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初戦闘
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枯れた木が立ち並び霧が当たりを包み隠している森の中にポツリとある洋館。
僕達はその入り口まで来ていた。
「随分と不気味な場所にあったんだな、この屋敷」
「気を付けてくださいねイヴさん。中と違って私達はここに来るまで何体も魔物と対峙してきたんですから」
「リーダー。だからイヴでいいし俺って言っていいから」
この台詞を言うのはここに来るまで5回目だ。
ミラルド曰く「カイトは頑固なわけではないけど融通が利かないから気にしない方がいいのよ」とのことだがせっかくパーティーに加わることになったのだから隔たりはなくしたい。
「カイトよぉ……。せんぱ、じゃねぇやイヴの方から何度もそうして欲しいって言ってんだからいいじゃねぇか」
先輩と呼びかけたケインズを魔力で包むと慌ててイヴと呼び直した。カイトもこれくらい扱いやすいとよかったんだがそうはいかなかった。
ちなみに魔力が使えるのは僕がセット装備を「宵闇のゴスロリセット」に戻したからだ。
外では魔物が出てくる、しかもここは本当なら来年以降に実装予定だったはずのエリアだ。「魔封じセット」で未知の魔物に挑むほど僕はチャレンジャーではない。
しばらく歩くと先頭を歩く斥候役のケインズが手で僕達に止まるように合図をする。
ケインズは続けてハンドサインでこの先に一体なにかいるとこちらに伝えてきた。
カイトはそれを見て頷くとケインズを追い抜きゆっくりと先頭を進み始める。その顔は僕と最初に対峙した時と同じ緊張した表情だった。
カイトのすぐ後ろをミラルドが歩きしばらく距離を離してノルンが続く、ケインズは最後尾に回って前方以外の場所を注意深く見回す。
役割がはっきりしたその動きと、ハンドサインだけで円滑にこの陣形に持っていける。まさにパーティーだな、と僕は関心しながらノルンのすぐ後ろを歩く。
少し進んだところでカイトが歩みを止める。そしてその先にはまだこちらに気付いていない額に長い一本の角を持つ大きな熊のような魔物。僕の知る魔物にこんなものはいなかった。
カイトがハンドサインを送ると、ノルンが僕に小声で話しかけてくる。
「あれはまだこちらに気付いてない魔物に多少時間がかかってもいいから強い魔法を使えっていう合図よ。ねぇ、私本当はサポート寄りのキャスターなの。イヴがやってよ」
悪戯な笑みで僕にそういうとカイトになにかハンドサインを出した後に僕を指さした。
カイトは少し考えてからゆっくり頷き、それを確認したノルンはまた小声で「どうぞ」と僕に促した。
僕としてもこの魔物にどの程度のダメージを出せるか非常に興味があった。
熊のパッと見の属性は地、もしくは闇。本当なら弱点をついて聖と火の複合魔法を使うところだ、しかし複合魔法は座標指定型の範囲魔法になる。
ここはゲームの世界ではない、仲間を巻き込むこともありえる、森の木々に火が燃え移る可能性だってある。
使うなら個体指定型の魔法、それも確実に仕留める自信のある一撃。
僕は頭の中に使いたい魔法をイメージする、それだけでどうすればその魔法が使えるかが今の僕にはわかった。
僕は勢いよく右の掌を上にかざす、すると直径1mの円形の魔法陣が掌の上に現れる。
魔法陣の上から赤い液体が吹き出し空中に槍を形成し始める。吹き出した赤い液体は空中で槍を形成していく。
魔法陣が消えると僕の右の掌の上には2mくらいの長さの真紅の槍が浮かんでいた。
僕は槍に触れることなく熊型の魔物に向かって掲げていた手を振り下ろす。すると槍は打ち出された矢のように熊型の魔物へと向かっていた。
槍は容易く熊型の魔物の腹部を貫通すると突き抜けた部分から赤い液体に形を戻して消えていった。
カイト、ミラルド、ケインズは息を飲む。
一本角の熊型の魔物「ホーンヴォルクス」は倒せない魔物ではない。むしろ何度か数えられる程度だか倒したこともある。
だからこそ知っている。その異常とも思われるほどの体力、硬い皮膚、魔法への耐性を。
それを気付かれずに先制出来たとはいえ一撃で倒してしまったのだ。
驚愕、尊敬、畏怖などの様々な感情が浮かび上がり沈黙する。
しかしその静寂はノルンの一言で打ち消される。
「イヴ、今晩奢りね」
「えっ?」
僕は事実上初めての魔物退治の興奮から一気に素に戻る。
「えじゃないわよ。ホーンヴォルクスの毛皮はそれなりの値段で売れるのよ? それをあんなに汚しちゃって……。うちのパーティーではとれるはずの素材をダメにしたらその日は全員に驕りよ」
ノルンの言葉にポカンとしてるとケインズが大笑いながら僕の肩を叩く。
「そうだな。イヴは新人だがルールはルールだもんなぁ。まぁ珍しい茶と菓子食わしてもらったし?オレは手加減してやるよ」
ケインズに続いてミラルドが僕の肩を叩く。
「私も手加減するさ。新人の歓迎会ってこともあるからな」
そしてカイトが申し訳なさそうに僕に言う。
「すみませんイヴさん」
「ルールじゃしょうがないよ。それに手加減はしてくれるみたいだし」
「いえ……あの……全員って言ったじゃないですか。うちのメンバーってここにいるのが全員じゃなくてですね……」
「……何人いるんだ?」
「情報収集役が一人、今回の依頼に力不足と判断して留守を頼んだメンバーが二人とその二人の御守り役に一人。ここにいる僕ら四人の合わせて八人、イヴさんが加わって九人で全員ですね。すみません」
「……なるほど、まぁ仕方がないか」
ルールじゃ仕方がない、むしろそれはパーティーメンバーであると認識してもらえてると言うことだ。
僕はわざと呆れた表情を作って見せたが内心嬉しかった。
そしてそれはノルンに見抜かれていたようで小声で「口元にやけてるわよ」と馬鹿にされた。
「そういえば楽園時代の人ならみんなあれ持ってるんだろ収納魔法。この熊運んでくれねぇか」
ケインズが素材を剥ぎ取ろうとした手を止めてこちらを見る。
「収納魔法?」
「収納魔法じゃない伝わらないわよ。えっとなんっていうんだっけ確かイン……イン……」
「インベントリね。今の時代じゃ珍しい魔法だけど楽園時代だと当たり前の技能だったのでしょう?」
「そういうことか。わかったよ、僕が預かる」
僕は魔物の死体に手をかざして頭の中でインベントリを開き、その中に魔物を入れるイメージをする。
魔物の死体が目の前から来ると「おぉー」という声があがる。
「まさかうちのパーティーに収納魔法持ちが来るなんて、夢みたいですよイヴさん」
「これでポーター増やすって話も必要なくなったわね」
「イヴは便利ね」
「さすがはせんぱ……イヴだぜ」
回収しただけですごい騒ぎだ、しかし悪くないな。賑やかな空気の中に入れるってことは。
「またにやけてるわよ」
僕達はその入り口まで来ていた。
「随分と不気味な場所にあったんだな、この屋敷」
「気を付けてくださいねイヴさん。中と違って私達はここに来るまで何体も魔物と対峙してきたんですから」
「リーダー。だからイヴでいいし俺って言っていいから」
この台詞を言うのはここに来るまで5回目だ。
ミラルド曰く「カイトは頑固なわけではないけど融通が利かないから気にしない方がいいのよ」とのことだがせっかくパーティーに加わることになったのだから隔たりはなくしたい。
「カイトよぉ……。せんぱ、じゃねぇやイヴの方から何度もそうして欲しいって言ってんだからいいじゃねぇか」
先輩と呼びかけたケインズを魔力で包むと慌ててイヴと呼び直した。カイトもこれくらい扱いやすいとよかったんだがそうはいかなかった。
ちなみに魔力が使えるのは僕がセット装備を「宵闇のゴスロリセット」に戻したからだ。
外では魔物が出てくる、しかもここは本当なら来年以降に実装予定だったはずのエリアだ。「魔封じセット」で未知の魔物に挑むほど僕はチャレンジャーではない。
しばらく歩くと先頭を歩く斥候役のケインズが手で僕達に止まるように合図をする。
ケインズは続けてハンドサインでこの先に一体なにかいるとこちらに伝えてきた。
カイトはそれを見て頷くとケインズを追い抜きゆっくりと先頭を進み始める。その顔は僕と最初に対峙した時と同じ緊張した表情だった。
カイトのすぐ後ろをミラルドが歩きしばらく距離を離してノルンが続く、ケインズは最後尾に回って前方以外の場所を注意深く見回す。
役割がはっきりしたその動きと、ハンドサインだけで円滑にこの陣形に持っていける。まさにパーティーだな、と僕は関心しながらノルンのすぐ後ろを歩く。
少し進んだところでカイトが歩みを止める。そしてその先にはまだこちらに気付いていない額に長い一本の角を持つ大きな熊のような魔物。僕の知る魔物にこんなものはいなかった。
カイトがハンドサインを送ると、ノルンが僕に小声で話しかけてくる。
「あれはまだこちらに気付いてない魔物に多少時間がかかってもいいから強い魔法を使えっていう合図よ。ねぇ、私本当はサポート寄りのキャスターなの。イヴがやってよ」
悪戯な笑みで僕にそういうとカイトになにかハンドサインを出した後に僕を指さした。
カイトは少し考えてからゆっくり頷き、それを確認したノルンはまた小声で「どうぞ」と僕に促した。
僕としてもこの魔物にどの程度のダメージを出せるか非常に興味があった。
熊のパッと見の属性は地、もしくは闇。本当なら弱点をついて聖と火の複合魔法を使うところだ、しかし複合魔法は座標指定型の範囲魔法になる。
ここはゲームの世界ではない、仲間を巻き込むこともありえる、森の木々に火が燃え移る可能性だってある。
使うなら個体指定型の魔法、それも確実に仕留める自信のある一撃。
僕は頭の中に使いたい魔法をイメージする、それだけでどうすればその魔法が使えるかが今の僕にはわかった。
僕は勢いよく右の掌を上にかざす、すると直径1mの円形の魔法陣が掌の上に現れる。
魔法陣の上から赤い液体が吹き出し空中に槍を形成し始める。吹き出した赤い液体は空中で槍を形成していく。
魔法陣が消えると僕の右の掌の上には2mくらいの長さの真紅の槍が浮かんでいた。
僕は槍に触れることなく熊型の魔物に向かって掲げていた手を振り下ろす。すると槍は打ち出された矢のように熊型の魔物へと向かっていた。
槍は容易く熊型の魔物の腹部を貫通すると突き抜けた部分から赤い液体に形を戻して消えていった。
カイト、ミラルド、ケインズは息を飲む。
一本角の熊型の魔物「ホーンヴォルクス」は倒せない魔物ではない。むしろ何度か数えられる程度だか倒したこともある。
だからこそ知っている。その異常とも思われるほどの体力、硬い皮膚、魔法への耐性を。
それを気付かれずに先制出来たとはいえ一撃で倒してしまったのだ。
驚愕、尊敬、畏怖などの様々な感情が浮かび上がり沈黙する。
しかしその静寂はノルンの一言で打ち消される。
「イヴ、今晩奢りね」
「えっ?」
僕は事実上初めての魔物退治の興奮から一気に素に戻る。
「えじゃないわよ。ホーンヴォルクスの毛皮はそれなりの値段で売れるのよ? それをあんなに汚しちゃって……。うちのパーティーではとれるはずの素材をダメにしたらその日は全員に驕りよ」
ノルンの言葉にポカンとしてるとケインズが大笑いながら僕の肩を叩く。
「そうだな。イヴは新人だがルールはルールだもんなぁ。まぁ珍しい茶と菓子食わしてもらったし?オレは手加減してやるよ」
ケインズに続いてミラルドが僕の肩を叩く。
「私も手加減するさ。新人の歓迎会ってこともあるからな」
そしてカイトが申し訳なさそうに僕に言う。
「すみませんイヴさん」
「ルールじゃしょうがないよ。それに手加減はしてくれるみたいだし」
「いえ……あの……全員って言ったじゃないですか。うちのメンバーってここにいるのが全員じゃなくてですね……」
「……何人いるんだ?」
「情報収集役が一人、今回の依頼に力不足と判断して留守を頼んだメンバーが二人とその二人の御守り役に一人。ここにいる僕ら四人の合わせて八人、イヴさんが加わって九人で全員ですね。すみません」
「……なるほど、まぁ仕方がないか」
ルールじゃ仕方がない、むしろそれはパーティーメンバーであると認識してもらえてると言うことだ。
僕はわざと呆れた表情を作って見せたが内心嬉しかった。
そしてそれはノルンに見抜かれていたようで小声で「口元にやけてるわよ」と馬鹿にされた。
「そういえば楽園時代の人ならみんなあれ持ってるんだろ収納魔法。この熊運んでくれねぇか」
ケインズが素材を剥ぎ取ろうとした手を止めてこちらを見る。
「収納魔法?」
「収納魔法じゃない伝わらないわよ。えっとなんっていうんだっけ確かイン……イン……」
「インベントリね。今の時代じゃ珍しい魔法だけど楽園時代だと当たり前の技能だったのでしょう?」
「そういうことか。わかったよ、僕が預かる」
僕は魔物の死体に手をかざして頭の中でインベントリを開き、その中に魔物を入れるイメージをする。
魔物の死体が目の前から来ると「おぉー」という声があがる。
「まさかうちのパーティーに収納魔法持ちが来るなんて、夢みたいですよイヴさん」
「これでポーター増やすって話も必要なくなったわね」
「イヴは便利ね」
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