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プロローグ:落第魔法師は千年の努力を重ねる
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「アキヤ・イナヅキ……残念だが、この成績では進級することはできないよ」
学院長室に呼び出された俺は、留年となることを伝えられた。
ヴィエール魔法学院の学則によれば、進級に必要な三十二単位を取得できなかった者は、留年処理になる。
魔法のエリート校であるこの学院の入学試験に奇跡的に合格し、極東の島国から遥々やってきたのが四か月前。
俺は入学と同時に落ちこぼれた。
そして―――一学期に取ることのできる二十四単位の全てを落とし、留年が確定したのだ。
「……わかりました」
「一応不服申し立てもできるが、どうする?」
「結構です」
足りないのは、二単位やそこらではない。俺の力では卒業することはできない。もう、頑張るだけ無駄だ。
俺は留年を甘んじて受け入れ、学院長室を出た。
学院の校舎を出て、広大な敷地の端にある洞窟――氷聖神域に入る。
何万年も前にこの世界を創った神々を祀る場所だ。中は季節に依らず冷えていて、天井には決して溶けない氷柱が伸びている。
この洞窟は学院の端にあること、神聖な場所であること。そして、祭事以外では使われない場所のため、普段は誰も人が寄り付かない。
俺は一人になりたいときには必ずここで籠っている。
いい感じに頭が冷えて、これからどうするべきかということが見えてくるのだ。……まあ、結果には結びつかなかったわけだが。
洞窟の最奥の部屋には十三体の像が設置されている。これらの像はこの世界の創造神を模しているとされる。
その中でも一際大きい氷の像がある。努力の神ルシエル。彼女はこの世界の時間を司る神とされ、長年の努力こそが人を成長させるという教えを残した。
魔法の才能に恵まれなかった俺にとって、努力の神の存在が心の支えになっていた。
俺はいつものように、ルシエル像の前で目を閉じ、祈りを捧げる。
祈りが終わって、目を開けると、像の様子がいつもと違っていた。
「あれ……? いつもは目を閉じてたような……」
いつも注意して見ていたわけではないので、勘違いなのかもしれないが、いつもは目を開けているルシエルが目を閉じていた。
「――アキヤ・イナヅキ、あなたは本当の努力というものをしていません」
像が喋った……!? 口は動いていないようだが、何者かの声が聞こえてくる。
俺は唇を噛み締めて、その声に答えた。
「……俺は、頑張ったよ。努力の限界までやった。それでもダメだった。これ以上どうしろって言うんだ! 答えろよ!」
「――確かに、あなたは努力を怠りませんでした。しかし、人間の限界を超えた努力……真の努力というものを知りません」
「そんなの知るかよ……」
「あなたが望むのなら、人間の限界を超えた努力の先に、真の力が見えてくるでしょう……」
努力の先? 真の力?
俺は物心ついてから十五歳になるまで、必死に勉強をして、鍛錬に打ち込んだ。それ以上の努力があるか?
「ふざけるなよ。そんなものがあるなら、俺はとっくの昔にやってたよ!」
「――あなたの望みをかなえましょう」
この一言を最後に声は聞こえなくなった。
突然俺の視界が真っ暗になり、意識が遠のいていく――。
◇
「ここはどこだ?」
さっきまで洞窟の中にいた俺は、どこかわからないが部屋の中にいるようだった。その部屋には何万冊もの本が書架に並べられている。まるで図書館だ。
他にはカレンダーと時計が設置されているくらいもので、ほとんど何もない部屋だった。
部屋がいくつかに分かれており、何もない広い部屋や狭い部屋。水が溜まっている部屋などバラエティ豊かである。
……だが、全ての部屋を隅々まで探しても、扉が見当たらない。
変だと感じたのはそれだけじゃない。さっきまで少しだけ感じていた空腹感や喉の渇き、眠気すらなくなっていた。
「人間を超えた真の努力……まさかな」
どこの誰が言っているのかすらわからないあんな言葉を信じるほど俺は子供じゃない。俺は多分、夢を見ているんだろう。
ペチッ。
頬を思い切り叩いてみた。
……痛いだけで、眠りから覚めることはない。
「いやいやいやいや、嘘だろ!?」
本当にこんなところに閉じ込められたってのか!?
床をドンと蹴ってみても、下には固い地盤があるようで微動だにしない。天井を近くにあった筒状のものでつついてみても、ビクともしなかった。
どうやら、本当に閉じ込められてしまったらしい。
……しばらくしたら誰かが助けてくれるか。
ヴィエール学院生は、卒業あるいは中退するまで、特別の許可なしには外に出ることはできない。俺がいないと気づけば、捜索に出るはずだ。きっと見つけてもらえる。
――一日が経った。
誰も助けに来なかった。それどころか、声すら聞こえてこない。ここが学院の中なら、何か声が聞こえてこないとおかしい。酸素があるということは、空気穴のようなものがあるはず。そこから少しでも何か声が聞こえてきてもいいはずだ。
それなのに、俺の出す物音以外シーンとしていた。
「……本でも読むか」
書架には一から十までの番号が並んでいて、書架の本一つ一つに番号が振ってあった。
この順番に読めってことか?
俺は一番目の書架の、一番目の本を手に取った。
表紙が皮の装丁になっていて、なかなか高級感がある。ページ数は三百ページほど。どの本も厚みはそれほど変わらない。
その本には、基本的な魔法の使い方や、概念が書き記してあった。
嘘か本当かわからない情報ではあるが、新しく見聞きする情報がたくさん載っていた。
一冊目の本を読んでわかったことは、俺が今までやってきた努力はほとんど意味がなかったということだ。まったく意味がないということはないが、基礎を造らずに家を建てるようなもので、練習方法そのものが間違っている。学院で教えられていたことには、かなりの間違いがある。――この本を信じるなら、そんなことが書かれていた。
それから、俺は面白くなって本を読み始めた。
本を読む以外にやることがなにもないので、自然な流れだったように思う。
どの本も期待を裏切らず新鮮だった。
――百年が経った。
百年を飲まず食わず、無睡眠で過ごしたが、身体が老化することはなかった。
その間に全ての本を何度も読み返した。その結果――俺はついにこの部屋を脱出する方法を発見したのだった。ここにある本を読むことによって俺を閉じ込めた仕組み、脱出の方法がわかった。
「空間に穴を開けて、この世界を破壊する……か」
この世界は、俺のいた世界とはまったく別の場所に存在しているということが分かった。誰も外部から入ってくることはできないし、戻ることもできない。
だが、この空間を内包する座標も確かに存在し、この空間を破壊することで元の世界に戻れる可能性があることがわかった。
だが、そのためには問題があった――。
「魔法が……魔法の技術があまりにも足りていない」
空間に穴を開け、破壊するためには物理的なものじゃ不可能だ。魔法による強制的空間干渉を行い、膨大な魔力を使ってこじ開ける。
そのためには魔力量も、技術も、何もかもがまったく足りない。
でも、幸いにしてそれらを引き上げるためのノウハウを、俺は知っている。
膨大な数の本を何度も読み、正しいトレーニング方法を知った。
時間さえかければ、絶対にできる。
そんな自信があった。
それからの俺は、努力に明け暮れた。
魔力を限界まで使うことで最大値を引き上げ、基礎魔法のコントロールをマスターし、空間に穴を開けるための具体的な魔法の作り方を考えた。
そして千年後――。
全ての準備は整った。
今なら、あの声……ルシエルが言っていた人間を超えた真の努力の意味がわかる。
たった十年そこらの努力で、本当の意味で魔法を極めることなんてできない。人間では到底たどり着けない千年という時間をかけることで、ゆっくりでも確実に魔法の腕を磨くことができた。
さあ、行こう。元の世界へ。
俺は【剣製】で光り輝く魔法の剣を生成し、右手でしっかりと持った。
これが俺の、千年の時間をかけて出した答えだ!
「【終焉世界】!」
剣を振り下ろすと、空間に切り込みが入った。
「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
俺は全力で切り込みを広げていく。人が通れるくらいの大きさになった。
切られた空間の周りから、徐々に消滅していく。
そう。この魔法の構造上、この世界にいるままだと俺は消滅してしまうのだ。
「さよなら、そしてありがとう」
俺は、俺を育ててくれた本たちに挨拶をして、切り込みのなかに飛び込んだ。
学院長室に呼び出された俺は、留年となることを伝えられた。
ヴィエール魔法学院の学則によれば、進級に必要な三十二単位を取得できなかった者は、留年処理になる。
魔法のエリート校であるこの学院の入学試験に奇跡的に合格し、極東の島国から遥々やってきたのが四か月前。
俺は入学と同時に落ちこぼれた。
そして―――一学期に取ることのできる二十四単位の全てを落とし、留年が確定したのだ。
「……わかりました」
「一応不服申し立てもできるが、どうする?」
「結構です」
足りないのは、二単位やそこらではない。俺の力では卒業することはできない。もう、頑張るだけ無駄だ。
俺は留年を甘んじて受け入れ、学院長室を出た。
学院の校舎を出て、広大な敷地の端にある洞窟――氷聖神域に入る。
何万年も前にこの世界を創った神々を祀る場所だ。中は季節に依らず冷えていて、天井には決して溶けない氷柱が伸びている。
この洞窟は学院の端にあること、神聖な場所であること。そして、祭事以外では使われない場所のため、普段は誰も人が寄り付かない。
俺は一人になりたいときには必ずここで籠っている。
いい感じに頭が冷えて、これからどうするべきかということが見えてくるのだ。……まあ、結果には結びつかなかったわけだが。
洞窟の最奥の部屋には十三体の像が設置されている。これらの像はこの世界の創造神を模しているとされる。
その中でも一際大きい氷の像がある。努力の神ルシエル。彼女はこの世界の時間を司る神とされ、長年の努力こそが人を成長させるという教えを残した。
魔法の才能に恵まれなかった俺にとって、努力の神の存在が心の支えになっていた。
俺はいつものように、ルシエル像の前で目を閉じ、祈りを捧げる。
祈りが終わって、目を開けると、像の様子がいつもと違っていた。
「あれ……? いつもは目を閉じてたような……」
いつも注意して見ていたわけではないので、勘違いなのかもしれないが、いつもは目を開けているルシエルが目を閉じていた。
「――アキヤ・イナヅキ、あなたは本当の努力というものをしていません」
像が喋った……!? 口は動いていないようだが、何者かの声が聞こえてくる。
俺は唇を噛み締めて、その声に答えた。
「……俺は、頑張ったよ。努力の限界までやった。それでもダメだった。これ以上どうしろって言うんだ! 答えろよ!」
「――確かに、あなたは努力を怠りませんでした。しかし、人間の限界を超えた努力……真の努力というものを知りません」
「そんなの知るかよ……」
「あなたが望むのなら、人間の限界を超えた努力の先に、真の力が見えてくるでしょう……」
努力の先? 真の力?
俺は物心ついてから十五歳になるまで、必死に勉強をして、鍛錬に打ち込んだ。それ以上の努力があるか?
「ふざけるなよ。そんなものがあるなら、俺はとっくの昔にやってたよ!」
「――あなたの望みをかなえましょう」
この一言を最後に声は聞こえなくなった。
突然俺の視界が真っ暗になり、意識が遠のいていく――。
◇
「ここはどこだ?」
さっきまで洞窟の中にいた俺は、どこかわからないが部屋の中にいるようだった。その部屋には何万冊もの本が書架に並べられている。まるで図書館だ。
他にはカレンダーと時計が設置されているくらいもので、ほとんど何もない部屋だった。
部屋がいくつかに分かれており、何もない広い部屋や狭い部屋。水が溜まっている部屋などバラエティ豊かである。
……だが、全ての部屋を隅々まで探しても、扉が見当たらない。
変だと感じたのはそれだけじゃない。さっきまで少しだけ感じていた空腹感や喉の渇き、眠気すらなくなっていた。
「人間を超えた真の努力……まさかな」
どこの誰が言っているのかすらわからないあんな言葉を信じるほど俺は子供じゃない。俺は多分、夢を見ているんだろう。
ペチッ。
頬を思い切り叩いてみた。
……痛いだけで、眠りから覚めることはない。
「いやいやいやいや、嘘だろ!?」
本当にこんなところに閉じ込められたってのか!?
床をドンと蹴ってみても、下には固い地盤があるようで微動だにしない。天井を近くにあった筒状のものでつついてみても、ビクともしなかった。
どうやら、本当に閉じ込められてしまったらしい。
……しばらくしたら誰かが助けてくれるか。
ヴィエール学院生は、卒業あるいは中退するまで、特別の許可なしには外に出ることはできない。俺がいないと気づけば、捜索に出るはずだ。きっと見つけてもらえる。
――一日が経った。
誰も助けに来なかった。それどころか、声すら聞こえてこない。ここが学院の中なら、何か声が聞こえてこないとおかしい。酸素があるということは、空気穴のようなものがあるはず。そこから少しでも何か声が聞こえてきてもいいはずだ。
それなのに、俺の出す物音以外シーンとしていた。
「……本でも読むか」
書架には一から十までの番号が並んでいて、書架の本一つ一つに番号が振ってあった。
この順番に読めってことか?
俺は一番目の書架の、一番目の本を手に取った。
表紙が皮の装丁になっていて、なかなか高級感がある。ページ数は三百ページほど。どの本も厚みはそれほど変わらない。
その本には、基本的な魔法の使い方や、概念が書き記してあった。
嘘か本当かわからない情報ではあるが、新しく見聞きする情報がたくさん載っていた。
一冊目の本を読んでわかったことは、俺が今までやってきた努力はほとんど意味がなかったということだ。まったく意味がないということはないが、基礎を造らずに家を建てるようなもので、練習方法そのものが間違っている。学院で教えられていたことには、かなりの間違いがある。――この本を信じるなら、そんなことが書かれていた。
それから、俺は面白くなって本を読み始めた。
本を読む以外にやることがなにもないので、自然な流れだったように思う。
どの本も期待を裏切らず新鮮だった。
――百年が経った。
百年を飲まず食わず、無睡眠で過ごしたが、身体が老化することはなかった。
その間に全ての本を何度も読み返した。その結果――俺はついにこの部屋を脱出する方法を発見したのだった。ここにある本を読むことによって俺を閉じ込めた仕組み、脱出の方法がわかった。
「空間に穴を開けて、この世界を破壊する……か」
この世界は、俺のいた世界とはまったく別の場所に存在しているということが分かった。誰も外部から入ってくることはできないし、戻ることもできない。
だが、この空間を内包する座標も確かに存在し、この空間を破壊することで元の世界に戻れる可能性があることがわかった。
だが、そのためには問題があった――。
「魔法が……魔法の技術があまりにも足りていない」
空間に穴を開け、破壊するためには物理的なものじゃ不可能だ。魔法による強制的空間干渉を行い、膨大な魔力を使ってこじ開ける。
そのためには魔力量も、技術も、何もかもがまったく足りない。
でも、幸いにしてそれらを引き上げるためのノウハウを、俺は知っている。
膨大な数の本を何度も読み、正しいトレーニング方法を知った。
時間さえかければ、絶対にできる。
そんな自信があった。
それからの俺は、努力に明け暮れた。
魔力を限界まで使うことで最大値を引き上げ、基礎魔法のコントロールをマスターし、空間に穴を開けるための具体的な魔法の作り方を考えた。
そして千年後――。
全ての準備は整った。
今なら、あの声……ルシエルが言っていた人間を超えた真の努力の意味がわかる。
たった十年そこらの努力で、本当の意味で魔法を極めることなんてできない。人間では到底たどり着けない千年という時間をかけることで、ゆっくりでも確実に魔法の腕を磨くことができた。
さあ、行こう。元の世界へ。
俺は【剣製】で光り輝く魔法の剣を生成し、右手でしっかりと持った。
これが俺の、千年の時間をかけて出した答えだ!
「【終焉世界】!」
剣を振り下ろすと、空間に切り込みが入った。
「うおおおおおおおおおおおお!!!!」
俺は全力で切り込みを広げていく。人が通れるくらいの大きさになった。
切られた空間の周りから、徐々に消滅していく。
そう。この魔法の構造上、この世界にいるままだと俺は消滅してしまうのだ。
「さよなら、そしてありがとう」
俺は、俺を育ててくれた本たちに挨拶をして、切り込みのなかに飛び込んだ。
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