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『プロローグ』
『プロローグ』(第2部)
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2026年、友人Yから届いた年賀メールから、過去から現在へ繋がる物語が一気に溢れ出した。
ミニとの出会いから、友人Yを通じてミニの魅力を知り、社会人になり手に入れる。
音楽とともに走った日々や仲間との思い出を経て、結婚後はお蔵入りとなったミニ。
あの日、あの時を、ずっと心の底に眠っていた記憶を書き残しておきたい、そう思った。
そして、書き終える頃には、走らせたい走りたい、実家の車庫で四十年以上眠り続けているミニを復活させたい、そう思った。
そんな思いが、日に日に強くなったものの、簡単な話ではない。
次々と現実的な課題が浮かぶ...
資金、妻の理解、駐車スペース。
まず、レストア費用
エンジン、足回り、電装系、内装...どこまで手を入れるかで金額は変わるが数百万円単位になるのは間違いない。
若い頃、金本位制から変動相場制へと移行した時代に「何か形に残るものを」と金(ゴールド)を買い始めた。
経済のことなど分かっていたわけではない。老後の備え、そんな程度の意識だった。
それが今、振り返れば、まるでこの日のために積み立ててきた「ミニ復活基金」のように思えた。
次は、妻への相談
一瞬、これが一番の難関かもしれないと思ったが、すぐにそれは取り越し苦労だと気づく。
妻は昔から「やりたいことが、やれるなら、やればいい」こういう人だった。
何かを始めるたび、反対された記憶は一度もない。いつも、背中を押してくれる。
それでも、夕食後に切り出したときは少し緊張した。
「ミニを、レストアしようと思ってる...」
一瞬驚いた表情を見せたあと、妻は笑った。
「Yさんの影響でしょ? いいんじゃない」
費用の話をすると、さらにあっさりと言った。
「金、売うれば? それならいいわよ」
いつも通り、驚くほどシンプルだった。
残るは、ガレージの問題。これが、少し複雑だった。
実家の車庫にあるミニをこちらへ移すとなると、レストア後の保管場所が足りない。
さらに、車中泊の旅行用に注文している新しい車は車高が高く、現在のガレージでは収まらない。
この歳になって、ガレージを建て替えるのか。そんな思いが一瞬よぎったが、以前から考えていたことでもあった。
コペンは手放してスペース確保する、車高3メートル対応のガレージにすれば、新しい車も、ミニも余裕をもって迎えられる。
気づけば、すべてのピースは、不思議なほどピッタリ収まっていた。
まるで、この「時」を待っていたかのようだった。
そして、Yに相談して、信頼できるショップを見つけること。
こうして、長い眠りからミニを目覚めさせる物語は動き始めた。
ミニとの出会いから、友人Yを通じてミニの魅力を知り、社会人になり手に入れる。
音楽とともに走った日々や仲間との思い出を経て、結婚後はお蔵入りとなったミニ。
あの日、あの時を、ずっと心の底に眠っていた記憶を書き残しておきたい、そう思った。
そして、書き終える頃には、走らせたい走りたい、実家の車庫で四十年以上眠り続けているミニを復活させたい、そう思った。
そんな思いが、日に日に強くなったものの、簡単な話ではない。
次々と現実的な課題が浮かぶ...
資金、妻の理解、駐車スペース。
まず、レストア費用
エンジン、足回り、電装系、内装...どこまで手を入れるかで金額は変わるが数百万円単位になるのは間違いない。
若い頃、金本位制から変動相場制へと移行した時代に「何か形に残るものを」と金(ゴールド)を買い始めた。
経済のことなど分かっていたわけではない。老後の備え、そんな程度の意識だった。
それが今、振り返れば、まるでこの日のために積み立ててきた「ミニ復活基金」のように思えた。
次は、妻への相談
一瞬、これが一番の難関かもしれないと思ったが、すぐにそれは取り越し苦労だと気づく。
妻は昔から「やりたいことが、やれるなら、やればいい」こういう人だった。
何かを始めるたび、反対された記憶は一度もない。いつも、背中を押してくれる。
それでも、夕食後に切り出したときは少し緊張した。
「ミニを、レストアしようと思ってる...」
一瞬驚いた表情を見せたあと、妻は笑った。
「Yさんの影響でしょ? いいんじゃない」
費用の話をすると、さらにあっさりと言った。
「金、売うれば? それならいいわよ」
いつも通り、驚くほどシンプルだった。
残るは、ガレージの問題。これが、少し複雑だった。
実家の車庫にあるミニをこちらへ移すとなると、レストア後の保管場所が足りない。
さらに、車中泊の旅行用に注文している新しい車は車高が高く、現在のガレージでは収まらない。
この歳になって、ガレージを建て替えるのか。そんな思いが一瞬よぎったが、以前から考えていたことでもあった。
コペンは手放してスペース確保する、車高3メートル対応のガレージにすれば、新しい車も、ミニも余裕をもって迎えられる。
気づけば、すべてのピースは、不思議なほどピッタリ収まっていた。
まるで、この「時」を待っていたかのようだった。
そして、Yに相談して、信頼できるショップを見つけること。
こうして、長い眠りからミニを目覚めさせる物語は動き始めた。
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