宵闇王と精霊の竜刀

火の無い灰

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6章【その後の結末と、彼の行く末】

示された結果、戦後処理、そして復興へ

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「黄金の門」は閉じられ、首領格の宵闇王をレイが命と引き換えに隔離した。
さらに主に神殿騎士長ランスロットによって他のモンスターも全て殲滅しきったので、「戦争」は終わりを告げる。
晴れ渡った無限の蒼穹を見上げながら、4人の神たちはそれぞれ事後処理に動いていたり、自らの予定を考えていたりしていた。
アテナとオーディンは、連合軍の中枢部と話し合っている最中である。
―――――もうここにいる意味もなくなったので、行動の早い国から徐々に自分たちの国へ戻っていくことになった。
取りあえず、たとえ一時的なモノであっても、「平和」はもたらされた。


戦争は終わったが、始まる直前にかなりの数の国が闇の魔物により多大な被害を被っている。
流石に再興不能になるほどではなく、十分復興可能だ。
各国の司令部たちはそろってかなり仕事が速いので、心配することもないだろう。


さて、戦争が終わったことで大忙しになったのは、「冥天龍の神殿」である。
何せ神殿には人もモンスターも関係なしに死んだらやってくるので、大人気店でもないのに大行列ができている。
…………まあ、これは不可抗力というものだろう。


――――――――――数か月後。各地の復興も順調に進んでいる中、ある国のとある街にある古い館で、一枚の絵画が発見された。

その絵に描かれてあったのは、崖の上に立ち、空を見上げている占い師の様な白い服を纏った2《巫女》。
そしてその絵の裏に、こんな文言が書かれていた。

≫闇は封じられ、また英雄も命を落とした。
≫剣は世界の扉の鍵となり、抜かない限りは永遠に鍵であり続ける。
≫英雄は魔法の重石おもしとなり、その時が来ないことを願っている。
≫《巫女》は永久に扉を見守る者。この世界に生きながら、時のことわりを外れた者。
≫だが、気を付けろ。《巫女》は世界に唯一人。それ以上いる事はない。
≫《狂人》は人間でありながら、闇を崇拝している者。
≫《狂人》は《巫女》を騙っている。勿論、《巫女》の力は持たないが。
≫《巫女》を殺せば、扉は再び開け放たれ、闇がまた溢れ出す。
≫―――はその時が来たなら再び――――、惨――また――――される。
≫力―――前に、《狂人》を殺せ。―――へと――の―、――な―――で――。
≫英―が、――に絶―す――に。

何故か後半は、所々掠れて文字が潰れ、読めない場所があった。
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みんなの感想(1件)

関谷俊博
2016.08.17 関谷俊博

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