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向き合う時

助けて

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 「志綾しあちゃん。」
 「なんですか?」
 「私にも手伝わせて。」
 「・・・だめだ。」
 「えー」
 2人は学校帰りの帰路で話す。途中途中、志飛しとが出て来て、物槨令ものかくれは面白い。

 「いいじゃん。前だって

 そう叫ぶ。物槨令は「いいでしょう」と何度も言いながら顔を近づける。志飛は顔を手で押して遠ざける。

 「何度も言うが。お前は使いでなければかなめ家の者でもない。お前を関わらせる気はない。大人しくしてろ。」

 志飛は言いきり、早歩きで物槨令を置いていく。

 「志飛。いつから物槨令に本性を出すようになったんだ?」
 「はぁ。雫と母親の仲を取り持った時。でも、雫はなんとなく僕が男だって思っていたらしい。」

 早歩きで歩いているが茶泉といは追いついてくる。
 
 「なつと話せたのか?」

 「・・・」
 「話せてないみたいだな。」
 「話そうと思った。でも、タイミング悪く雫が攫われた。それ以来また気まずくなってな。夏は話しかけようとしてくるのだが、雫とこおが邪魔をしてくる。誰かさんの命令かもしれないな」
 横目だ茶泉を見る。でも、茶泉はなにもわからないような顔をする。

 「ちゃんと話せる時ははなしな。」
 「あぁ。茶泉は当主様とどうなんだ?」
 「毎日怒鳴られるよ。」

 
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