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プロローグ
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雲一つない晴天。
顔に流れる汗を拭いながら小さな丘を登る。
頂上には一つだけ悲しそうにお墓が立っている。
僕は、持ってきていたペットボトルの水をタオルにかけて周りを綺麗に拭いた。
太陽の光が反射してお墓がピカピカ光る。
まるで彼女が笑っているようだった。
彼女が大好きだったお菓子とジュースを置いて僕は話しかける。
「今年も相変わらずの猛暑だね。」
「ちゃんと水分は取らなきゃダメだよ。」
2年前、この場所で彼女は死んだ。
死ぬと決まっていた。
その結末を変えることはできなかった。
「生きて、生きて、そして死ね」
彼女が最後に言ったのがこれだった。
優しく包み込むような声がずっと頭から離れなかった。
1年くらいの間は、「僕も一緒に死にたかった」とか「なんで僕じゃないんだ」とばかり考えて、事実を受け入れることができなかった。
でもある時、一つのことを思い出した。
【3年に一度、犠牲者が出る】
だから、今後のために今回の出来事を残そうと思う。
そして僕は…
顔に流れる汗を拭いながら小さな丘を登る。
頂上には一つだけ悲しそうにお墓が立っている。
僕は、持ってきていたペットボトルの水をタオルにかけて周りを綺麗に拭いた。
太陽の光が反射してお墓がピカピカ光る。
まるで彼女が笑っているようだった。
彼女が大好きだったお菓子とジュースを置いて僕は話しかける。
「今年も相変わらずの猛暑だね。」
「ちゃんと水分は取らなきゃダメだよ。」
2年前、この場所で彼女は死んだ。
死ぬと決まっていた。
その結末を変えることはできなかった。
「生きて、生きて、そして死ね」
彼女が最後に言ったのがこれだった。
優しく包み込むような声がずっと頭から離れなかった。
1年くらいの間は、「僕も一緒に死にたかった」とか「なんで僕じゃないんだ」とばかり考えて、事実を受け入れることができなかった。
でもある時、一つのことを思い出した。
【3年に一度、犠牲者が出る】
だから、今後のために今回の出来事を残そうと思う。
そして僕は…
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