1 / 1
『プロローグ』
『プロローグ』(第2部)
しおりを挟む
2026年、友人Yから届いた年賀メールから、過去から現在へ繋がる物語が一気に溢れ出した。
ミニとの出会いから、友人Yを通じてミニの魅力を知り、社会人になり手に入れる。
音楽とともに走った日々や仲間との思い出を経て、結婚後はお蔵入りとなったミニ。
あの日、あの時を、ずっと心の底に眠っていた記憶を書き残しておきたい、そう思った。
そして、書き終える頃には、走らせたい走りたい、実家の車庫で四十年以上眠り続けているミニを復活させたい、そう思った。
そんな思いが、日に日に強くなったものの、簡単な話ではない。
次々と現実的な課題が浮かぶ...
資金、妻の理解、駐車スペース。
まず、レストア費用
エンジン、足回り、電装系、内装...どこまで手を入れるかで金額は変わるが数百万円単位になるのは間違いない。
若い頃、金本位制から変動相場制へと移行した時代に「何か形に残るものを」と金(ゴールド)を買い始めた。
経済のことなど分かっていたわけではない。老後の備え、そんな程度の意識だった。
それが今、振り返れば、まるでこの日のために積み立ててきた「ミニ復活基金」のように思えた。
次は、妻への相談
一瞬、これが一番の難関かもしれないと思ったが、すぐにそれは取り越し苦労だと気づく。
妻は昔から「やりたいことが、やれるなら、やればいい」こういう人だった。
何かを始めるたび、反対された記憶は一度もない。いつも、背中を押してくれる。
それでも、夕食後に切り出したときは少し緊張した。
「ミニを、レストアしようと思ってる...」
一瞬驚いた表情を見せたあと、妻は笑った。
「Yさんの影響でしょ? いいんじゃない」
費用の話をすると、さらにあっさりと言った。
「金、売うれば? それならいいわよ」
いつも通り、驚くほどシンプルだった。
残るは、ガレージの問題。これが、少し複雑だった。
実家の車庫にあるミニをこちらへ移すとなると、レストア後の保管場所が足りない。
さらに、車中泊の旅行用に注文している新しい車は車高が高く、現在のガレージでは収まらない。
この歳になって、ガレージを建て替えるのか。そんな思いが一瞬よぎったが、以前から考えていたことでもあった。
コペンは手放してスペース確保する、車高3メートル対応のガレージにすれば、新しい車も、ミニも余裕をもって迎えられる。
気づけば、すべてのピースは、不思議なほどピッタリ収まっていた。
まるで、この「時」を待っていたかのようだった。
そして、Yに相談して、信頼できるショップを見つけること。
こうして、長い眠りからミニを目覚めさせる物語は動き始めた。
ミニとの出会いから、友人Yを通じてミニの魅力を知り、社会人になり手に入れる。
音楽とともに走った日々や仲間との思い出を経て、結婚後はお蔵入りとなったミニ。
あの日、あの時を、ずっと心の底に眠っていた記憶を書き残しておきたい、そう思った。
そして、書き終える頃には、走らせたい走りたい、実家の車庫で四十年以上眠り続けているミニを復活させたい、そう思った。
そんな思いが、日に日に強くなったものの、簡単な話ではない。
次々と現実的な課題が浮かぶ...
資金、妻の理解、駐車スペース。
まず、レストア費用
エンジン、足回り、電装系、内装...どこまで手を入れるかで金額は変わるが数百万円単位になるのは間違いない。
若い頃、金本位制から変動相場制へと移行した時代に「何か形に残るものを」と金(ゴールド)を買い始めた。
経済のことなど分かっていたわけではない。老後の備え、そんな程度の意識だった。
それが今、振り返れば、まるでこの日のために積み立ててきた「ミニ復活基金」のように思えた。
次は、妻への相談
一瞬、これが一番の難関かもしれないと思ったが、すぐにそれは取り越し苦労だと気づく。
妻は昔から「やりたいことが、やれるなら、やればいい」こういう人だった。
何かを始めるたび、反対された記憶は一度もない。いつも、背中を押してくれる。
それでも、夕食後に切り出したときは少し緊張した。
「ミニを、レストアしようと思ってる...」
一瞬驚いた表情を見せたあと、妻は笑った。
「Yさんの影響でしょ? いいんじゃない」
費用の話をすると、さらにあっさりと言った。
「金、売うれば? それならいいわよ」
いつも通り、驚くほどシンプルだった。
残るは、ガレージの問題。これが、少し複雑だった。
実家の車庫にあるミニをこちらへ移すとなると、レストア後の保管場所が足りない。
さらに、車中泊の旅行用に注文している新しい車は車高が高く、現在のガレージでは収まらない。
この歳になって、ガレージを建て替えるのか。そんな思いが一瞬よぎったが、以前から考えていたことでもあった。
コペンは手放してスペース確保する、車高3メートル対応のガレージにすれば、新しい車も、ミニも余裕をもって迎えられる。
気づけば、すべてのピースは、不思議なほどピッタリ収まっていた。
まるで、この「時」を待っていたかのようだった。
そして、Yに相談して、信頼できるショップを見つけること。
こうして、長い眠りからミニを目覚めさせる物語は動き始めた。
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる