ダンジョン攻略記 〜異世界で王国ができるまで〜

るいす

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2章:ダンジョン調査編 〜未知の法則を探る〜

第8話:魔物の出現法則とファシムの増加

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 洞窟の魔物の出現には法則がある——そう確信したのは、数日間の観察の結果だった。

「ファシム、報告しろ。次の出現までの時間は?」

「前回の出現から約六時間経過。間隔はほぼ一定している。」

「やっぱりな……」

 俺は火を前に座りながら、記録した情報を整理する。

 この数日間、俺は洞窟内で魔物の出現時間を測ることに集中した。その間にファシムを毎日1体ずつ増やし、役割を分担することで、より正確な観察と管理が可能になった。

 現在、洞窟には6体のファシムがいる。それぞれが異なる役割を担っている。

「これだけいれば、効率よく動けるな……」

 俺は新たに生成したファシムを見やる。奇妙なことに、後から作ったファシムの方が微妙に力が強くなっている気がする。以前のファシムと比べると、岩を持ち上げる際の力強さが違う。

「お前、力が少し強くなってないか?」

「比較すると、その可能性がある。」

「……気のせいじゃなさそうだな」

 だが、それがどういう意味を持つのかはまだわからない。ファシムが強くなっているのか、それとも俺自身に何か変化があるのか……今はまだ確かめる方法がない。

「とりあえず、今は魔物の出現周期を把握することを優先しよう。」

 魔物の発生地点はおおよそ決まっている。しかも、一定時間ごとに必ず新たな個体が生まれる。これを利用すれば、安全な位置から魔物を討伐することも可能だ。

「倒しても湧き続ける……まるで、生きた狩場みたいだな。」

 俺は洞窟の奥に積み上げられた魔物の死骸を見つめる。数日分の討伐の結果がここにある。食料は豊富に確保できる。つまり、この環境を利用すれば、少なくとも飢えの心配はなくなる。

 だが、それは同時に、別の懸念を生む。

「……これは喜ぶべきことなのか?」

 食料の確保が容易になった。水も、ファシムの一体を水汲みに向かわせることで、安定供給が可能になった。洞窟での生活が、徐々に整い始めている。

 しかし、この魔物の出現がいつまで続くのかはわからない。もし無限に発生し続けるのなら、この洞窟が魔物で溢れかえる可能性もある。

「そうなったら、拠点として維持するのは難しくなるな……」

 このまま討伐を続けるべきなのか、それとも、別の選択肢を探すべきなのか——俺は迷っていた。

「今はとにかく、出現の仕組みをもう少し調べるしかないか……」

 その時、洞窟の奥を探索しているファシムの一体から報告が入った。

「奥で新たな魔物を確認した。サナギのような形状だ。」

「サナギ?」

 俺は思わず姿勢を正し、詳細を聞く。

「岩壁に張り付いている。動きはないが、内部に生命反応を感じる。」

「……成長途中、ってことか?」

 もし芋虫型の魔物がここで孵化するのなら、洞窟の仕組みをさらに知る手がかりになるかもしれない。俺は慎重に考えながら指示を出した。

「引き続き観察しろ。孵化する兆候があればすぐに報告しろ。」

「了解。」

 俺は魔物を討伐するたびに感じる、あの「流れ込む感覚」を思い出す。力が増している実感はないが、確かに何かが体に蓄積されている。

「……本当に何も起こっていないのか?」

 答えはまだ出ない。だが、もし俺が変化しているのなら、それを知るのはそう遠くない未来かもしれない。

「洞窟は俺に食料を与え、安全な環境を提供してくれる……。」

 俺は焚き火を見つめながら、ゆっくりと息を吐いた。

「この場を利用できるかどうかは、俺次第だな」

《現在のファシム数:6体》

 1体:洞窟の入り口で監視

 2体:洞窟の奥を探索

 2体:魔物の討伐と出現監視

 1体:水汲み
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