【完結】救済版:ずっと好きだった

ユユ

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ライアン(生まれ変わり)

夫婦として

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  無事に初乳も飲ませたし、グレースも食欲があると聞いてホッとした。 

私はグレースという名で存在するからミーシェにグレースと呼ぶこと、夫婦として子の親として振る舞うと伝えた。

ミーシェも了承した。


食事の時はバトラーズに生まれてからのことを少しずつ話した。使用人達のことも友人のことも、一枚一枚日記を捲るように。

そして1日一回の散歩の時には少しずつデートのよう振る舞うようにした。

おやすみのキスは額にではなく耳の近くにした。
次第に耳にするようになった。
ミーシェの頬も耳も赤くなる。
時々ちょっとだけ息を吹きかけると身を震わせる。

後ろから抱きしめる時は下腹部に手を添えて撫でる。肩に手を回す時は敢えて胸を押しつぶすようにしながら首筋に唇を付ける。

正面から抱きしめる時は腰に手を回して引き寄せ少し下にずらして密着させる。

膝の上に乗せることもある。
匂いを嗅ぐと言って髪を避け首筋にクチを付けながら匂いを嗅ぎ、呼吸と称して息を吹きかける。
するとビクッとしながら声が漏れることがある。
聞こえないフリをして耳元で話を続ける。

母乳でシミを作ってしまった時はハンカチを後ろから胸元に手を差し入れ、ハンカチを当てる。
ビクッと身を震わせ小さな声をもらすが気が付かないフリを続ける。
態と頂に触れるのだが何事も無かったかのようにメイドを呼んで着替えを頼む。

ミーシェの後ろの物を取るフリをして近付き唇同士を近付ける。

授乳の後は肩や腕をマッサージし、夜は脚に香油でマッサージをする。時々脚の付け根まで指を滑らせるが、それはゆっくり焦らすように範囲を広げた。
付け根に近付くと臀部に力が入るのが分かる。

そんなことを続けて二ヶ月後には湯浴みを手伝うようになった。とは言っても背中や脚や頭部を洗ってあげるだけ。他は自分でやると譲らない。
湯浴みの手伝いもここまでくるのに苦労した。
態とメイドに小遣いをやり休暇を与え人手不足にしてみたら押し切れた。

「……」

勃ち上がって服を押し上げる下半身に気付いてくれた。

「ライアン、自分で洗えるから」

「疲れてるんだから遠慮するな」

「ライアンこそ」

「私は抱き上げて授乳などしないから腕も肩も疲れていない。グレースは背中まで張ってるんだ。
日頃からコリをほぐして解消しておかないと」


そして出産から半年後。
努力の甲斐があった。

「ライアン、一緒に寝る」

「でも私は愛してるから一緒に寝たらグレースを抱いてしまう。それでもいいの?」

ミーシェは恥ずかしそうに私の袖を掴んだ。

「じゃあ、今夜から一緒に寝よう。
無理だと思ったら直ぐに言うんだぞ」

「うん」


初夜の一度だけ。そしてその後は出産。久しぶり過ぎる。
だから処女を抱くようにゆっくり丁寧に解した。
あっという間にヌルヌルになったが狭いしかたいので時間をかけた。
少しお漏らししたかというくらいになってようやく

「痛かったら直ぐに教えて」

「うん」

「本当にいい?」

「早く挿れて! あっ!!」

執拗な愛撫に負けて、恥ずかしさを押し除けて催促されたので奥に着くまで止まることなく腰を進めた。

異物のカタチを噛み締めるように膣壁が密着する。

しっかり覚えて欲しくて中でビクンと跳ねさせるとミーシェは気持ち良さそうに反応する。それを10分も続けるとミーシェの腰が揺れていた。

ミーシェを抱え上に乗せた。仰向けになった私の体を手で探るように触れた。腹や脇腹の筋肉がお気に召したようだ。鍛錬の賜物だが筋肉のつき方に気を付けることにしよう。

ミーシェは多少気持ち良さそうではあるが望むほどの快楽を得られておらず不満気だ。

グレースは私が初めてでこれが二度目だが、前世のミーシェは違う。男の体で快楽を得ることを知っているからこのままでは不満なのだ。

「グレース。どうして欲しい?」

「ライアン!」

「腰を少しだけうかして」

「あっ!!」

脚の付け根付近を手で押さえて、下から突き上げた。

「痛くない?」

「もっと…あっ! あっ!」


ミーシェが達した後はうつ伏せにさせて覆い被さった。
腕をうしろか鎖骨辺りに回して肩をしっかりと掴むと、抉るように抽送を始めた。ゆっくり優しく。
ミーシェの下半身は小刻みに震えているが気付かないフリをして続ける。
時折背中や耳を舐めながら中を攪拌すると半透明の愛液が溢れ出てきた。

「ライアンっ」





側で眠るミーシェの寝息は可愛い。
満足してくれたようで熟睡している。
頭を撫でても起きないしピクリともしない。

「愛してる。私の愛は永遠だ」

これだけは自信がある。死んでも生まれ変わってもミーシェだけを愛してる。
例えミーシェが他の男を選んだとしても。


私がミーシェの名を寝言で口にしたとグレースは言った。
あの時の彼女は傷付いているのか怒っているのか、それとも両方だったのか。

もしミーシェが私と交わった後に “エヴァン、愛してる” などと寝言を言ったら、エヴァンの生まれ変わりを探し出して殺すだろう。

「ライアン…」

「ん?」

覗き込むと眠っていた。
ミーシェにキスをして目を閉じた。


























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