最後の最後まで幸せを願った者

1.出会いとホムンクルス

朝日昇る早朝に
二人の男女が散歩をしていた
「ねえマスター？どうしたの？」
「どうでもねぇよ。莉奈。」
マスターは莉奈に話す
(いつの間にか・・・これにも慣れたな)
男は思う

半月前
ピンポーン
「ん？誰だ？」
アパートの一室のチャイムがなる
「はいはーい」
男が扉を開くと
「はじめまして。私は天神莉奈(アマガミ　リナ)です。マスターのお母様の紹介で来ました。よろしくお願いいたしますね」
？？？？？？？
男が固まっていると
「どうしたんです・・か？」
上目遣いで聞いてくる
(可愛い！！)
「まずは入ってくれ」
「先に座ってていいよ」

お茶とか用意して数分後
「まずは自己紹介だね。真神玲哉(マガミ　レイヤ)だ。それはそれとして、母さんの紹介とは？」
麦茶を出しながら、玲哉は話を切り出す
「実は、二年前両親が過労で死んで、小中は寮で生活してたんですけど、高校はここら辺を受験して、寮がない高校を受けて、お母様に相談したら」
「俺を紹介されたと」
「はい、、」
く・・空気がおめぇ
「それはそれとして、何で俺がマスターなんだ？」
玲哉は聞く
「お母様からそう呼べと」
・・・
「それに偽りは無いな？」
「ええそうですが。」
あのやろう。ふざけやがって
「少しだけ家をあけるから好きに過ごしててくれ」
そう言い玲哉は家を出る

数分後、公園で
「なあ母さん。どういうことか説明しろ」
電話をする玲哉がいた。静かにキレていた
「やあねえ。親にキレるのはダメよ」
「どうでもいいから答えろ」
玲哉は怒鳴る
「援助はするからあなたの方で預かってほしいの。」
「まあいいけどなあ、先に話せよ。」
玲哉の声色がよくなる
「ごめんなさいね。仕事が立て込んでて。」
「いいけど期間は？」
玲哉は問う
「期間は一年。こっちの仕事が終わるまで。」
母親は言う
「なああの子の事なんだが」
座りながら聞く
「何でも聞いて」
なら
「あの子に生命エネルギーが見えなかったんだが。どういうことだ？」
・・・・
母親は言葉につまる
深呼吸をして話す
「あの子は」
「創造人類・・・いわば「ホムンクルス」よ」
！！！
この世界では禁止されていること

ホムンクルス・・・いわば人の身で神や悪魔の力を使える存在。物理法則を無視したりできる存在。

「そして私達真神の親戚にあたる天神の下で創られた存在よ」
・・・
そうか・・・だから俺を
「マスターにしたのか」
・・・・
「わかった。請け負おう。」
あの子がまっとうに生きれるように