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おいでよ階段
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皆様は学校の七不思議を知っているだろうか?
トイレの花子さんや動く人体模型。数々の七不思議の中でも
私が体験した怖い話を紹介しましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それは、私がまだ小学3~4年くらいの時の出来事でした。
私の学校は築約100年くらいのとても古い校舎が集落の真ん中にポツンと立っているだけのものでした。
その学校はとても気味が悪かったのです。
まあ…そりゃ100年くらい経つからね………と最初は思って
いました。
しかし、最初は気味悪がっていた生徒も
だんだんと慣れていったようでした。私もそうです。
私の友人Aは、毎日私とお話ししていました。お話しといっても、世間話程度のことです。
いつものようにAと話していると、少しやんちゃなBという子が急に割り込んできてこんなことを話し出しました。
B「この学校の七不思議。知ってる?」
今思うと、その時のBの顔は少し焦っていた感じがしたのです。
私たちは、七不思議の定番の「花子さん」などと言いました。
すると、Bが突然、大きな声で笑い出しました。
私&A「どうしたんだよ?」
私とAがBに答えるとBが「そんなこともわかんねーのかよ」といってきました。
「じゃーなんなんだよ?」 Aが答えました。
「教えてやる」急に声のトーンを低くし、こう答えました。
「1;この校舎の3階には自殺者の霊が宿っている。2;ここは昔旧校舎があり、その旧校舎が全焼して亡くなった
人の霊がいる。」
とBが怪談風に話してくる。
ついに7つめになった時、Bが答えた「7つめは」っとその時、学校のチャイムで
Bの声が遮られた。私たちはBが何を言ったか気になったが、特に追求はしなかった。
嫌な予感がしたから。
次の日、やっぱりBに昨日のことを聞こうと思いBの登校を待った。
しかし、それは永遠に叶わない夢となった。
「みんなに大事な話があります」
担任が急いで駆けつけてくると先生はゆっくりと口を開いた。
「Bさんが昨日………亡くなりました」
その言葉に、私やA、それにクラスの不良までもが驚いた顔をし、泣く人まで出てきた。
2時間目が終わった時、私とAは昨日のことについて話し合った。
そして、あの「七不思議の7つ目を言おうとしたから…」という結論に至った。
それしか考えれなかったからだ。
先生は病死と言ったけれど、なにかが引っかかる。
学校も終わり、私は家に帰ると直ぐにこの学校の七不思議について調べた。
あれも違うこれも違うと探していると………
………………これだ!
私が見つけた七不思議………それは
「おいでよ階段」
この七不思議の内容はこうだ。
4時44分に校舎の3階の階段に手招きしている女がいるという。
黒髪でワンピースを着ているらしい。
もしこの人についていってしまうと、もう現実には戻れないらいしいっと………
そういえばBが放課後3階に登っていくのを見た気がする。
その時の私は、小学生だった筈だが妙に頭が冴えていた。
その日の放課後、私は実際にその階段に行ってみた。
とても怖かったが、何故か冒険感があって楽しかった。
しかし、その楽しさも直ぐに消えた。
見えてしまったのだ。私の視界の隅に写っているワンピースの人が………
私は驚いて直ぐ逃げ出そうとしたが、彼は猛スピードでこちらにやってきてこう言った。
「2」
私は最初なんだがわからなかったが、すぐに悟ってしまい鳥肌が止まらなかった。
私はとっさに近くにあった、非常ベルを鳴らしてしまった。
すぐに先生たちが駆けつけ、私は危機一髪で助かった。
あの時の幽霊はなんだったのだろうか?
何故幽霊はあんな事をしたのかは謎である。
しかし私はわかる。あの時の声輪郭が、先生にそっくりだったと………
因みに余談だが私の通っていた学校は2ヶ月前に火事になったらしい。新聞にも出てたからね。
でも、あの校舎はまた立て直しになったらしい。
そして私はゆっくりと、あの新校舎へと向かったのであった。
トイレの花子さんや動く人体模型。数々の七不思議の中でも
私が体験した怖い話を紹介しましょう。
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それは、私がまだ小学3~4年くらいの時の出来事でした。
私の学校は築約100年くらいのとても古い校舎が集落の真ん中にポツンと立っているだけのものでした。
その学校はとても気味が悪かったのです。
まあ…そりゃ100年くらい経つからね………と最初は思って
いました。
しかし、最初は気味悪がっていた生徒も
だんだんと慣れていったようでした。私もそうです。
私の友人Aは、毎日私とお話ししていました。お話しといっても、世間話程度のことです。
いつものようにAと話していると、少しやんちゃなBという子が急に割り込んできてこんなことを話し出しました。
B「この学校の七不思議。知ってる?」
今思うと、その時のBの顔は少し焦っていた感じがしたのです。
私たちは、七不思議の定番の「花子さん」などと言いました。
すると、Bが突然、大きな声で笑い出しました。
私&A「どうしたんだよ?」
私とAがBに答えるとBが「そんなこともわかんねーのかよ」といってきました。
「じゃーなんなんだよ?」 Aが答えました。
「教えてやる」急に声のトーンを低くし、こう答えました。
「1;この校舎の3階には自殺者の霊が宿っている。2;ここは昔旧校舎があり、その旧校舎が全焼して亡くなった
人の霊がいる。」
とBが怪談風に話してくる。
ついに7つめになった時、Bが答えた「7つめは」っとその時、学校のチャイムで
Bの声が遮られた。私たちはBが何を言ったか気になったが、特に追求はしなかった。
嫌な予感がしたから。
次の日、やっぱりBに昨日のことを聞こうと思いBの登校を待った。
しかし、それは永遠に叶わない夢となった。
「みんなに大事な話があります」
担任が急いで駆けつけてくると先生はゆっくりと口を開いた。
「Bさんが昨日………亡くなりました」
その言葉に、私やA、それにクラスの不良までもが驚いた顔をし、泣く人まで出てきた。
2時間目が終わった時、私とAは昨日のことについて話し合った。
そして、あの「七不思議の7つ目を言おうとしたから…」という結論に至った。
それしか考えれなかったからだ。
先生は病死と言ったけれど、なにかが引っかかる。
学校も終わり、私は家に帰ると直ぐにこの学校の七不思議について調べた。
あれも違うこれも違うと探していると………
………………これだ!
私が見つけた七不思議………それは
「おいでよ階段」
この七不思議の内容はこうだ。
4時44分に校舎の3階の階段に手招きしている女がいるという。
黒髪でワンピースを着ているらしい。
もしこの人についていってしまうと、もう現実には戻れないらいしいっと………
そういえばBが放課後3階に登っていくのを見た気がする。
その時の私は、小学生だった筈だが妙に頭が冴えていた。
その日の放課後、私は実際にその階段に行ってみた。
とても怖かったが、何故か冒険感があって楽しかった。
しかし、その楽しさも直ぐに消えた。
見えてしまったのだ。私の視界の隅に写っているワンピースの人が………
私は驚いて直ぐ逃げ出そうとしたが、彼は猛スピードでこちらにやってきてこう言った。
「2」
私は最初なんだがわからなかったが、すぐに悟ってしまい鳥肌が止まらなかった。
私はとっさに近くにあった、非常ベルを鳴らしてしまった。
すぐに先生たちが駆けつけ、私は危機一髪で助かった。
あの時の幽霊はなんだったのだろうか?
何故幽霊はあんな事をしたのかは謎である。
しかし私はわかる。あの時の声輪郭が、先生にそっくりだったと………
因みに余談だが私の通っていた学校は2ヶ月前に火事になったらしい。新聞にも出てたからね。
でも、あの校舎はまた立て直しになったらしい。
そして私はゆっくりと、あの新校舎へと向かったのであった。
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