向で行こう。
真っ直ぐ行くだけでグランフロント、正確にはその南館に着く。
正直南館にはあまり覚えが無くてな……。ファッションが強いのと、北方向に紅茶屋とケーキ屋が並んでいる。どちらも常に並んでいて入るのに一苦労するのだが、紅茶屋はティーパックタイプの茶葉を売っている。
詳しいなら選んで買えばいいし、知らないなら店員に聞くのがいいだろう。僕のオススメは「ニュービターナカンダ」。コクのある紅茶で「洗双糖」というちょっとお高めな砂糖をいれるとなお美味い。店員から教わったので間違いない。
南館も北館も上に行けば飲食店がある。ちょっと高いが、運が良ければ展望のいい席に座れる。デートスポットにはいいかもしれない。
さて、南館をさくっと見たら今度は北館へ行こう。個人的にこっちのほうが好き。北館と南館を繋ぐブリッジを通って北館に入ると無印良品がある。品ぞろえも悪くないが、僕は下の階に行くエスカレーターがそこにあるので使っている。
下に行くとスタバがあるし、一階ながら開けた景色が見れる。悪くない。さらに地下まで行けるのだが、行った所で何もない。が、逆に言えば、何もない所に行ってみたいなら行くのはアリだ。梅田という場所ながら、人気のない、BGMもない、ただ静かな廊下というものが楽しめる。僕はすきだ。
下から話は戻って上に行こう。この北館のすごい所は、真ん中が吹き抜けになっており広さという快感を与えてくれる。周りに入っているテナントは……正直良く分からない所が多数ある。が、それよりも上へ上へと昇っていく高揚感が楽しいのだ。
天井あたりはガラス張り。自然光がたくさん取り込まれている。そして分かりにくいところから屋上へ出られる。
この、グランフロント大阪北館屋上は、僕の知る屋上の中で最大級の大きさを誇る。とにかく広い。屋上というものの楽しさを全て含んでいる、と思う。散歩するには申し分ない広さ。ただ、確か、座る所はかなり少なかった気がする。ちょっと落ち着くには物足りない。喫茶もなければ、コンビニもない。気分がいいだけの場所って感じだ。
一応、南館にも屋上はあるのだが、狭い上に小さい。まあ、展望は悪くない。大阪一であるJR大阪駅を正面から見れるのは悪くない。
では屋上から降りて貰って、二階まで戻る。その二階にはある特徴がある。
……今になっては確認のしようがないが、グラングリーン方向へ伸びる橋があり、ホテルキャノピーの建物へ繋がっている。そこからフィールド・グラングリーンへ行ける。
余談ながらホテルキャノピーに泊まったことがある。旅行に多々行ってきた僕だが、まぁ、普通のホテルだ。だが、僕が泊まったほぼ最上階から見る大阪の景色はなかなかに良いものだった。前にはスカイタワービルがあり、その展望台の少し下くらいの高さからグラングリーン広場が一望できる。
一泊した感想としては、大阪駅は眠らない。といったところか。
その時寒かったのもあって、そして上から眺めるのが楽しかったのもあり、深夜の大阪駅をさんぽはしていなかった。ただ上から見ている感じでは、眠らない街とはこういうことかと思わされた。
そんな話は置いておいて、このホテルキャノピーの同じ建物にローソンが入っている。普通、だと思いきやちょっと変わったところもある。
それは店員? にVtuberみたいなのがいるのだ。画面から話しかけてくるし、こちらから話しかけると向こうも答える。店内でライブ配信しているようなものだ。
ある時立ち寄ると店員(人間)と店員?(V)がおしゃべりしていた。すごく不思議な感じだった。興味があれば足を運んでほしい。
一度一階に降りて外へ出てみて欲しい。道路側ではなく公園側。対面にホームセンターがある。しかも観葉植物や熱帯魚などが売っている変わったホムセンだ。ここもなかなか見ごたえがある。一回りしてみる分にはいいのではないかと。
では、ここを出て少し歩いたところに無骨、というかむき出しコンクリートが印象的な建物が見えてくる。あとで知ったことだが、その建物のデザイナーは安藤忠雄氏だそうだ。だからコンクリートなのか、と。
してして。ここにある店、それが僕の関心を引き付けて止まない店がある。
カフェ、LOHE。コーヒー専門店だ。
先述の通り、僕はソムリエでバリスタなコーヒーのプロだが、この店はすごい。一言でその凄さを伝えられる。
一杯、一万。
凄かろう。意味が分からなかろう。僕も分からない。
まあ、他にもメニューはあって一杯800円から楽しめるのだが。一番はやはりコーヒーを使ったカクテルを楽しめるところだろう。
ちょびっとで1200円はなかなかお高いと思うが、でも、なんかぁ、大人になった感じがするっていうかぁ……。まぁ、気分がいい。
違いが分かる人が飲むべきだろうが、それでもなんか楽しいので行ってみて欲しい。楽しい。
それに、普通のドリップコーヒーも五段階、種類と値段がある。まず800、次1200、んで2500、5000、10000だ。
高い奴は大体ゲイシャだ。どういう特徴かというと非常にフルーティーでフレーバティーに似た鼻抜けと後味を持つ。好みが分かれるところではあるが、僕は非常に好みだ。なんといってもこのゲイシャという品種によって、僕はバリスタになる事を目指したと言っても過言。本当はサイフォンで遊ぶのが好きなだけだ。
してててて。
で。その店を抜けてグラングリーンの広場へ。
広場自体は何もない。たまにイベントをやってたりするくらいだ。ただデカい人工芝があるのでごろーんとしたり、のびーっとしたりするのがいい。都会ピクニックだ。風通しがいいので春秋はとてもいい気分転換になる。
んで、そんな広場の横に立つ建物。本来はこの建物を指す言葉「グラングリーン大阪」。
中にはなんと入浴施設まである。旅行好きとして行ってみたが、うん、まぁ、ちょっと狭いかな、って感じ。僕は温泉を期待していたが、あそこはどちらかというとプールの方が広いだろう。プールかぁ……。おっさんにはちょいと厳しいかねぇ。
んでお値段2100円くらい。ちょっと割高、かな。オープン当初はサービスで風呂上がりのビールが無料でもらえた。それは嬉しかった。だがそれ以外の食事やドリンクが……高い。一番安いのは卵かけご飯。500円。普通なものを食べようとすると1500円は持っていかれる覚悟をしたほうがいい。
一度行ってみたら楽しい所。だが、一度だけでいい、かな。と思わないでもない。悲しいかな、そんな感じだ。
風呂とは違う所に飯屋がある。そこはさらに凄い。超がつくお高そうな寿司屋に肉屋、和食コース等があるが。まあ一人5000円から、みたいな感じだ。平民にはいけそうにない。
だがだが。まだ楽しめる所はある。その建物の地下だ。地下にはなんかいろんな食べ物が揃っている。寿司、たこ焼き、ステーキ、ラーメン。コーヒーもある。上の階に比べればマシ、程度のお高さではあるが、「大阪観光に来た! でも何を食べればいいか分からん! 梅田で完結させたい!」という横柄なひとにとってここはいいところだろう。なんでも揃っている。
グラングリーンはこんなところか。ちょっとお高いいいところ、ぐらいの感想で間違ってないと思う。
ちょっとだけ大阪駅側に戻って、ルクアイーレを左に見ながら進み、右の方へいく。「バルチカ03」なる所へつく。
この建物は飯屋と飲み屋が入り混じっているようなところだ。質もなかなか、お値段そこそこ。4階にある魚と日本酒の店が良い。日本酒の揃えが良く、日本酒そのものに抵抗が無ければとても楽しめる。魚は好きな物を頼むと良い。塩気の効いた魚と一緒に飲む酒は美味い。気分がいい。
他にもイタリアンとワイン、中華にビールなど店はいろいろある。ここで何か食べ飲みするのはオススメだ。損はしないと思う。
余談ながら、ソムリエ兼元バリスタとして猿田彦珈琲も紹介しておく。ここは普通のコーヒー二種。特別な奴が三種ある。
普通のコーヒーは500円から。浅煎りか深煎りを選べる。フルーティーか苦みか。僕は浅煎りが好きなのでそれを頼んだりした。
二回目に来たときは特別な奴を頼んだ。お値段1000円と倍するが、珍しい豆を扱っている。運が良ければ元値が取れるようなやつもあった、気がする。ちゃんとドリップしてくれるだけあって良い温度感と雑味のないコーヒーを楽しめた。また行きたい。
ちなみに上にスタバがある。場所的にルクアイーレの延長にあたるので、この一直線でスタバが三店舗並んでいることになる。どうなっとるんや、スタバ。
ではそこから少し離れて、大阪駅のレールを潜り、反対側へ行く。そこにも新しい建物がある。KITTE大阪。新しい店。
と、いろいろ紹介したいが、新しい店、新しすぎる店なので中身も絶賛作り中。完全にどこがいいとはいいきれないのであしからず。で、オススメなんですけど。明神丸。知ってますか。僕は知らなかったので友人が連れて行ってくれました。
カツオのたたきが有名なようで。しかも藁を使った直火焼き。
これがねぇ……美味いんやわぁ……。ちょいと煤くさいくらいの切り身がね、美味い。まず鼻で美味い。そして口に入れたら塩気を感じつつ、噛むととろっととろけつつ、そしてカツオの旨味が大爆発する。旨かった……凄く、旨い。
僕が行ったのは夜だったのだが満席だった。ラストオーダー少し前だったのだがそのたたきとラーメンと釜めしを頼んだ。旨い。美味い。
上の店はそこも含め、ちょいとお高めではある。肉を食うのに5000円~なんてのもある。
だが、地下がある。これがありがたい。この地下がどこにどう繋がっているのかは僕も理解が及ばないが、とにかく、KITTEの地下にも食う所はある。
基本は居酒屋が多いようで、ラーメンと中華の店に入ったことがある。ラーメンはつけ麺で味はまあおいしい程度。上の中くらい。
ワインやハイボールが楽しめるなら入れる店も多いはず。あ、僕はどっちも苦手でね。しれっと除外していた。
で、まぁ、話はそれくらいなのだが。あ、一階に隠れ家のようにチョコレート屋がある。ケーキと共にいただくと非常に美味い。僕が行ったときは偶然空いていたのですぐはいれて快適だったのだが、並んで入っても悪くないとは思う。
し・か・し。
チョコレートを食うならもっといい店を知っている。
そのKITTE大阪の道路を挟んで反対側。最上階に劇団四季が入っている建物。そこの四階にあるパレオドールというチョコ屋。ケーキもある。
梅田のデザートといえばここを上げさせてもらう。ここに行ったらシャンパーニュという飲み物を頼んでみて欲しいのだ。これは「カカオの香りがするノンアルコールドリンク」なのだが。さらさらしたココア、みたいな。不思議な感じがするのだ。
これを飲みながらケーキを食べると美味い。非常に満足感が高い。
そもそもここはチョコ屋。ザッハトルテがおすすめだ。チョコケーキにハズレがあるわけがない。
この店も大阪駅の南側を向いている。こちらから見る大阪駅もまた乙なものだ(ほぼホテルと大丸だが)。
さて、それなりに「地上は」歩き回ったところでもういいだろう。ここまでは綺麗な梅田の話。汚いというのは違うが、本来の梅田が残る場所の紹介をしよう。
本来の梅田。それは大阪の中心としての顔。
今になって対外的な顔を作ってはいるものの、元々は働くものが集まる場所だった。それが今なお色濃く残るのが第三ビル地下。
第三、といったがここには第一から第四までのビルが並んでいるちょっと面白いところ。どのビルにも会社がぎっしり詰まっている。ので、我々一般人は上の階には用事はない。行くのは地下だ。
さて、地下へは簡単に行ける。まずはビルへアクセス。地上からは阪神百貨店をぶち抜けるか回り込むルートがある。個人的には回り込む方が楽でいい。専用の道もあるし、分かりやすい。無駄にデカい宝くじ売り場が見えたらビルはその奥だ。
地下ルートは少しややこしいが、地下鉄谷町線の改札方向へ向かっていき、突き当たったら右に行って左だ。右に行って左。わかんねぇだろ。僕もどう伝えればいいのか分からない。とにかく突き当たったら右に行って左だ。そしたら第四ビルの地下一に繋がる。
まあ地下に関してはダンジョンだ。諦めてそういうものと割り切るか、自力でマッピングしてみてくれ。僕は割り切った。地下は次元が歪んでいる。そういうものだと。
で、たどり着けたとしてだ。その地下は地下でごちゃごちゃしている。
大半は上の階で働いた人を労うような居酒屋が多い。一方で聞き覚えのあるチェーン店がいくつか入っていたりする。そういう意味では一人でも多数でも対応できるいい場所と言えるかもしれない。長い間ここの丸亀しか梅田にはなかったので世話になった。今はグラングリーンにも店舗があるぞ。
ここの居酒屋の質は、申し訳ないが良質とはいえない。安い代わりにいろんなものを失っている気がする。美味い不味いではなく、悪い。安酒は身体にも気分にも良くないと教えられているようだ……。
だが裏を返せば酒は安い。とにかく酔いたいバカならここで満足するはずだ。
それが終わったら、まあ、梅田さんぽは終わりを告げる……わけもなく。ここから逆方向へ向かっていく。すなわち、夜の世界、兎我野へ向かう。
兎我野に入るなら、最初の来た道を戻るというのも手だが、別ルートでいくのもいいものだ。
例えば、お初天神通りルート。このルートは色んな飲食店を横切っていくことになる。と言ってもラーメン居酒屋定食屋、そんなところだ。この辺りはいつも混んでいる印象を受ける。だから僕は基本寄り付かない。店があっても入れないからな。
地下と比べれば質はいいのかねぇ。キャッチが偶にいる事を思うと程度が知れているかもしれない。
思い出したので追記。お初天神とは真逆。阪急を攻略するように進んでいくと現れるかっぱ横丁なる通りが現れる。この中にはチェーンもあったりするが、なんかおしゃんな店もいくつかある。おいしい酒を飲むならここはありかもしれない。
それにこの先には劇場がある。劇場がある近くというのは食べ物も潤うのだろうかねぇ。
ついでに紹介、ブルーボトルコーヒー(店名)。エスプレッソを楽しむなら悪くない店だ。それ以外は、まあ、高いな。
話を戻して兎我野へ向かう道の話。最期を飾るのは東通り商店街。
なんかいろいろある通りだ。カラオケ、パチンコがあってその間を埋める様に居酒屋にラーメンに焼肉、寿司もある。ちょっと大人なバーがあったりもして、困ったらここを少し歩いてみるのも一つの手だろう。
おすすめはラーメン亀王。790円で大盛のまぜそばが食える。安く腹を満たしたいときは非常にオススメ。近くに一蘭もある。けどなぁ、高いだろ。だからこっち推し。それに混むし、だから行ったことが無い。
この商店街を通って兎我野へ向かうには一本道を逸れる必要があるが、ここまで来た人なら大丈夫だ。十分梅田を歩ける。
兎我野へ戻って来たなら、もういう事はない。
下手なことは言えないし、おすすめできるものも、なぁ?
あとは手元のスマホに聞いてみてくれ。そして自分の性癖に従ってくれ。ここは面白いところが沢山ある。
伊達にその街に100万落としてないからな。ピンキリあるなかで、ピンでもキリでも行ってくればいい。
これで梅田は終わり。以上だ。
……。
最安値は一分100円。それだけ伝えておこう。
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