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第二十三話 お守りと決意と推察と短編集の見本
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結局、自警団を呼んだら独立騎士団も出て来て、以前襲われた時と同じように事情を話すと、男達二人は独立騎士団の預かりになった。
が、男二人は「仮面の女には雇われただけ」と繰り返すばかり。
自警団曰く、どうやら二人は街で有名なチンピラらしい。
結局、仮面の女の情報は得られなかった。
いや、魔法を使うと言うことだけは分かったが……。
あ、魔法と言えば、マライアが二回連続で魔法を使えたのは魔法の道具のお陰だそうだ。
魔法の道具はエルシーの両親がマライアの誕生日にプレゼントとして渡していたものだった。
マライアは長い詠唱無しで魔法を使うほどの力は無い。
なので、胸元に着けていたブローチに予め魔力を込めていたんだそうな。
今回着ているマーメイドドレスと同色のブローチだから、気付かなかったけど。
そう言えば何か胸元にアクセサリー着けてる気がしたな? と思ってはいた。
それからマライアは帰り際に、
「エルシー。このお守り、私が作ったの。エルシーがこれ以上危険な目に遭わないように祈りを込めたわ。お願いだから肌身離さず持っていてね!」
と小さな黄色の宝石が着いたネックレスを渡してくれた。
マライアが作った魔法のお守りだそうだ。
俺を危険から遠避ける効力があるそうだが、
「気休め程度かも知れないけど、ロウフェル神の神殿で『エルシーが危険な目に遭わないように守って下さい』ってお願いもしたの」
とまで言っていた。だから俺は肌身離さず持っている。とマライアに約束した。
――そして翌日。俺は今、ロウフェル神の神殿に来ている――
トニーに頼み込んで。だ。
つまり、一人で神殿へ来ている。
ロウフェル神になんとかコンタクトを取れないか試したかったからだ。
できるなら、本来のエルシーとも話したい。
俺はロウフェル神の神像の前で祈りを捧げる。
エルシー! あの!! エルシー憧れのモニカ・ホワイト先生にエルシーの作品が見出されたぞ!
エルシーがプロットを書いた短編もだ! それにだ!! ホワイト先生が直々に鍛えて下さるそうだぞ!
上手く行けばプロの小説家としてデビューもできる!!
ロウフェル神、今からでも遅くないならエルシーを体に戻してやってくれ!
頼む!! 頼むから!! 他人の人生で成功するなんて、どうにも気が引けるんだよ……!
俺がマライアとダリルーに頼んで、エルシーの体も鍛えた! チャンスも来た!
だからエルシー!! ロウフェル神!! 頼むよ!! 俺のことはどうでも良い!! だからエルシー!! 自分の体に戻って――
――まだ、危機は去っていない。運命を変えたのはお前の力。エルシーはもう戻れない……――
「え! もう……エルシーは戻れないの……か?」
頭の中に響いたロウフェル神の言葉に衝撃を受け、思わず立ち上がり、声を出して応えてしまう。
目の前にはロウフェル神の神像。大理石っぽい材質の……。
俺はもう一度片膝を付き、祈りを捧げる。
ロウフェル神。エルシーは……本当にもう戻れないのか?
………………。
今度はなんの返事も無い。
そうか……もう、俺がエルシーだものな。
俺は……エルシーに転生したんだ! エルシーの人生は俺の人生! 投げ出すことは出来ない!
プロの小説家になる夢が叶おうとしているなら俺が全力で取り組むだけだ!!
それに……確かにまだ危機は去っていないしな……。
肩を落として馬車に戻ると、トニーが心配そうな表情で待っていた。
「トニー……ごめんなさい。無理を言ってしまって……もう二度とこんなことは言わないから……」
落ち込んでいる俺の様子を見て、トニーは心配そうな表情から不安そうな表情になった。
「エルシーお嬢様……神殿で何かありましたか?」
トニーは俺が落ち込んでいる理由が分からなくて不安になっているんだと思うんだが……理由なんて言えやしない。
「いいえ。何も無かったわ」
落ち込む気持ちを抑え込んで、俺はトニーに微笑んで見せた。
「神殿はとても綺麗で、床がつるつるしているところがあるでしょう? そこでうっかり転び掛けてしまったの」
そうやって適当な嘘をついて、ごまかして、
「でも、鍛えていたから転ばないように踏みとどまったのよ」
苦笑を浮かべて見せながら、俺は馬車に乗り込んだ。
トニーは安心した表情になり、「帰りますよ」と言っていつものように、馬車を走らせ始めた。
――そして、屋敷の自室に戻った俺は――
今までの状況を整理し始めた。
いずれ再び仮面の女は俺を狙って来るだろうから……。
エルシーの命を狙ったヤツだ。次は絶っっ対にとっ捕まえてやる!
とは言え……相手は強力な魔法使いかも知れない。
どうやって倒して捕まえる……?
タイプライターの前に座り、考えを巡らせる。
まず、仮面の女のことだが。
なんかどこかで見たような気がするんだけどなぁ。
……あ~、思い出せない。なんか見覚えがあるんだけどなあ。
記憶の端っこに引っ掛かってるけど出て来ない。
ん~……じゃあ、次は状況の整理だ。
現在の俺ことエルシーは、前世での名前は七月岳士。年齢は三十八歳。性別は男。体は美少女エルシー。……しかし、中身はおっさんだ……。
病院からの帰宅途中に事故に遭い死亡し、異世界の神……。
つまり、このベネディア王国で崇められ、信仰を集めている神。ロウフェル神にエルシー・マーチャントとして生きるよう頼まれた。
おまけに本来のエルシー・マーチャント(魂)にも懇願され、俺はエルシーとして新たな人生を歩んでいる途中だ。
で、俺がエルシーに転生する切っ掛けとなった馬車の転倒事故は事故ではなく。
何者か……つまり、昨夜襲って来た仮面の女に馬車を横転させられた事件だった。
俺は、仮面の女を知っている気がするが、誰なのか分からない。
顔は仮面で隠され、声も聞き覚えがない。
けれど、やはり、知っている女な気がする……。
俺が転生してから出会った女と言うと、まず、エルシー自身だが、辺り前に除外。仮面の女ではないことは考えなくても分かる。
次にネイサン医師。彼女は治癒の術の使い手だが……エルシーの記憶だと、治癒の術の使い手は使おうと思えば魔法も使えるそうだ。
しかし、それは知識と魔法の勉強をそれなりにしていないとダメらしい。
魔法の書物はこの王国に現存するが、数は極めて少ない。
それにネイサン医師は医師だからなぁ。
馬車の横転で全身打撲で意識不明状態だったエルシーの体を付きっきりで治癒してたしな。
医師の沽券に賭けても、患者に害なすことはしない人物だと、エルシーの記憶にあるんだよな。多分除外して良いと思う。
次はサーヤ。間違い無くサーヤではないと思いたいけど。
良く考えたら、サーヤはこの屋敷の使用人でもあり有事の際の戦闘要員でもあるんだよな。
なんだか最近、外出の回数が増えたり、様子がおかしいみたいだし……仮面の女ではない……とまでは言い切れないかなあ?
次はエルシーの母親……は除外だな。うん。
で、次はマライアなんだが。
仮面の女に躊躇なく攻撃魔法? を放ってたし間違い無く違うと思う。女の仲間でも無いだろう。
次は家庭教師のキャラハン女史だが……漫画だと、元々はマライアをプロの小説家へと導く先輩小説家だからなあ。
貴族だから、噂程度にしか情報が掴めなくはあるが。
元々はマライアを導く先輩小説家だぞ?
昨夜あの場にいなかったのは、確かだが……あ、それを言うなら、ネイサン医師もサーヤもいなかったから怪しいってことにならないか?
「エルシーお嬢様。何やら大きな封筒が届きま……あら? 出版社から送られて来たんですね。中身は本かしら?」
とか思ってたらサーヤだ! 短編の原稿が帰って来たんだな。
「ありがとう! サーヤ! 直接出版社に問い合わせて貰ってた本が来たのね!」
俺はいつものように、ノックをせずに入って来たサーヤに駆けより、封筒を奪うように受け取った。
「まあ、やっぱり本でしたか。あぁ、この前貸して頂いたモニカ・ホワイト先生の新刊、とっても面白かったです!」
サーヤは嬉しそうな笑顔で言った。
「また私好みの本がありましたら貸して下さいませね?」
そして期待に満ちた眼差しで俺を見つめる。
「え、ええ。またホワイト先生の新刊が出たら教えるわね」
俺も笑顔で答えた。
「それじゃあ、サーヤは失礼しますね」
「ありがとう。サーヤ」
俺が笑顔のままお礼を言うと、サーヤは一礼して出て行った。
あぁあ……びっくりした。
ちょうどサーヤのことを考えてたから本気でびっくりしたよ。
俺はサーヤの足音と気配が消えるのを確かめてから封筒を開ける……と!
「え!? 単行本の見本!?」
その本は短編集だった。
著者の名前には一番大きく太い字で【モニカ・ホワイト】と書かれていた。
他数人の著者の名前には【エルシー・М・スカラー】と、俺のペンネームも入っている。
俺は呆然とその場に立ち尽くしてしまった……。
(続く
が、男二人は「仮面の女には雇われただけ」と繰り返すばかり。
自警団曰く、どうやら二人は街で有名なチンピラらしい。
結局、仮面の女の情報は得られなかった。
いや、魔法を使うと言うことだけは分かったが……。
あ、魔法と言えば、マライアが二回連続で魔法を使えたのは魔法の道具のお陰だそうだ。
魔法の道具はエルシーの両親がマライアの誕生日にプレゼントとして渡していたものだった。
マライアは長い詠唱無しで魔法を使うほどの力は無い。
なので、胸元に着けていたブローチに予め魔力を込めていたんだそうな。
今回着ているマーメイドドレスと同色のブローチだから、気付かなかったけど。
そう言えば何か胸元にアクセサリー着けてる気がしたな? と思ってはいた。
それからマライアは帰り際に、
「エルシー。このお守り、私が作ったの。エルシーがこれ以上危険な目に遭わないように祈りを込めたわ。お願いだから肌身離さず持っていてね!」
と小さな黄色の宝石が着いたネックレスを渡してくれた。
マライアが作った魔法のお守りだそうだ。
俺を危険から遠避ける効力があるそうだが、
「気休め程度かも知れないけど、ロウフェル神の神殿で『エルシーが危険な目に遭わないように守って下さい』ってお願いもしたの」
とまで言っていた。だから俺は肌身離さず持っている。とマライアに約束した。
――そして翌日。俺は今、ロウフェル神の神殿に来ている――
トニーに頼み込んで。だ。
つまり、一人で神殿へ来ている。
ロウフェル神になんとかコンタクトを取れないか試したかったからだ。
できるなら、本来のエルシーとも話したい。
俺はロウフェル神の神像の前で祈りを捧げる。
エルシー! あの!! エルシー憧れのモニカ・ホワイト先生にエルシーの作品が見出されたぞ!
エルシーがプロットを書いた短編もだ! それにだ!! ホワイト先生が直々に鍛えて下さるそうだぞ!
上手く行けばプロの小説家としてデビューもできる!!
ロウフェル神、今からでも遅くないならエルシーを体に戻してやってくれ!
頼む!! 頼むから!! 他人の人生で成功するなんて、どうにも気が引けるんだよ……!
俺がマライアとダリルーに頼んで、エルシーの体も鍛えた! チャンスも来た!
だからエルシー!! ロウフェル神!! 頼むよ!! 俺のことはどうでも良い!! だからエルシー!! 自分の体に戻って――
――まだ、危機は去っていない。運命を変えたのはお前の力。エルシーはもう戻れない……――
「え! もう……エルシーは戻れないの……か?」
頭の中に響いたロウフェル神の言葉に衝撃を受け、思わず立ち上がり、声を出して応えてしまう。
目の前にはロウフェル神の神像。大理石っぽい材質の……。
俺はもう一度片膝を付き、祈りを捧げる。
ロウフェル神。エルシーは……本当にもう戻れないのか?
………………。
今度はなんの返事も無い。
そうか……もう、俺がエルシーだものな。
俺は……エルシーに転生したんだ! エルシーの人生は俺の人生! 投げ出すことは出来ない!
プロの小説家になる夢が叶おうとしているなら俺が全力で取り組むだけだ!!
それに……確かにまだ危機は去っていないしな……。
肩を落として馬車に戻ると、トニーが心配そうな表情で待っていた。
「トニー……ごめんなさい。無理を言ってしまって……もう二度とこんなことは言わないから……」
落ち込んでいる俺の様子を見て、トニーは心配そうな表情から不安そうな表情になった。
「エルシーお嬢様……神殿で何かありましたか?」
トニーは俺が落ち込んでいる理由が分からなくて不安になっているんだと思うんだが……理由なんて言えやしない。
「いいえ。何も無かったわ」
落ち込む気持ちを抑え込んで、俺はトニーに微笑んで見せた。
「神殿はとても綺麗で、床がつるつるしているところがあるでしょう? そこでうっかり転び掛けてしまったの」
そうやって適当な嘘をついて、ごまかして、
「でも、鍛えていたから転ばないように踏みとどまったのよ」
苦笑を浮かべて見せながら、俺は馬車に乗り込んだ。
トニーは安心した表情になり、「帰りますよ」と言っていつものように、馬車を走らせ始めた。
――そして、屋敷の自室に戻った俺は――
今までの状況を整理し始めた。
いずれ再び仮面の女は俺を狙って来るだろうから……。
エルシーの命を狙ったヤツだ。次は絶っっ対にとっ捕まえてやる!
とは言え……相手は強力な魔法使いかも知れない。
どうやって倒して捕まえる……?
タイプライターの前に座り、考えを巡らせる。
まず、仮面の女のことだが。
なんかどこかで見たような気がするんだけどなぁ。
……あ~、思い出せない。なんか見覚えがあるんだけどなあ。
記憶の端っこに引っ掛かってるけど出て来ない。
ん~……じゃあ、次は状況の整理だ。
現在の俺ことエルシーは、前世での名前は七月岳士。年齢は三十八歳。性別は男。体は美少女エルシー。……しかし、中身はおっさんだ……。
病院からの帰宅途中に事故に遭い死亡し、異世界の神……。
つまり、このベネディア王国で崇められ、信仰を集めている神。ロウフェル神にエルシー・マーチャントとして生きるよう頼まれた。
おまけに本来のエルシー・マーチャント(魂)にも懇願され、俺はエルシーとして新たな人生を歩んでいる途中だ。
で、俺がエルシーに転生する切っ掛けとなった馬車の転倒事故は事故ではなく。
何者か……つまり、昨夜襲って来た仮面の女に馬車を横転させられた事件だった。
俺は、仮面の女を知っている気がするが、誰なのか分からない。
顔は仮面で隠され、声も聞き覚えがない。
けれど、やはり、知っている女な気がする……。
俺が転生してから出会った女と言うと、まず、エルシー自身だが、辺り前に除外。仮面の女ではないことは考えなくても分かる。
次にネイサン医師。彼女は治癒の術の使い手だが……エルシーの記憶だと、治癒の術の使い手は使おうと思えば魔法も使えるそうだ。
しかし、それは知識と魔法の勉強をそれなりにしていないとダメらしい。
魔法の書物はこの王国に現存するが、数は極めて少ない。
それにネイサン医師は医師だからなぁ。
馬車の横転で全身打撲で意識不明状態だったエルシーの体を付きっきりで治癒してたしな。
医師の沽券に賭けても、患者に害なすことはしない人物だと、エルシーの記憶にあるんだよな。多分除外して良いと思う。
次はサーヤ。間違い無くサーヤではないと思いたいけど。
良く考えたら、サーヤはこの屋敷の使用人でもあり有事の際の戦闘要員でもあるんだよな。
なんだか最近、外出の回数が増えたり、様子がおかしいみたいだし……仮面の女ではない……とまでは言い切れないかなあ?
次はエルシーの母親……は除外だな。うん。
で、次はマライアなんだが。
仮面の女に躊躇なく攻撃魔法? を放ってたし間違い無く違うと思う。女の仲間でも無いだろう。
次は家庭教師のキャラハン女史だが……漫画だと、元々はマライアをプロの小説家へと導く先輩小説家だからなあ。
貴族だから、噂程度にしか情報が掴めなくはあるが。
元々はマライアを導く先輩小説家だぞ?
昨夜あの場にいなかったのは、確かだが……あ、それを言うなら、ネイサン医師もサーヤもいなかったから怪しいってことにならないか?
「エルシーお嬢様。何やら大きな封筒が届きま……あら? 出版社から送られて来たんですね。中身は本かしら?」
とか思ってたらサーヤだ! 短編の原稿が帰って来たんだな。
「ありがとう! サーヤ! 直接出版社に問い合わせて貰ってた本が来たのね!」
俺はいつものように、ノックをせずに入って来たサーヤに駆けより、封筒を奪うように受け取った。
「まあ、やっぱり本でしたか。あぁ、この前貸して頂いたモニカ・ホワイト先生の新刊、とっても面白かったです!」
サーヤは嬉しそうな笑顔で言った。
「また私好みの本がありましたら貸して下さいませね?」
そして期待に満ちた眼差しで俺を見つめる。
「え、ええ。またホワイト先生の新刊が出たら教えるわね」
俺も笑顔で答えた。
「それじゃあ、サーヤは失礼しますね」
「ありがとう。サーヤ」
俺が笑顔のままお礼を言うと、サーヤは一礼して出て行った。
あぁあ……びっくりした。
ちょうどサーヤのことを考えてたから本気でびっくりしたよ。
俺はサーヤの足音と気配が消えるのを確かめてから封筒を開ける……と!
「え!? 単行本の見本!?」
その本は短編集だった。
著者の名前には一番大きく太い字で【モニカ・ホワイト】と書かれていた。
他数人の著者の名前には【エルシー・М・スカラー】と、俺のペンネームも入っている。
俺は呆然とその場に立ち尽くしてしまった……。
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